統合失調症~病気とのつきあいかた

統合失調症

unsplash-logo Jan Tinneberg

私が統合失調症と診断されたのは、去年の5月でした。当時の私は、不安や緊張をとても強く感じ、自分の悪口を言っている声が聞こえるなどの症状がありました。

どんな病気?

統合失調症は、約100人に1人はかかると言われており、決して珍しい病気ではありません。原因は脳の機能にあると考えられていますが、はっきりとしたことはまだわかっておりません。

統合失調症の症状は大きく分けて、「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3種類に分けることができます。

まず1つ目の「陽性症状」では、幻覚や妄想などのあるはずのないものが現れる、思考が混乱し、何を話しているのかわからなくなるなどの思考障害が見られます。次に、2つ目の「陰性症状」では、感情表現が乏しくなり、意欲が低下するなどが見られます。最後に、3つ目の「認知機能障害」では、記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下などが見られます。

発症のきっかけは?

何がきっかけで発症したのかはわかりませんが、私に最初に現れた症状は、夜眠れなくなったことでした。夜何日も眠れない日が続き、次第に幻聴が聞こえてくるようになりました。自分が何かしようとする度に、誰かが批判する声が聞こえ、常に緊張した状態で過ごしていたように思います。外に出ることも減り、1日中、家で過ごす日が増えました。当時の私は自分を批判する声を幻聴だと気付かず、全てが現実だと思っていました。

2週間たった頃、家からあまり出なくなった私を心配した親と一緒に病院に行き、そこで統合失調症と診断され、治療を受けました。その結果、今では症状も治まり、月1回の通院と服薬治療により体調も安定しています。

再発を防ぐためには

統合失調症の再発するきっかけの多くは、勝手に薬を中断すること、強いストレスがかかることが原因と考えられています。

症状が落ち着いたからといって、勝手に薬をやめないでください。勝手に薬を中断すると、2年以内に約80%の人が再発すると言われています。統合失調症の治療には長期に渡り、服薬治療をする必要性があるとされています。

また、再発を防ぐためには前兆を知ることも大切です。前兆のサインは、ストレスに対する反応として出やすいといわれています。気分が暗くなる、いらいらする、眠りが浅くなる、高揚した気分になるなど、前兆は人それぞれ違っています。私の場合は、気分が暗くなる、疲れやすくなる、眠りが浅くなるなどがあげられます。症状は慣れない環境や、長時間の緊張、不安などの強いストレスを感じた時に現れることが多いように思います。再発を防ぐためにも自分にはどんな前兆が現れるのかを理解しておくことが大切です。もし、前兆が現れたら、よく眠る、ストレスになるものを避ける、主治医に相談するなどして、早目に対処することを心がけたいと思います。

まとめ

私は今、就労移行支援事業所に通っています。そこでは認知行動療法による自動思考の修正などを学び、ストレスに対する対処法を学んでいます。発症から1年たった今、再発を予防するには、いつもと違う自分や前兆を見逃さないようにすること、またストレスとも上手に付き合っていくことが大切なように思います。

だんでぃらいおん

だんでぃらいおん

2018年、5月に統合失調症を発症。現在は長期就労を目指して就労移行支援事業所に通っています。

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