就労移行支援事業所に通ってみて~体験談 Part.5 「信頼」

仕事 うつ病

出典:Photo by christopher lemercier on Unsplash

▶ムギチャの就労移行支援事業所に通ってみて

その後

その後、私は数日経ってから再び就労移行支援事業所を訪れました。契約を解除するためです。今回の一連の騒動で、中立ではなく企業側に立ち、一方的に私を責める担当の方に不信感を感じたためです。「また別の企業で頑張りましょう」とも言われたのですが、とてもそんな気にはなれません。

……実は給料も勝手に減らされました。

私が辞めることが決まった後、担当の方は企業側にそのことを伝えず勝手に欠勤扱いにしており、翌日の朝、自分で電話をするようにと突然「LINE」で連絡がありました。慌てて電話をして事情を説明し、事なきを得たのですが、その日の昼に担当の方が菓子折りを持って勝手にお店を訪問。私を通さずに当初の給与額ではなく、最低賃金から算出した時間給を給与にするということを決めてきてしまったのです。

そのことが伝えられたのは、全てが決まった後のことでした。

「給与は最低賃金にしときましたからね」

と、就労移行支援の担当の方から伝えられただけです。なに勝手に決めてんねん、と。最低限当事者同士で決めるべきことを勝手に代行して決めてこられたわけです。とてもじゃないですが、今後、信用できるはずもありません。なので、その就労移行支援事業所も辞めることにしたわけです。

最後、サービス管理責任者の方に丁寧に送り出されたのはいい思い出です。

そして、現在……

年が明けまして。

私は2つ目の就労移行支援事業所に通っています。今度の就労移行支援事業所には前のところであったことを全てお話した上で入所しました。自分の障害特性とか職業適性とかを講座を受けながら日々過ごしています。

順風満帆……かと思っていたのですが、新型コロナの影響で求人が枯渇し、未だに就職活動に移行できずにいます。どうしよう?

実は……

以上が私が経験した「就労移行支援事業所を辞めた話」と「トライアル雇用に失敗した話」です。

実はこの話、1つだけ伏せていたことがあります。それは上司が「嗅覚過敏」だったことです。

最初は確かに「私が汗臭かった」のですが、後からその上司くらいしか感じないような臭いへと注意が変化していきます。私の便秘を臭いだけで言い当てたのはさすがに引きました。なんとか対応しようとしたのですが、さすがにそこまでは対応しきれませんでした。

しかし、健常者の方に「嗅覚おかしくないですか?」とか「それ耳鼻科行った方がいいですよ」と言うわけにもいかず、その事を周囲に相談するだけでした。その結果、「障害者が健常者に対して配慮する」というおかしな状態になってしまったわけです。

母が臭いと言っていたのは主に「煙草のにおい」で「汗臭さ」もあったそうですが、それは汗をかいてそのまま部屋にいるときくらいで防臭生活中は全くしなくなったと言ってました。

担当の方は企業側の言うことを鵜呑みにして、そのまま私に注意をしてました。実際、問題が起こってる最中も1度くらいしか私の職場に来ませんでしたから。

というわけで、途中から私のことを本当に臭いと言ってたのは「上司」だけだったのです。医師は最初からこのことにおかしいと気が付き、注意を促してくれていたのですが……

「医師は就職の世話なんてしないからすぐ辞めろなんて無責任なこと言うけど、私には企業側にも責任があるので……」

と、就労移行支援の方が豪快に無視してくれましたので、なんの対処もなされぬまま1ヵ月でのスピードリタイアとなったわけです。現在では私のことを臭いなんて言う人は誰1人としていません。

信頼

トライアル雇用を利用し、職場への定着支援を受ける上で一番大事な事は「自分の担当の方との信頼関係」だと私は考えています。

担当の方が自分が困ったときに「助けてくれる」という前提があってこその定着支援だと思いますので、それが根底から覆ってしまうと利用者はどこに助けを求めたらいいかわからなくなります。

ただ、何でも言うことを聞いてくれたらそれでいいのかというと、それは違うかと思います。

働く上で本当に必要なことを、必要なだけ、適切に教えてくれる。そんな方が望ましいのではないでしょうか。理想の担当の方と巡り合うために、普段から就労移行支援事業所に通いながら職員さんとの信頼関係を築き、その方が本当に自分の担当として相応しいかを見極めることの重要性をこの一連の騒動で学びました。

最後に

さて、今回のこのお話はトライアル雇用中に「職場」「就労移行支援事業所」「家」の3か所において日常生活・体質のことに関して厳しく注意され、全く逃げ場がなくなるというレアケースのお話でした。ここまでひどい話は珍しいと思いますが……

ちなみに、Webデザイナーとしての業務は普通にできてました。他のことが大問題になっただけです。

終わり

ムギチャ

ムギチャ

32歳、うつ病で精神障害3級の手帳持ちです。
現在、就労移行支援訓練に通っています。
趣味はガンプラ!

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