発達障がい〜神からの贈り物〜

幸せって一体何だろう? 不幸な人ほど不幸になる不思議(『発達障がい~神からの贈り物~』第63回)

発達障害

Photo by Clay Banks on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第63回 <毎月10日連載>

自助会活動など長く困りごとの相談などを経験するとだんだんと見えてくるものがある。それは幸せの価値観についてのこと。

幸せって一体何なのでしょう?

相談者の多くはお金があることや定職に就けていること、障害がないこと、などを幸せの基準として挙げられることが多い。はたしてお金持ちは皆幸せだろうか?会社員も皆幸せだろうか?障害のない健常者は全て幸せだろうか?

私も過去は自身が不幸だと思い込み幸せをねだった時期があった。様々な経験の中から障害を受け入れ、困りごとの苦しみ以上にこの世に生を授かったことへの感謝が芽生えたとき、人生が一転した。

過去にユニセフで学校を訪問して活動を紹介するボランティアを何度かさせていただいたが、その中で世界中の多くの子どもたちの生活を学び驚愕した。栄養不足で5歳まで生きられない多くの子どもたち。ただお腹いっぱいご飯を食べたいという理由で働く少年兵たち。10歳くらいで売られるように結婚させられる少女たち。何か自分が思っている不幸って馬鹿らしく感じだした。

もちろん発達特性による困りごとが消えることはない。しかし、自分が生きたい生き方を決められる自由がある、そう思えるだけで自身が不幸だと思わなくなった。

自身が幸せだと感じだした時から人生が全く別物になりだした。自身が不幸だと思っていたときは自身のミスが多発したり人間関係をこじらせたり、トラブルが絶えることがほぼなかったが、自身が幸せだと感じだした時からそういうトラブルが激減した。

そして気づけた。自身が不幸だと思う人がトラブルに巻き込まれやすいメカニズムに。

自身が不幸だと感じる人は、自分が損をしていると考えがち。いつも自分は損をしているのだから少しくらい得したって良い、そんな考えが人間関係を悪くする。社会問題の一つに煽り運転があるが、きっと彼らは自分が何かしら社会で損をさせられていると思っているように感じませんか?運転以外でも自分だけが得をしようという振る舞いをすれば周りと軋轢は必ず生まれる。

また、自身が不幸だと感じる人は社会や周りの人たちが間違っていると思うことも多いようだ。間違いを正そうとする気持ちは周りを変えようとする行為に発展し、他人の目からは自分の思い通りに周りを操ろうとするように映りやすい。これがトラブルの原因になるのは簡単に想像がつくでしょう。

以上は他人事でなく実際の過去の私。

つまり、自身が不幸だという思いは自身を更に不幸にしてしまう。自身が幸せだと思えなくても、不幸だという気持ちが少しでも弱まればきっと少しずつ変わってくると思うのだが。

もう一度、幸せって何なのか、考えてみてください。目の前に当たり前にある小さな幸せに目もくれずに欲しい物にばかり目が行ってませんか?そういう気持ちが更に己を苦しめたりする。しあの基準を物質に置くと足りないものに目が向いてしまう。幸せの基準を心の中において、自身が持っているものに感謝してみませんか?

私は発達障害を持てて幸せです。長い苦しみから目の前の小さな幸せに気づかせてもらえたし、障害がなければもっと傲慢な人間で居続けたことでしょう。コラムのタイトルの『神からの贈り物』という言葉もこんなところから見つけたフレーズだったりします。

あなたにとっての幸せの基準、しっかり向き合ってみてはいかがでしょう?


公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営など職を転々とする。10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら、ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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