オンライン映画祭「True Colors Film Festival」、12月3日よりスタート!

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Photo by Felix Mooneeram on Unsplash

「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭」ではコロナ禍でも開けるイベントへと舵を切り、様々なオンラインイベントを開催してきました。今度の企画は「オンライン映画祭」です。

国際障害者デーの12月3日(木)から12日(土)までの10日間にわたり、ダイバーシティ&インクルージョンを扱った作品から選び抜かれた全28本の映画を、オンラインの上映プラットフォームより無料配信いたします。

映画鑑賞の方法など詳細に関しては11月26日(木)にTrue Colorsの公式サイトで追って説明される予定です。情報の追加を今しばらくお待ちくださいませ。

スローガンは「One World , One Family」

オンライン映画祭「True Colors Film Festival」のスローガンには「One World, One Family(世界は一つの家族)」が掲げられています。ダイバーシティ&インクルージョンのテーマに合致した作品28本が、障害・貧困・差別などの課題から選び抜かれました。

初日である12月3日は「国際障害者デー」と国連により定められた記念日でもあります。この日の18時から「37 seconds」がオープニング記念作品として上映されます。「37 seconds」は世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭で「パノラマ観客賞」と「国際アートシネマ連盟賞」をダブル受賞する快挙を成し遂げた作品です。この受賞歴はベルリン国際映画祭が始まって以来初めてでもあります。

37 seconds
出生時に37秒の無呼吸があったことで脳性まひとなった女性の物語です。過干渉な母親や体よく利用する友人から抜け出すため、成人向け漫画雑誌に作品を持ち込んだ主人公。そこから紆余曲折を経てとある介護士の一団と出会い、一人の人間として成長する旅が始まります。
新進気鋭のHIKARI監督は、「健常者が障害者の演技をしても響かない」として、実際に脳性まひを持つ100人相手にオーディションを実施しました。主役として選ばれた佳山明(めい)さんはそれまで演技の経験がほとんどありませんでしたが、その熱演は障害・言語・世代を越えて誰もが共感する映画の真髄を体現しています。

国際障害者デー記念に5作品を上映

また、国際障害者デー・セレクションとして5作品が上映されます。すべて国外の映画かつ英語字幕ですが、上映時間は短く気軽に観ることが出来ます。

Stand By Me Music Video
「True Colors」のオンライン企画第1弾としてYouTubeに公開されていた動画です。世代や国境を越え愛され続ける名曲「スタンド・バイ・ミー」を15の国と地域から計46名のアーティストがカバーするミュージックビデオです。
A Long Journey for the First Steps
ガザ紛争で戦災に遭いスロベニアへ亡命した子ども達の実体験とリハビリを描いた作品です。
Elsewhere
ダウン症の人々の考え方や感じ方が垣間見える作品です。
Over the Horizon
目の見えない写真家が世界各地をまわり、目の見える人々に向けて写真を撮っていきます。
The Soul of Sophanna’s Song
6歳で孤児に、10歳で半身不随に、そして今余命1年を宣告されている男が、人のために生きようとする覚悟と決意の物語です。

他にも様々な映画が

他にも多くの映画が上映される予定です。ここで選ばれた長編映画の一部をご紹介しましょう。

藍色夏恋
ティーンエイジャーの無垢な恋愛と友情が描かれた繊細で複雑な成長物語で、2002年カンヌ国際映画祭の監督週間にも選ばれています。性についてオープンに議論する現代の若者にも共感されるでしょう。
最愛の夏
マッサージ店を営む目の不自由な父親と一家の問題、暴力団同士の対立関係に裏打ちされた愛憎劇などが描かれた作品です。1999年東京国際映画祭のグランプリとなるも、20年間台湾以外での上映が極めて少なかったそうです。
精神
日本の精神科外来が織りなす複雑な世界を追ったドキュメンタリー映画です。精神病に対するタブーを打ち破り、希死念慮・貧困・羞恥心・社会恐怖などを抱えた人々の率直な生き様を捉えています。釜山・ドバイの国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を、ベルリン国際映画祭でオフィシャルセレクションの選出を受けました。
モラル
80年代当時のフィリピンでそれぞれ違った試練に向かう、家父長制に生きる4人の女性が織りなす物語です。1982年と古い作品ながら、現代にも通じる中絶や性的自由などのテーマが語られています。(R21指定)
最後の1マイル ~ハンセン病 果てなき旅路で~
WHOのハンセン病制圧大使として活動する笹川陽平さんが取り組んだ、40年以上の軌跡をテーマとしたドキュメンタリー映画です。人口23人の村からローマ法王のお膝元・バチカン市国まで世界中50か所も笹川さんは訪れました。ハンセン病の撲滅とスティグマ(烙印)の払拭を、人類は成し遂げられるのでしょうか。

参考サイト

True Colors 公式サイト(追加情報は11月26日から)
https://truecolors2020.jp

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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