支援学校・学級が未だに脅し文句として使われている

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大抵の人が初めて支援学級の存在を知るのは、小学1年生のころになると思います。健常児として入ればほとんど無縁の空間となるでしょう。

特に低学年にとって支援学級とは得体の知れない、語弊を恐れずいえば「怖い」教室のように映ります。それを知ってか知らずか、支援学級を脅し文句として児童に振り回す教師というものが残念ながら存在します。

保護者の前でも構わず

岩手県盛岡市のとある男子児童は小学1年生で既に不登校となっています。理由は同級生からの嫌がらせと担任が怖いことでした。父親のつきそいで一度は登校を再開するのですが、そのつきそいで父親は「担任が怖い」の意味を理解することとなります。

担任は児童を廊下へ引きずり出す他「特別支援学校へ行け」「保育園・幼稚園からやり直せ」などと攻撃的な口調で叱責していたのです。しかも保護者が目の前にいるにもかかわらず、猫をかぶる様子すら見せません。父親から「小学校に上がったばかりの子どもにとる態度ではない」と注意されても意に介しませんでした。

校長に相談しても改善されないばかりか、男子児童が不登校になっても必要な宿題や連絡プリントを届けませんでした。学校ぐるみで無視しているも同然です。盛岡市教委は誰に言われるでもなく校長と担任の責任を問うており、両名に指導改善研修を受けさせているそうです。

指導改善研修は単なる懲罰ではなく、問題ある教員の資質を補ったり心的ケアをしたりすると文部科学省のページで説明されています。被害者に転校や不登校を強いるのではなく、加害者こそ病んでおり介入が必要な存在と解釈する目線です。日本では馴染みがないと思われていましたが、すでに取り入れられていたんですね。

支援学級を何だと思っているのか

話がそれました。本稿のメインは支援学級が脅し文句として使われるという話です。教職の身で児童に癇癪を起すだけでも相当酷いのですが、その口をついて出たのが「支援学級へぶち込んでやろうか!」となっては普段どういう目線で支援学級やその児童を眺めているか知れてしまいます。

沖縄県内のある小学校でも、支援学級の児童が邪魔だと同意を求め、したがわない児童を「お前も支援学級に入れ!」と引きずり出そうとする教師がいました。

神戸市須磨区の教員間暴力では、支援学級の児童の物真似を披露して、笑わない被害教員に暴力を加える事案までありました。

そうした教師たちは支援学級のことを「ダメな子置き場」「懲罰房」のように考えているのでしょうか。とても子どもには見せられない姿と価値観ですし、大人の心中に鋭い児童が影響を受けて真似し始めるかもしれません。

インクルーシブ教育を実現するにあたっては、教員の支援学級観を健全なものに変えていくことが必要です。とはいえ教職というものは精神的な都合での休職・離職が多く、真面目な人ほど脱落していき不真面目な者ばかり残っていく構造となっているため、教員の意識改革は相当難しくなるでしょう。伸びしろのある教員に限ってバーンアウトしやすい現状の是正から始めていくべきだと思います。

子どもにとっての支援学級を「異物」から「同じ世界で当たり前にあるもの」へ変えていくには、よき大人が音頭を取っていくのが最も効率的です。ゆえに担任の人格は重要なファクターとなっています。

参考サイト

「先生が怖い」小1の息子が不登校に 父が教室で見た担任の言動|毎日新聞
https://mainichi.jp

指導改善研修|文部科学省
https://www.mext.go.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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