NTT東日本が障害者支援事業所のパンを社内出張販売開始

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Photo by Bruno Thethe on Unsplash

NTT東日本の神奈川事業部(以下、NTT神奈川)では、11月5日から障害者支援事業所で生産されたパンの出張販売を週に1回、社内限定で行っています。

社会貢献活動の一環

NTT神奈川はSDGsの達成へ向け様々な社会貢献活動に取り組んでいます。SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、貧困解消や環境保全など17の大目標と169の小目標で構成された国際的な目標です。

具体的な活動としては、ブックバトンプロジェクト(読み終えた本などを寄付して識字率の向上を目指す)・生態系保全ボランティア・福島ひまわり里親プロジェクト(東日本大震災の復興支援事業として、輸入したヒマワリを福島県内で育てる)などに取り組んでいます。その中にパンの出張販売も含まれることとなりました。

販売場所はNTT神奈川の社内だけですが、障害者支援事業所にとっては売り場が確保されるだけでも非常に大きな意味があるのです。

授産活動の支援

この活動の目的は「授産活動の支援」です。授産活動とは、社会参加や就労を目指す障害者の集まる施設が日中作業として取り組む生産活動を指します。簡単に言えば「作業所で何かを作る」ことです。

NTT神奈川が社内に売り場を設けているだけでなぜ支援になるのでしょうか?それは作業所で作った商品が売れるほど工賃が上がるからです。

ほとんどの作業所は商売の経験に乏しく相場というものを理解しておりません。それが弱気な価格設定や販路の狭さを生み、作業所の工賃が低い一因となっています。そうした作業所は販売の補助をすることによって売り上げが増え、工賃の上昇へ繋がります。

また、コロナ禍に伴う生産活動の縮小は作業所にとっても例外ではありません。販売する場所を提供するだけでも販路は保障され、作業所にとっても心強い味方となります。NTT神奈川はSDGsの達成へ向けた新たな取り組みを続々と行っていく方針のようです。

障害者ドットコムニュース編集部

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