障害者転職エージェントサービス『atGP(アットジーピー)』にインタビューをしてきました。

仕事

転職には苦労がつき物です。障害者の転職となるとなおのことです。そんな障害者の転職の心強い味方である転職エージェントサービスの一つに『atGP(アットジーピー)』があります。

ホームページ:https://www.atgp.jp/

株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害者の求人転職情報・雇用支援サービス『atGP』は障害者の転職サービスにおいて実績NO.1。 今回はそんな株式会社ゼネラルパートナーズ広報室の佐藤さん、atGP事業本部の森田さんにインタビューさせていただきました。

転職エージェントサービス『atGP』

──atGPのホームページには「atGPは障害のある方の就職・転職を4つのサービスでサポートします」とありますが、簡単な紹介をお願いします。

佐藤さん:まず、株式会社ゼネラルパートナーズの説明をさせていただきます。

ゼネラルパートナーズは2003年に創業しまして、創業時から行っている事業が、障害のある方専門の転職エージェントサービスになっております。転職エージェントサービスをはじめ、障害のある方の就労を支援するサービスの総称を『atGP』としております。

ゼネラルパートナーズの事業は、大きく分けると3つです。

1つ目は、就転職したい障害のある方と、障害者を雇用したい企業のマッチング事業になります。人材紹介と求人サイトの2つのサービスを行っております。

2つ目の事業は『就労移行支援事業所』の運営です。まだ就労の段階に進んでいない方、転職サービスではまだマッチングが難しい方がトレーニングを受けられる場を作り、ビジネススキルや障害理解を深める事を狙いとして行っております。

ゼネラルパートナーズが運営している就労移行支援事業所の特徴としては、障害別で事業所の運営をしていることです。うつ症状の方専門、発達障害の方専門、統合失調症、難病、聴覚障害の方専門の就労移行支援事業所を運営しております。職場を模した事業所の中で、同じ障害や症状をもつ方とともに職業トレーニングや研修を行うという形になっております。また2019年2月から、ITとWebのスキルに特化した就労移行支援事業も始めまして、今は、渋谷・秋葉原・船橋の3拠点で、『デジタルハリウッド大学』も運営するデジタルハリウッド株式会社と提携させていただいております。普通に受講すると30万円ほどかかるデジタルハリウッドの教材を使ってスキルを磨き、ポートフォリオ制作などをしています。

3つ目は、埼玉県さいたま市の中浦和にてしいたけの生産・販売を行う『就労継続支援A型事業所アスタネ』の運営です。精神障害のある方、約30~40名と雇用契約を結ばせていただいて、利用者さんとして働いていただいています。しいたけの栽培収穫やパック詰めだけではなくて、例えば生産工程の管理や経理、スーパーへの配送、試食のイベントの企画・運営、あるいはイベント時のチラシやポップのデザイン制作といった業務も、利用者さんが行っています。『自分がどういったチャレンジをしたいか』『どのように事業所に貢献したいか』を考えてもらい、ひとりひとりの自主性を促すことで、売上アップや体調安定にもつながり、精神障害者の活躍モデルを創出しています。

サイト上では人材紹介と求人サイトを別々のサービスとして4つのサービスとさせていただいていますが、atGPの事業はこの3本柱と捉えていただけるといいかなと思います。

──身体、精神等色々な障害がありますが、実際に転職を希望される方の傾向と、求人募集側の傾向は?

森田さん:まず、転職を希望してサイトにご登録をいただく方については、身体・精神・知的の3障害すべての方にご登録いただいております。実際に登録されている比率でいうと、近年は精神障害の方が多く、全体の7割程度、次いで身体障害の方、知的障害の方と続いています。

求人側に関してですが、こちらも精神障害の方向け、身体障害の方向けの求人というのが割合でいうと多く、知的障害の方に関しては、特例子会社の一部の企業で募集をいただいているという状況です。

──近年、障害者雇用における企業と障害者のミスマッチが問題になっています。atGPではそんなミスマッチをどのように防いでいますか?

