私の闘病歴(前編)〜IT業界でのキャリアでうつ発症そして入院

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現在、インターネットを通して、スマホやPCから24時間365日、様々なWEBサービスを利用できる時代となりました。そういったWEBサービスが搭載された情報システム、ネットワークを構築、運用することから、私のIT業界でのキャリアはスタートしました。

うつからは縁遠いキャリアでスタート

最初の就職先では、精神疾患とは縁遠い生活をしていました。私は俗に言うSE(システムエンジニア)という仕事をしていました。1社目ではシステム開発プロジェクトで、主にサーバ(業務用のコンピュータ、PCの様なもの)の設計・構築を行っていました。業界では、SEの中でもインフラエンジニアと呼ばれる分類の業務がメインでした。開発が終わり、リリース後の運用も行っていましたが、割合は半々くらいでした。一社目は、大手金融機関のシステム会社でしたが、とても人間関係が良好で、業務量も程良く管理されていましたので、うつになることはあまり考えた事がありませんでした。

転職後に初めての通院

私が初めて、精神科・心療内科に行ったのは、一度目の転職先で勤務していた時でした。1社目はシステムの開発や運用を専門の業者(業界で言うITベンダー)に外注し、それを管理するのがメインの会社でした。2社目からは、顧客から発注される側(ITベンダー)になりました。仕事の厳しさが増しました。転職先では最初に、24時間365日無停止のネットワーク管理を専門に行う部署に配属されました。大変だったのは、四六時中、業務用の携帯電話を持ち歩き、機器の故障等が発生すれば、電話対応を行わなければならないことでした。休日もノートPCを持ち歩き、何か起これば会社のネットワークに接続し対応する仕事を行っていました。月に数度は、深夜の定期メンテナンス作業も行っていました。メンテナンス後はそのまま通常勤務を夕方まで行っていました。

その様な生活を行う中で体調を崩し、出社前に吐くことも多くなりました。その時、同僚に紹介してもらった病院で検査を受けましたが、血液検査を行い、その時はうつではないとの診断を受けました。今考えても、血液検査でなぜその様に診断されたのか理解は出来ていません。

二度目の通院そして入院

その様な生活が嫌になり、部署異動を申し出た結果、1年経たずして希望が叶いました。異動先では上司に恵まれ、高い人事評価も頂きました。ただ、仕事にのめり込み過ぎたこと(過集中)、お客様との人間関係に疲弊したことが原因で、再び体調を崩しました。その時は朝、決められた時間に出社が出来ず夜型になっていったというのが主な困りごとでした。最初は町医者で治療していましたが、上司から大きな病院で検査した方がいいと助言を受け、会社の付属病院で検査を受けることになりました。

そこで、担当医からいきなり、あなたは入院しなければいけないと告げられました。今考えても入院する必要があったのかは疑問ですが、暫く仕事を休み入院することとなりました。それが原因で、その部署から社内の事務作業を行う部署へ異動となりました。異動先での業務に張り合いが無く、結局その会社も退職することとなってしまいました。

入院生活について

会社の附属病院で入院している患者は驚く事に全員がうつでした。うつで入院すると何をするのかと思いましたが、まずは規則正しい生活、食事でした。薬は医師の管理下にあるということで、最大量の服薬を命じられました。隣のベッドの患者が、夜になると「ちくしょー、この野郎」と寝言を言い、少し寝難くかった事もありました。聞いていると上司への不満の様でした。余程辛かったのでしょう。

体調が良くなると、院外に散歩に出かけたり、プールで水泳をしました。夏の高校野球の季節でしたので、予選大会を見に行ったりしていました。その後、何とか一か月ほどで退院出来ました。

医師への不信感の芽生え

退院後、会社の付属病院への通院では、いつも予約時間から2,3時間以上待たされました。その理由は、医師がカウンセリングまで行っていることでした。医師は1人当たりの診断に30分以上かけていました。特に自分の意図に沿わないような発言があった場合は、長時間になりました。

私は医師は、症状を聞いて薬を処方し、カウンセラーや臨床心理士が、患者の話を聞くのが役割分担だと思っていたので、この様な診療に戸惑いました。結局、2社目の退職と同時にその病院への通院も止めました。また、それ以降は、医師には薬を出してくれる事以外、期待しない様になりました。

▶︎続きのページ:私の闘病歴(後編)〜IT業界でのキャリアで遂にパニック発作と発達障害診断

AKIRA

AKIRA

IT業界で社会人生活を開始し、うつ病を発症。20年近く働き続けるも、体調悪化で転職を何度か経験。その後、自閉症スペクトラムが確認され、根本治療に乗り出す。現在は、脳科学やマインドフルネスを独学で学び、就労移行支援所で、学んだ事を検証して体調が大幅に回復。趣味は野球とビジネス書の読書。最近は脳科学に関する本を読みあさり、オタク化が進行中。

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