うつ病ってこんなにもしんどいの〜誰か助けて!

うつ病 統合失調症

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うつ病ってよく聞く病気じゃないですか。私の友人もうつ病になり苦しんでいました。友人の母も30年以上うつ病で、苦しくて何度も自分の夫に「助けて!」と叫んだそうです。外見的にはそんなに苦しんでいるようには見えないのに、家の中では苦しさとの戦いだったようです。

友人のうつ病を見ていて

学生時代からの友人から「死にたい」と電話がありました。びっくりして彼女の家に訪ねて行きました。外は明るいのに部屋の中はカーテンを閉めて真っ暗で、ただぼーっとテレビだけがついていました。彼女は私に「寝れなくですごくしんどい、5分でも寝れたらほっとする、なにもする気にならず、仕事も失敗しないか心配で心配ですごくストレスがたまる、ベランダから飛び降り自殺をしたくなる。」と言います。1時間以上かけて遠くの整体まで行き、たった15分施術してもらったり、高額のエステに通い、エステシャンに自分の苦しい胸の内を聞いてもらうだけで気が晴れるらしく、彼女はエステで約400万円ほど使ったそうです。彼女が言うには「お金の問題じゃない、このしんどさをなんとかしてほしいだけ、エステシャンに話を聞いてもらったら気分が良くなる!」と私に言います。

彼女のことが心配なのでちょくちょく泊まりに行きました。夜中の0時頃に彼女から「死にたい」という電話が来るときがたまにありました。朝の6時頃まで彼女は電話で話しています。私は受話器を持ったまま寝てしまっています。彼女には悪いけど、私はうつ病になったことが無かったので、話を聞いてあげるくらいしかできず、何のアドバイスもできなく、彼女の力にはなれなかったです。

もう一人の幼なじみの友人は、彼女もうつ病ですが、彼女の母も30年以上うつ病に苦しんでいたそうです。彼女は体調が悪いと顔の表情にしんどさがでます。じっとしていないと苦しいそうです。彼女の母は、胸が痛くなる苦しみが出て、「お父さん助けて!」と夫に頼ることがしばしばあるそうです。

私がうつ病になったきっかけ

私は統合失調症で入院していました。その入院中に、体がそわそわして、特に背中がもぞもぞして、ベッドで横になっては5秒もたたずすぐに立ち上がり、椅子に座っても5秒持たずすぐに立ち上がり、病院内を散歩しに行きますがすぐにしんどくなり、自分のベッドに戻りたくなります。でもまた5秒もたないで座ったり立ったりの繰り返しで、じっとしていられないのです。体に感じるもぞもぞ感がとてつもなく苦しくて、「誰か助けて」と声に出して言っていました。夜も寝れないので睡眠薬を飲んでもやはり寝れませんでした。心の中がまるで車のフロントガラスがひびが入って蜘蛛の巣のように割れた状態のようでした。何度か入院しましたが、必ずこのうつ病の症状があらわれます。

自分がうつ病を経験してみて

退院後は一人で日常生活が普通にできなくなります。まず、家を出るのが怖くなり、母と買い物に行っても、体と心が連動して動いていないのがわかります。体のむずむず感に苛まれて早く家に帰りたい気持ちで落ち着かないです。帰ったら帰ったで、万引きとまちがわれるようなことはしていないかとか、おつりはちゃんともらったかとが被害妄想が頭をよぎります。
幼なじみの母が「通院の時は電車に乗るのが怖いから、いつもタクシーで病院に行くけど、この前やっと一人で電車にのれた」って語ってくれたとき、その気持ちがよくわかりました。幼なじみも体調が悪いときは、何もせずじっとベッドで横になっているという気持ちもわかります。「死にたい」と言っていた友人の何をするのも不安で自信がない気持ちもわかります。実は私も「死にたい」と時々思うようになっていました。

そんな時、薬の整理をしていて、以前通院していた病院でもらっていたジプレキサという薬が出てきました。確か、これを飲むとよく寝れたなあと思い出し、試しにジプレキサを飲んでみました。すると、3ヶ月ぶりに10時間以上熟睡ができ、目覚めると視界良好で、頭の中もすっきり、体のもぞもぞ感もとれて、体がとても軽くかんじました。それからはジプレキサを欠かさず服用しています。

自分がうつ病になって、やっとうつ病で苦しむ友人たちのしんどさが理解できました。幻覚や幻聴に苛まれる統合失調症もしんどい病気ですが、うつ病も肉体的にも精神的にもかなりしんどい病気です。うつ病で苦しんでおられる方は、まず、夜に眠れるようにすることが大事だと思います。主治医とよく話し合い自分に合う薬を見つけてください。それと、何もしたくないときは無理に動く必要はないと思います。じっと、だらっとしていていいと思います。できることからちょっとずつ動いていきましょう。

yukoばばあ

yukoばばあ

52歳。30代から統合失調症になる。40代になって強迫性障害も発症する。幻覚、幻聴、妄想状態になり、現実と妄想の区別がつかなくなるが、入院治療と退院後は服薬治療で症状は治まり安定している。強迫性障害は継続中で、すぐに不安になり確認行為が続いているが、少しづつ回復に向かっていると思う。これまでに事務職や相談援助職をを経て、現在人生最後の就職活動中。自分が建てた家の中庭を見ながら過ごす休日に癒されている。

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