森田さん:いわゆるエージェントサービスと呼ばれる人材紹介事業と、求人サイトの事業でマッチングの仕組みが違っており、それぞれ説明いたします。

まず、人材紹介は、人が介在しているという所が非常に大きな部分となっております。具体的に言うと、いわゆる『キャリアアドバイザー』が必ず求人を案内する前に面談をさせていただいて、それから求人を紹介してます。例えば、希望の年収・お仕事・障害への配慮事項などはもちろん基礎情報としてお聞きし、その条件にマッチするものをご案内させていただいています。それに加えて、例えばうつ症状の方であれば『どういう経緯で発病したか』、『どういう環境が苦手・得意なのか』のような状況も含めてヒアリングをさせていただいています。企業への推薦時には、そういった『苦手な環境』や『合理的配慮』の必要性、『こういうサポートをしていただければ活躍できます』といった情報を集めて、お互いに伝えています。人の手を介することでこういった丁寧なヒアリングとすり合わせをし、ミスマッチを防いでいます。

一方、求人サイトでは、求人の情報量をかなり手厚く掲載しています。具体的には、条件や基本的な情報以外にも、求人のヒアリング時にうかがった企業の特徴や『atGPとしてのオススメポイント』も情報として載せています。それによって応募いただく方にも『自分に合っているかどうか』をご判断いただける、と考えています。もうひとつ、この求人サイトサービスに『スカウト機能』を実装しております。これは企業の『こういう人材を採用したい』という要望に対して、我々がその対象となる登録者の方に『スカウトメール』を送るという機能です。そこでも企業がどういう人材を採用したいか、どういう人材だったら受け入れが可能なのかをしっかりとヒアリングしたうえで、その対象者に『スカウトメール』を送っています。そのため、『スカウトメール』から応募いただくという場合は、比較的人の手を介在したマッチングに近く、極力ミスマッチを防げていると考えています。

──コロナ禍で激変する世の中、障害者求人はどのように変わってきていますか?

森田さん:まず最初に緊急事態宣言が発令された4月は、非常に求人の数が落ち込んで、どこの企業でも一旦は求人ストップするというような状況になりました。ただ、障害のある方の採用は『法定雇用率』の遵守という面もあり、もともと中長期で継続して取り組んでいる企業が多かったので、「コロナ禍だから障害者求人をバッサリやめてしまおう」というのではなく「何らかの形で継続していこう」と夏以降求人自体は少しずつ回復して戻ってきています。

一方で、私の個人的な印象ですが、いわゆる企業の選考の基準は厳しくなったと感じます。「より『活躍できる』『戦力になる』人材を採用したい」というニーズがコロナ前と比べて、より顕著になってきた印象はあります。

まとめると、『採用の動きとしては継続的に続いているけれど、求める人物要件がやや厳しくなっている』というのが現時点での印象です。

また、コロナ禍によりオンライン化が進んでいるということで、『在宅で働きたい』という就職希望者が増加しています。我々もそういった声をまとめ、企業に「『在宅でできる求人』を出しませんか?」と提案したり、企業に向けて『在宅で雇用するためのガイドブック』の作成をし、企業に提供・情報共有をしたりして、在宅ワークでも障害のある方をちゃんと受け入れられるように進めています。また、在宅といっても色々なタイプの在宅求人がありまして、全く出社をせずに自宅で仕事をするものもあれば、週に1回・2回だけ出社してメインは在宅といった求人ももあります。そういった幅広い求人を提供できるように進めています。

しかし現状でいうと、まだまだ『在宅で就労を希望する』障害のある方に対して、『在宅の求人を出したい』という企業が相対的に少ない、といった状況ではあります。まだまだ企業でも「どうやったら障害のある方を不安に感じさせずに在宅で勤務させるか、リモートでどうやってコミュニケーションをとるか」などの環境を模索中の段階なので、在宅求人が十分にあるとは言いにくい状況です。

──最後になりますが、atGPのアピールポイントや、今後atGPとして拡張していきたいサービスなどはありますでしょうか?

森田さん:我々人材紹介会社は『採用が決定すればそれでいい』と思われがちですが、atGPでは利用者様が前向きに働きやすく、活躍できる場をもうけられたらいいな、『活躍できる』『長く会社で働ける』就職をしていただきたいと会社として強く考えています。ただ単に『働く先を見つけたい』『働く人を見つけたい』という方々をマッチングするのではなく、長く、お互いに前向きに働いていただけるようなマッチングを、という気持ちで事業に取り組んでいます。

まだまだ障害のある方の働く機会が十分ではない、働きたいけど働けない方が多くいらっしゃいます。atGPは、働きたいと思っているすべての方に雇用の機会を提供したい、そのためのサービスであれたらと思っています。今まで働きたくても働けていない方への活躍の機会をさらに提供することと、ただ単に雇用の機会を作るだけでなくその方が安心して前向きに活躍できる先をご紹介することのふたつを大切にしながら、今後もご紹介できる先を広げていきます。

──ありがとうございました。

おわりに

今回取材させていただいたatGPさんでは、障害者が自分らしく働ける企業とのマッチングに働きかけ続け、活躍されています。就・転職活動をされる際には是非ご活用ください。

https://www.atgp.jp/

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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