ADHD、適応障害の私が就労移行支援を利用して~ビジネスマナー編

発達障害 その他の障害・病気

出典:Photo by Scott Graham on Unsplash

私は発達障害に特化した「就労移行支援事業所」で長期安定就労を目指して自分の特性理解、ビジネスマナー、グループワーク、体調安定に取り組んでいます。

社会人4年目の夏、家でも仕事でもストレスの限界だったころ、主治医に紹介してもらいました。就労移行支援事業所とは企業などで働きたい障害のある方が、働くために必要な知識と能力を高める場所です。

5日間の体験の中で、充実したカリキュラム、相談しやすい雰囲気、困りごとについて聞いてくれる支援員さん、熱心に課題へ取り組む利用者さん、などに惹かれて通所を決意しました。

8か月間、就労移行支援事業所を利用して学んだことを3つ紹介します。

報連相ができるようになりました

こまめに報連相をするようになりました。前職では報連相タイミングがわからない、怒られるのが怖くて報告が遅れ、ミスをすることが多かったです。今では、わからないことがあれば自分だけで考えず、他の人に助言をもらいます。そうすることで「自分が間違ったことをしているかもしれない」という不安も減って、安心して作業に取り組んでいます。また、他人との認識のずれがなくなり、ミスを防ぐことにもつながります。

メモを取れるようになりました

以前はメモを取り忘れたり、書いた内容がめちゃくちゃで読めないことが多くありました。就労移行支援事業所では週に1回メモ研修があります。言葉を短縮する方法を学んだり、重要なキーワードを聞き分ける力が鍛えられ、一度に沢山おぼえるのが苦手な自分でも今では、満点を取れるほどになりました。

頭の中で情報を整理することが非常に苦手な私にとってメモは重要です。考えや気持ちをアウトプット、視覚化して整理、理解につなげています。

時間管理ができるようになってきました

時間管理は自分にとって一番の課題です。今でもいたらない点はありますが、以前よりは改善しました。前職は主にデータ入力でしたが、イレギュラーで他の業務を依頼されたときは何から手をつけていいかわからず、頭が真っ白になりました。作業にどれくらい時間がかかるかわからない、いつの間にか終業時間に近づいて間に合わない、余裕がなくなって焦る、という悪循環です。

しかし今では、なにからやったらいいか他の人に優先順位を相談する、10分~15分前倒しで作業にとりかる、事前準備をする、こういったことが何よりも大切だと実感しています。また、タイマー、リマインダー機能を活用する、作業前にタスクを洗い出して優先順位を立てる、間に合わないと気づいたら別の作業をしたいという希望を伝えること、今日中ではなく明日まででもいいかと伝えることを意識しています。

しかし、これらのことはなかなか身に付きません。やはり時間管理が1番の課題なので、思うようにできず苦戦しています。自分に合った対処方法を見つけるために現在取り組み中です。

おわりに

訓練を続けて、できないと思ってたことが、できるようになったという達成感があります。仕事で役立たず、社会に必要とされていないと悲観的になっていたころに比べてできることが増えました。10点中1点だっとところ6点に変化した気がします(数値化が苦手なので正確ではありません)。できるだけ多くの対処方法を見つけて、社会に適応できる能力を身に着けている途中です。就職の向けて、これからも頑張っていきます。

door

door

2019年にADHD、適応障害と診断されました。タスク管理、頭の中だけで考えをまとめることが苦手、すぐに焦ることが大きな課題です。就労移行支援事業所に通って特性の理解、対処方法を探しています。

注意欠陥多動性障害(ADHD) 適応障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください