精神科への「偏見や誤解」が日本人を治療から遠ざけている~体験談から

うつ病

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最近、メンタルヘルスの重要性が叫ばれています。では実際に世間にどこまで浸透しているのでしょうか?体験を基に書かせてもらいます。

精神科への「偏見や誤解」が日本人を治療から遠ざけている

一般的に日本人は症状が重症化するまで、頑なに精神科医や、カウンセリングに足を運ばない人が多いく感じます。中には自殺を考えるようなギリギリの状況になるまで受診しない人もいます。恥ずかしながら私自身もそうでした。

日本では精神科に通って、服薬することで「本当に病人になってしまう」と本人が考えてしまう傾向が強いのではないでしょうか?また心の病気、心の風邪といって、日本では精神疾患全部ひっくるめて「精神」の問題、つまり「気の持ちよう」のような印象を受ける表現が多々あり、「根性が無いからだ!」と手前勝手な精神論を展開する人も多いように感じます。

私は過去の職場でそのような無知蒙昧な発言をする人を何人も見ています。上の発言も実際に同僚が言われ、私自身も職場の上司や社長に直接浴びせられた言葉です。そして、精神を擦り減らされた人間は、使い物にならないとばかりに、自己都合での退職を迫られるのです。ある程度、年齢を重ねた人間にとって、退職を決意するのは容易ではないのです。自分自身の体調を安定させることはもちろん重要ですが、これから先の生活や再就職など考えると、簡単に退職を決断できません。

私もそうでした。主治医から「そのまま会社に居ても悪化するとだけだ」と言われても、両天秤にかけて揺れ動いていたまま、自殺かヤケッパチになってしまうかの2択まで精神的に追い詰められ、やっと退職を決意したのです。

心の病気は、脳内の器質的、機能的なトラブルが原因であるという事実がまだ世間に浸透していないからでしょうか?精神疾患の治療において、大事なのが規則正しい生活を送ることです。適度な運動もお勧めします。生活環境を整える、考え方や受け止め方を変えていく、家に塞ぎ込まず良い人間関係を築くことも治療の段階で進めていきます。つまり家で寝ているだけでは鬱は治らないのです。職場が原因だと思うなら、スパッと辞めてしますことが大切です。これは実体験から言わせてもらいます。

うつ病の完治は無く、寛解あるのみ

寛解とは、一時的にまたは継続的に症状が軽減~消失することです。わかりやすく言えば「症状が落ち着いて安定した状態」を指します。精神疾患や白血病などの再発の危険のある病気治療に使用される概念です。うつ病もまた、完治するわけではなく、何かのきっかけで再発し、さらに悪化する可能性もあるのです。

うつ及び精神病への誤解

日本人によく見られる誤解は、「精神科を受診すること=心が弱い人、精神力が弱い人」という考えです。また精神科の治療を受けるとなると、薬漬けにされると心配をする方も多いでしょう。確かに日本では特に精神科での処方薬の多剤大量処方が問題視されていますし、そういった薬の出し方をする精神科医も存在します。だからこそ、患者側の治療への積極的な関わりと、患者が医者を選ぶ姿勢が必要でしょう。

特例子会社だからと言って、必ずしも理解は無い!

最近では障害者雇用のための特例子会社が増えています。しかし、必ずしも障害に理解がある会社であるとは限りません。管理者は決して専門家ではなく、医者でもないのです。当然、多種多様な障害特性を把握できていません。配慮しているポーズを取っていても、あくまで「ポーズのだけ」の会社もあるということを知っていた方がいいでしょう。

前職の特例子会社は、スタッフの定着率が決して良くなかったです。何故なら、管理者だけでなく働いているスタッフ自身も障害への理解が不足していたからです。

こういったミスマッチを防ぐためにも、雇う側、雇われる側双方の障害への理解が大切なのです

参考文献

【PRESIDENT Onlineうつ病は風邪のように"治る"ものではない】
https://president.jp/

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tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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