セカンドオピニオンと転院

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出典:Photo by Online Marketing on Unsplash

もしこのコラムを読んでいる方で「今の担当医は私をわかってくれていない」「薬を減らしてほしいのに減らしてくれない」など医師に対して不満がある人もいますよね?医師といっても人と人との付き合いですから、どんなに名医といわれても、評判がよくても合わない人は合いません。そういった私の体験談のコラムですので参考になれば幸いです。

初めての休職を体験して

発症した当時は仕事が忙しく、休みも取れず疲れ切っていて、感情の起伏が激しいそう状態と、気持ちが落ち込むうつ状態の繰り返しで何もできなくなって仕事を休んでいました。私がそのような状態だったので、私の代わりに妻が自宅近所の心療内科を予約してきました。妻に連れられて病院に行き、診察を受けると双極性障害と診断されたのです。

薬を処方されて服用しているうちに楽になっていき、少しづつ精神的に落ち着きを取り戻してきました。診察は2週間ごとの診察でしたが、ある日、通院費が高いなと思ってしまいました。

会社を休職しているので傷病手当と貯蓄を切り崩しながらの生活でした。診察料と薬代含めて毎回6000円が負担が大きかったのです。生活を圧迫する金額でしたので医師に相談するも安くなりませんでした。当時は自立支援医療というものを知らなかったのです。

それから3か月がたち、体調も少しずつ安定してきてので医師に「薬を減らしたりジェネリックに変えて薬代を安くできないと、通院の継続も難しくなる」と伝えました。医師からの返答は「薬は減らせないしジェネリックもない」でした。

それを聞いこともあり、貯蓄も厳しくなってきたため復職を会社に申し出て通院も止める決断をしました。

2度目の休職

復職して、職場に戻って7年間、何度か双極性障害が再発もしていたのですが、何とかだましだまし仕事を続けていました。しかし、とうとう限界がきたのです。

「また休職してしまうと、復職はできななくなるのではないか」と不安にかられて勤務していましたが、私の異変を心配した同僚からの強い勧めで心療内科に行くことになりました。

同僚が予約してくれた会社の近所の心療内科でした。今度の医師は語気が強く怖かったので私には合わなかったので、残念ながら2回の通院で止めてしまったのです。

それから1か月もしないうちに涙も出てきて平常心でおられなくなり、希死念慮も強くなりました。震えも強くなってきたので家の近所で以前とは別の病院を探し予約をいれ、会社に休職をお願いしました。

その心療内科では、うつ状態と不安障害と診断されました。医師は話しやすくそこで初めて自立支援医療を教えてもらい、薬代含めて2週間で1000円ほどと、お財布にも優しかったので、通院を続けることができました。しかし会社の契約では半年間休職したら、自己都合で辞めなければいけないルールのため、会社を退職することになったのです。

セカンドオピニオンとは?

会社を退職して半年後、再就職を考え始めたときから医師との考え方などズレを感じはじめました。

今までの医師よりかは相性がよいのですが、就労移行支援への通所は快く思っていなかったようです。「すぐにでも就職活動するべき」との医師の考えと「不安なので時間がかかっても支援をえて就職したい」私との間に溝を感じました。また、医師は不安障害は治ると発言したので、より不安を覚えました。

そこで、医師のサポートを受けながら就業すると考えると、もう少し私のことを理解してくれる医師の方がいいのではないかと思い「セカンドオピニオン」を考え始めました。

しかし、今までの医師のなかでは一番相性はよいと思っているので「欲張りな考えなのではないか」と私自身は葛藤しました。また、新しい医師との相性がよくなければ、前の医師に戻りづらくなります。

そこで、今の医師には内緒で新しい医師とお試し診察をしていこうと考えて、いくつかの病院に電話をかけましたが、どこも予約が取りづらく、数か月先が当たり前でした。早く取れる病院もあったのですが、紹介状がいるといわれたので断りました。

お試し診察で合わなければ今の病院を継続するつもりなので、紹介状なんて今の医師にいったら、機嫌が悪くなり今後の付き合いに悪影響が出ると思ってのことです。他に内緒で診察を受けられる何かよい方法がないか調べていると、ある文章を見つけました。

「セカンドオピニオンは病院を移るのではなく、他の医師の意見を聞くこと」

私は転院とセカンドオピニオンを勘違いしていたのです。

セカンドオピニオンは保険が効かなくて2万~3万ほどかかります。転院を希望している場合は転院希望で診察を受けた方が安く済みます。

どちらにせよ紹介状は必要です。紹介状がなくても診てくれる病院はありますが、今まで治療した経緯などがあった方が診察もスムーズにいき、適切な治療を受けられるので紹介状を出した方がいいのです。

その紹介状をいただきたいことを伝えることが問題なのですが……。

おわりに

転院まで考え悩んでいるなら、今の医師に不満をぶつけてみるのもいいかもしれません。それで現状がよくなるなら継続して通院すればいいだけですし、医師との関係が好転しないなら、転院のための紹介状を依頼するといいでしょう。どちらにせよ覚悟はいりますが、医師との関係が好転した方が余計な出費は抑えられます。

また、医師との関係は自分の精神状態によって変わることがあります。いきなり転院を選ぶのではなく、まずは医師への不満を紙に書きだして伝えることから始めてみようと思います。みなさんもどうでしょう

柔いカド

柔いカド

双極性障害で休職し加療していましたが、復職出来ず20年勤務していた会社を退職。現在、就業支援に通っている40代男性です。うたた寝が仕事の猫のようになりたいなと猫を愛でています。

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