今回が初めて!精神障害者の国際競技大会

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今回が初めて!精神障害者の国際競技大会

 精神障害を抱える選手による世界初となる国際競技大会、「第1回ソーシャルフットボール国際大会」が堺市で開催されます。2月27、28日に堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで行われます。イタリア、日本、ペルー、大阪選抜が出場して、5人制フットサルの試合で競います。
 うつ病や統合失調症などの精神障害者にはパラリンピックの出場資格がなく、身体障害や知的障害のように国際大会が行われたことがありませんでした。一方、健常者と共にスポーツをする場も少ないのが現状です。選手として真剣勝負を挑める公式の場はほとんどなく、全国大会は01年よりバレーボールの大会が行なわれているくらいでした。
 13年に精神障害者スポーツ初の団体として「日本ソーシャルフットボール協会(JSFA)」が設立され、今回国際大会を実現させました。精神障害者スポーツはイタリアや英国などの海外では普及していますが、国をまたぐ交流までには至っていませんでした。13年、東京で初の国際シンポジウムが開かれて8カ国が参加。世界的な流れを作るためにも、スポーツの国際大会や国際団体が必要だとされ、今月の大阪での世界初のフットサル国際大会開催につながりました。
 スポーツは、幻覚や気分が沈むなどの症状の改善に効果があると近年、医学会などで報告されています。日本の精神障害者数は推計で約320万人で、入院患者は約32万人です。精神障害を持つ人がスポーツに取り組める環境が充実されて、たくさんの方が元気を取り戻していけることを願います。

障害者ドットコムニュース編集部

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