日本と外国のバリアフリー意識と思いやり~優しさの気持ちと行動

出典:Photo by Matt Collamer on Unsplash

障害を持つみなさん、健常者のみなさん。平等や常識、配慮について考えてみたことはありますか?日本でも身近な所だと電車の優先座席は1つの配慮の取組みかもしれません。

はじめに

ですが、現実問題として優先座席の取り扱いはどうでしょうか。ご老人や妊婦の方が座っていることも当然ありますが、優先座席で座っている方々の前でご老人や妊婦、ヘルプマークを身に着けている人が何も言えずに立っている、そんな状態を目にしたことはありませんか?

ハンディキャップのある人たちへ優先座席をゆずるのは常識かもしれません。

優先座席の多くは「おゆずり下さい」と書いてある一方「空いていれば座っていい」とも案内されていないはずです。

少し違和感を感じませんか?

「配慮」という価値観は一体誰が決めているのでしょうか。

日本人と中東文化の人の価値観のちがい

日本人の行動パターンは「標準型行為」と呼ばれています。この「標準型行為」は時と場合に合わせて"臨機応変"にどの様に行動すればいいかを決めようとするものです。 この場合、分かりやすく説明すると相手への配慮について人々の思いやりの気持ちにまかせるということです。

あくまで思いやりの行為をするかどうかをまかされているだけなので、そのお願いに応えなくても問題がないのです。

私は以前よくカタールやサウジアラビアに行く機会がありました。これらの国は中東文化の国になるのですが、日本と同じように優先座席があります。ご老人や妊婦、障害者の方々へは社会の義務としてゆずらないといけないという"義務的価値観"が共有されています。

これらの中東の行動パターンは「規範型行為」と呼ばれています。かみ砕いて説明すると、"みんながしたがう"価値観に忠実にしたがって行動しようというものです。

ですから「思いやりの義務にしたがわないと厳しく叱られてしまう」半ば強制的なものです。

中東の国々での経験

日本と中東、どちらの方が本当の思いやりなのでしょうか。

カタールやサウジアラビアでは「シャリーア」という法律が存在しています。1400年ほどの長い間、原型が全く変わっていない法律なのですが、そのシャリーアのバリアフリーに関する一部をご紹介したいと思います。

「しかし盲目な者たちに罪はない。足の不自由な者たちに罪はない。病人たちに罪はない。またあなたたち自身も、あなたたちの家で食べても、あなたたちの父方の者たちの家で食べても…(中略)…あなた方の友人の家でも食べて良い。またあなた方は一緒にまたは別々に食べても咎めはない。祝福された良い挨拶の言葉で、人々に挨拶しなさい。」(アソ・ヌール 61節)

もともとは中東であらゆる障害者が差別され、家族からも受け入れられなかったという背景があったため、障害者への差別を禁止し、彼らの人権を尊重するために法律として定められました。

カタールやサウジアラビアでは公共の場所には必ずと言って良いほど募金箱が置かれ、また寄付も法律上の義務として行われています。

その法律を守って優先座席の設置や車いす、ベビーカーの方々が簡単に公共の施設にアクセスできる環境が整えられています。

私は身体障害ではなくPTSDとうつ病を患っていた中、遠いそれらの国に旅行をしましたが全く不自由なく滞在ができました。

障害など関係なく、ただ旅行客ということしか明かしませんでしたが、レストランや知り合った人たちからは客人として、食事代や宿代を免除して頂いたり心温かい配慮をしていただくことがたくさんありました。

まとめ

日本では、障害の有無に関わらず相互に尊重しあう共生社会の実現のために2013年に「障害者差別解消法」が制定され、2020年にも「バリアフリー新法」が改正されました。

しかし、優先座席などに見られる現実問題として、完全なバリアフリーが実現されるにはまだまだ時間がかかりそうです。ですが、法律に関係なくとも臨機応変に思いやりを実践する人たちが日本社会には確かに存在しています。

配慮という大切な価値観を広げていくには、ひとりひとりが少しずつ行動していくしかありません。

今一度、日ごろの生活からいろんな人たちに優しい気持ちを向けて、本当のバリアフリー社会が実現できるように行動してみませんか?

私も中東で学んだバリアフリーの行動を健常者・障害者区別なく実践していきます。

参考文献

【内閣府 障害を理由とする差別の解消の促進に関する基本方針】
https://www.cao.go.jp/index.html

【LIFULL HOME'S PRESS バリアフリー新法が一部改正。2020年に向けたまちづくり】
yyyyyyyyyy

【UNICEF MENA Gender Equality Profile 】
https://www.unicef.org/

【WIPO IP PORTAL カタール国 Constitution of Qatar】
https://ipportal.wipo.int

【『クルアーン』 ファハド国王マディーナ・クルアーン印刷コンプレックス 出版】

【『「日本らしさ」の再発見』 14P~20P 浜口恵俊 講談社 1988年】

ぽりぐろ

ぽりぐろ

PTSDとうつ病に向き合っています。9か国語を学習するPolyglot(ポリグロット)。名前はそこから。趣味はファッション、旅行、映画や音楽などたくさんあります。自分らしく生きる大切さを忘れないために毎日マイペースに過ごしています。

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