仕事・私生活での生きづらさ〜大人の発達障害

発達障害
unsplash-logo Sebastian Herrmann 

本記事では、私がADHDの不注意優位型と診断される前から現在までに仕事、私生活で困った事、退職後の現在行っている活動について書かせていただきます。体調が悪い際は無理して読まずに、気が向いた時に読んでいただけると幸いです。

社会に出て“自分”に自信が無くなった

発達障害は子供の頃から悩まされている人もいますが、私の場合は学校の担任や親によく気をかけてもらえた事で、却って社会に出るまでその特質が目立つことが少なかったため、社会人になってから“大人の発達障害”として診断を受けました。まず仕事面で特徴として表れたのが“作業や約束事をすぐに忘れる”“優先順位をうまく設定できない”等があります。営業職をしていたのでお客様から見積書を依頼されることや、上司から多くの作業指示を受けることもしばしば。始めのうちはサポート等も手厚く、ミスをする事も少なかったのですが、一人で仕事を回すようになるとお客様から「この前頼んだ見積書は?」、上司から「これ先にやっておいてって言ったよね?」、というように怒られることが日に日に増え、仕事が終わらずに残業する日がほとんどでした。自分ではちゃんとメモをして話を聞いているのに・・・、今朝までちゃんと覚えていたのに・・・と悩まされました。自身では努力をしているつもりでも周りからみると努力が足りないからだと思われることが多かったので、次第に自分に自信が無くなり、以前のように休日遊ぶこともなくなり、ご飯を食べる気力すらも無くなってしまいました。

その後、母と精神科を受診し、その時に初めて医師からADHDの不注意優位型とうつ病の診断を受けました。まさか自分が、というショックもありましたが、何故自分がここまでミスが多いのかという原因が分かりほっとした気持ちもありました。医師の話から過去を振り返ると、学生時代は学校の忘れ物チェックや、朝起きてからの時間管理なども母がよく管理してくれていたことや、学校で人間関係が上手くいかない時も担任の先生がよく相談に乗ってくれることが多かったので、周りのサポートのおかげでうまくやれていた事に気付きました。今までのサポートが社会に出てなくなり、自分の欠点に初めて気付いたことから自信を無くし、私は精神的に追い込まれていったのだと改めて認識しました。

発達障害者の“生きづらさ”

発達障害は身体障害に比べて、目で見えるものではないので、援助や配慮が難しいという点があります。そのため、私のように話を聞きながらメモを取れない、仕事の優先順位を決められずに先延ばしにしてしまうなどの特性は、障害に対しての知識が無い人から見ると努力が足りないとか、適当な奴だとかで見られてしまうことも残念ながら思われてしまうのも事実です。プライベートでも、片付けや整理整頓が苦手なことや、悪気は無いのに衝動的に失礼なことを言ってしまうことがあるので、家族や友人と衝突することは今も昔もよくあります。

私もそんな生きづらいと感じてしまう内の一人なのですが、勇気を出して周りに理解をしてくれる人、配慮してくれる環境をつくることが大切です。いきなり環境を作ろうとするのは難しいですし、実際私が不安症の面もあるので、実際仕事で辛いときも親に相談できなかったですし、相手にこんなこと言っても大丈夫かなと思い悩んで言えないことも多々あります。ですから、まずは思ったことを誰でも良いので相談して欲しいと私は思います。外見が普通に見えるからこそ、障害が可視化されにくく生きづらく感じてしまうので、自分が感じている事や困った事は言葉に出して知ってもらう事が大切です。

“自己理解”から適職を探す

私は現在、就労移行支援にて、自己理解を深めるために訓練をしています。前職の営業職では自身の特性の他に“イレギュラーの仕事が多い”“お客様への提案が辛い”などでやり辛さ感じていました。では、“自分の興味・関心はどこにあるのか?”“自分の得意な事は何か?”と考え、それを基にして次の仕事を探すことにしました。例えば、私はスニーカーが好きで収集癖がありますが、靴屋の店員で靴を売りたいとは思いません。これは私が靴を集めたり履いたりするのは好きですが、お店側に立ってお客様に靴を買ってもらうために仕事にしよう、とは思わないからです。他にもスマホゲームをよくしますが、ゲームをするのが好きなのであって“作る”ことには興味がなく、得意でもありません。

私が過去の経験から仕事に求めているものは“自信”が大きく占めていると考えましたので、自分が得意なパソコン作業などの仕事が適職なのではと考え、現在はタイピング、OFFICE、プログラミングの訓練を行っています。自己理解を深めることで自分が良い環境で働けるヒントが得られると私は思います。難しければ第三者の意見を聞いてみる、自分が幼少期に熱中したことなど、様々なところに“きっかけ”は隠れています。好きだった事、長時間しても苦じゃない事などなんでも良いので、一度書きだしてみると意外なヒントが得られるかもしれません。

まとめ

大人の発達障害を説明してきましたが、「自分は障害があるから・・・」と思う必要はありません。人間誰しも苦手な事はありますし、何もかも完璧に出来る人はいません。能力には個人差がありますので、苦手な事は少しでも苦手ではなくなるように努力し、自分の得意な事を伸ばす意識が大切だと私は思います。どんな人でも得意な事は必ずあると思いますので、「自分は何もできない・・・」と思い悩むのではなく、自分が自信を持って出来ることを伸ばそう!と少しずつで良いので意識するようにすれば、自分が“生きやすい”環境を作る第一歩になるはずです。

参考文献

発達障害とグレーゾーン。生きづらいあなたへ。
https://paralymart.or.jp/kiquest/3619

ADHDとは?/どんな症状なの?/大人のためのADHDサイト
https://adhd.co.jp/otona/shoujou

あとすた。

あとすた。

入社約1年後に発達障害(ADHD)の注意欠陥型の診断を受け、うつ病発症により退職。
現在は就労移行支援を利用し、自分の興味関心を模索中しながら再就職を目指してます。スニーカーとラーメンが好き。よろしくお願いします。

注意欠陥多動性障害(ADHD) うつ病

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください