「True Colors DIALOGUE」~ひと月の共同創作と性の自分史

エンタメ

先月から開催されております「True Colors Festival -超ダイバーシティ芸術祭-」では、様々な身体表現による大規模な演目の数々が来年7月までに次々と催されます。先月は多国籍ダンスユニット「イルアビリティーズ」を中心とした「True Colors DANCE」が行われました。

まだ先になりますが来年3月には「True Colors DIALOGUE」が開催される予定です。これは一般公募で選ばれた6人が、カナダのアーティスト集団「ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル」と1か月間ともに過ごしながら作品づくりを行うものです。一般参加で合宿に近いことをする一際変わった形式となっているうえ、応募基準も変則的かつ厳格なものとなっています。

「True Colors DIALOGUE」のメインテーマは「性の自分史」です。また、ダイアローグ(対話)の一語が示す通り、出演者が観客へ問いかけて対話を促す「逆質疑応答」も行われます。イベントの詳細は日付すら未確定ではありますが、観客には「会場内で話されたことを口外しない」というルールが課せられますので、軽い気持ちでの観覧は求められないと思います。

テーマは「性の自分史」

「ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル」と共に作り上げていく作品の名前は、「私がこれまでに体験したセックスのすべて(原題:All The Sex I’ve Ever Had)」です。言うなれば「性の自分史」で、一般公募による参加者とともに日本限定版のオリジナル作品として制作・上演されます。

参加者が今まで経験した性にまつわる出来事を脚本の柱とし、年代を追ってリズムよく音楽やダンスシーンを盛り込みながら、「性」のなんたるかを深く問い質していく創作…と銘打っております。

公募で選ばれた6人は、「ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル」と1か月間ともに過ごしながら共同創作に励みます。合宿にしては異例の長期間となり、その間に自らの「性の自分史」をまとめて形にしていくのでしょう。

応募資格は65歳“以上”

来年3月の発表に先立って、一般参加者の公募が今月から始まっています。応募締め切りは11月15日となっております。また、観覧希望者ではなく“一緒に作品を作っていく仲間”の募集となっておりますので、ご注意ください。

応募資格は一風変わっています。まず年齢からして「65歳以上」の高齢者限定となっています。「性の自分史」で作品を作る以上、エピソードの豊富な人を選びたいのでしょう。また、演技経験がないことも条件です。

今年11月18日~12月6日の間にある複数回のインタビューに答えられることと、来年2月9日~3月9日の間東京都内に滞在できることも条件に入っています。一緒に創作を行うメンバーを決める公募ですので、ここは決して妥協できない部分でしょう。勿論、自らの性にまつわる出来事を包み隠さず話せるほうが望ましい筈です。

この公募によってすぐ6人に絞られるわけではなく、後に面接を通じて創作のメンバー6人が決まる予定となっています。。

開催はまだまだ先

発表そのものは来年3月上旬で、詳しい日程は現在決まっておりません。今回の応募は一緒に創作活動へ参加するメンバーを決めるもので、選考としての意味合いが強いです。

ただ、場所は確定しています。東京メトロ「表参道駅」より徒歩1分のところにございますスパイラル3階の「Spiral Hall」が作品発表の舞台です。

ダイアローグ(対話)を冠する以上、ただ見ているだけではなく出演者からの質問に答えて対話することになります。観覧も軽い気持ちでは出来なさそうですが、いずれまた「True Colors DIALOGUE」の案内をする日が来るかもしれません。

参考サイト

ママリアン・ダイビング・リフレックス / ダレン・オドネル『私がこれまでに体験したセックスのすべて』出演者募集中!
https://truecolors2020.jp

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

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