新造語「電子障害者手帳」が波紋!〜北京では本当に電子化していた

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ネット上の某所から「電子障害者手帳」という造語が生まれました。あそこは日本語蔑称の発明や掘り起こしに関して国内随一(関西圏の死語を全国規模で生き返らせるくらい)なので、今更どんな汚い言葉を作ろうとも不思議ではありません。ただ、広まりすぎたがゆえに怒りを買うことも一度や二度ではないです。「嫌なら見るな」も通じません。勝手に拡散されて飛んでくるのですから。

そんなことに関する話だけで終わらせるのも何なので、北京市で実際に電子化している事例もまとめて紹介しましょう。少し古いながらも面白い話なので抱き合わせにしておきます。

憎悪から広まった造語

電子障害者手帳という言い回しは、某所でのやり取りがTwitterで拡散されて広まりました。「某セルラン上位常連スマホゲームを出せば優先座席に座れる」「電子障害者手帳だ」という(笑えない)冗談です。同じころ、歴史・考古学において興味深い報道がなされたのですが、報道していた中のLivedoorNewsのTwitterアカウントに対し、そのスマホゲームを歪に愛好するユーザーから的外れな意見が殺到しました。

前々から歪なユーザーが、主に歴史に関する語らいの場で関係のない話を持ち込んできていたので、そのスマホゲーム界隈は「民度が低い」と煙たがられていました。しかし、今回は時期が時期だったので、覚えたての「電子障害者手帳」で嬉々としてカウンターパンチと吊し上げを行うアカウントが出ます。あれよあれよという間に拡散されていき、「電子障害者手帳とはうまい言い回しだ」「よく言った!スカッとした!」という称賛の声が続出します。

その一方、他者を障害者扱いしてこき下ろすことに疑問を呈する声もあります。ネット民も一枚岩ではないので、拡散された以上様々な意見が紛糾するのは当然のことです。「相手の行いが酷くとも、それでどう罵倒してもいいことにはならない」という提起はごもっともです。常日頃から迷惑をかけている厄介者だからといって、無制限に罵詈雑言や被害妄想をぶつけていては育ちが知れます。

「便所の落書き」は言い訳にならない

ネット上では言葉遣いについて注意されると、「冗談もわからないのか」「ネタにマジレス、カッコ悪い」「便所の落書きだから本気にするな」と詭弁と共に逆切れする人が多いです。電子障害者手帳の件でも「某所発のフレーズだ」という言い訳が散見されました。

ブラックジョークとはジョークの面白さが上回らなければ成り立たないと昔どこかで聞きました。面白くないブラックジョークはただの悪口です。それに、便所の落書きだから見逃してもらえるというのも虫のいい考えではないでしょうか。襲撃予告は言わずもがな、実際に名誉棄損で訴えられたケースもあるので、便所と卑下したところで許されることはありません。(訴えた野球選手に対し「幼稚だ」と義憤するあたり筋金入りですよね、あそこは)

北京では本当に電子化した

日本のネット民が電子障害者手帳というワードを発明して遊び惚ける1年以上前に、中国の北京市では本当の電子障害者手帳が発明されていました。

「北京市科学技術奨励大会」にて2等(たぶん銀賞)に選ばれた「障害者電子身分証」が、本物の電子障害者手帳となります。これは身分証・障害者手帳・交通カード・デビットカードの機能を1枚に盛り込んだ電子カードです。

「障害者電子身分証」が生まれた背景には、前身となる「障害者交通カード」が視覚障害者にとって他のカードと似通って取り出しにくいという不満がありました。そこで、生活に必要なカードを一本化する方向へ舵を切ったのです。

デザインは銀行キャッシュカードと似せた配色で、一目で障害者手帳とは分かりにくいです。分かりにくいのはデメリットではあるのですが、会計の場で見せても違和感が薄く当事者の心情に配慮してあるメリットが大きいようです。

本物の電子障害者手帳は、障害者のくらしをよりスムーズかつスマートに洗練していたのでした。日本の障害者手帳も頑丈で持ち運びしやすいカード化への検討が進んでいます。障害者手帳は国際規模で進化しつつあるのです。

まとめ

三度の飯より“寸鉄”を好む日本一の蔑称製造工場にどのような苦言を呈しても馬の耳に念仏というものです。関西圏の死語を蘇らせたうえ全国レベルにまでした実績がありますしね。Twitterに広まった「電子障害者手帳」は彼らの生んだ“寸鉄”のごく一部でしかありません。Twitterの流行は早ければ1週間で廃れるので、そろそろ言われなくなる頃合いではないかとは思います。

それはさておき、障害者手帳そのものは進化の兆しを迎えています。生活に必要な機能を電子化かつ一元化した「障害者電子身分証」は、電子マネー大国の中国らしい取り組みといえるでしょう。日本でも頑丈さとモビリティに優れたカード化への検討が進んでいます。頽廃的な集まりを尻目に福祉は進化を重ねているのです。

ところで、「電子療育手帳」とは言いませんでしたね。

参考文献

電子化された障害者手帳。必要な機能をオールインワン。 – 中華IT最新事情
http://tamakino.hatenablog.com

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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