#福祉現場にもマスクを〜購入と寄付が同時にできる「おすそわけしマスク」の取り組み

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「#福祉現場にもマスクを」というプロジェクト(以下、本プロジェクト)がございます。読んで字のごとく、一枚でも多くのマスクをひとつでも多くの福祉現場へ届けるプロジェクトで、4月22日に立ち上がりました。一般社団法人Get in touchら4団体による合同プロジェクトです。

本プロジェクトでは更に中部日本プラスチックと協力し、「おすそわけしマスク」という新たな取り組みが始まりました。マスクの購入と寄付を同時に行える購買スタイルを確立しており、複雑な手続きをせずにマスクを寄付することが出来ます。

購入と寄付が同時にできる

「おすそわけしマスク」は、実際に届く50枚組のマスクと寄付される5枚のマスクによって成り立っています。したがって値段は55枚分となりますが、複雑な手続きは一切なしで5枚を福祉現場へ自動的に寄付出来るのです。

寄付先は生活介護・就労支援・グループホーム・放課後等デイサービス・リハビリセンターなどです。障害者向けの介護施設は国の配布対象として医療機関の次くらいに位置していますが、他の福祉現場は手付かずなので本プロジェクトは発足しています。

先行予約は5月11日(月)よりスタートしています。マスク自体は100万枚の在庫を用意しており、うち10万枚が福祉現場へ寄付される予定です。マスクは大人用と子供用の2サイズがあり、どちらも税込2722円となっております。品質についてはアメリカ食品医薬品局(FDA)の基準を満たしており、問題はありません。

福祉現場側でマスクの寄付を受けたい場合は、公式サイトから希望入力フォームへアクセスし、必要な情報を記入してください。寄付用のマスクが集まり次第、送料無料にて希望者のもとへ発送されます。(上限500枚)

主催者からのメッセージ

東ちづる (俳優・一般社団法人Get In Touch|代表)
コロナ禍で社会の分断が深まる一方で、つながることの重要性も気づいてきています。「おすそわけしマスク」は「困ったときはお互い様」という、つながるマスクでもあります。
これを機に、物理的な距離・フィジカディスタンスは取りつつ、社会的・ソーシャル的にはどんどんつながり、あらゆる全ての人が幸福になる権利=福祉という考えが広がればと願います。

澤田智洋(一般社団法人 障害攻略課|理事)
「#福祉現場にもマスクを」を、さらに加速させるための新プロジェクトが始まりました。落ち着かない日々の中で、ふと誰かに想いをはせる。ふっと力を抜いて、落ちつくきっかけになる。そんなマスクになるといいなと思い、「おすそわけしマスク」という、ちょっとチャーミングな名前にしました。福祉現場の皆様、引き続きマスクを頑張って集めますので、どんどん連絡ください。

上原大祐(NPO法人D-SHIPS32|代表)
いよいよこのプロジェクトが全国展開。コロナで苦労している方も沢山いますが、マスクを通して全国の福祉施設が1つのチームとなる良い機会でもあります。まずは福祉現場の皆さんの不安を軽減でき、私は元気な障害児に会える日を早く迎える事を力に引き続き私もチームの1人として動いていきたいです。多くの方の支援のおかげです。引き続き支援の輪を広げていきましょう。

松田崇弥(株式会社ヘラルボニー|代表取締役社長)
思い切った企画がソーシャルメディアで「裁かれる」この時代。自粛という言葉で塗りつぶされるこの在宅期間。そんなタイミングだからこそ、クスッと笑える「おすそわけしマスク」が社会に放たれました。
この状況下でどうすれば人々の心は動かせるのだろう。どうすれば人々の暮らしを豊かにできるのだろう。誰もが「正しさ」に燃えていて、「正しくない」と解釈されたものは炎に包まれます。センシティブなこの時代だからこそ、出る杭でありたいのです。

雪下真希子(株式会社中部日本プラスチック 代表取締役 / ECO NET PROJECT 代表)
マスクが全く手に入らなかった2月下旬、困っていた私に、私の海外パートナーは「大事な人が困っているからプレゼントする」と1,000枚のマスクをおすそわけしてくれました。このプロジェクトのきっかけは、そんなさりげない思いやりの気持ちだったと思います。
そのマスクを私も困っている人におすそわけしようと会社で配ったところ、マスクの環はスタッフのご家族やお取引先、そして地域の方々にまで瞬く間に広がっていきました。
「おすそわけ」は日本に昔から根付いている優しさの文化だと思います。「おすそわけしマスク」で人と人とが繋がり合うことができたら、とても素晴らしい活動になると思っています。

小国士郎(株式会社小国士朗事務所 代表取締役/プロデューサー)
売る人も、買う人も、使う人も、みんながふふって笑えるような三方良しの仕組みってないだろうかと考えていたら、ふっと「おすそわけ」という言葉が浮かびました。
自分や家族や社員を守りながら、同時に地域や社会も守る。長く続くであろうこの問題に対して、誰かが無理を強いられることなく、みんなのちょっとずつの思いをつなぎ、重ねることで、力強く立ち向かえたらいいなと思います。

公式サイト

おすそわけしマスク 特設サイト
https://www.osusowakeshimask.com

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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