グループホームに住んでみて知った(4)~とあるアラフォーADHDの意見

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出典:Photo by Katya Ross on Unsplash

◀過去の記事:グループホームに住んでみて知った(3)~とあるアラフォーADHDの一意見

グループホームに住んでみて数か月経過し「そもそもひとり暮らしに比べて、グループホームの何がメリット、デメリットだったりするんだろう?」と考えた私。自分なりにこういうところがメリットじゃないか?と思うところを書き出してみることにしました。

「自立したい、でも1人で暮らすのは……」

そのうち実家から出て、自分のペースで生活してみたい、と思っている方は大勢いらっしゃると思います。

家族に不満はなくとも、例えば買い物をして紙袋を抱えて帰ってきたり、ネットショッピングして荷物が届くと「今度は何買ったの」「また無駄遣いして!」と親から詮索されたり、お小言を言われることにうんざり。

あるいは、仕事終わりに急に友人との飲みの予定が入ったとします。「家で夕飯食べないよ」とうっかり連絡し忘れ、帰宅後「もう友達と食べてきたから、食事はいらない」と言った途端、食事を用意していた家族から「いらないなら連絡しなさい!」といわれ、喧嘩に発展。

こうした経験が有る方は沢山いらっしゃるでしょう。

ひとり暮らしなら、友人との予定も好きに入れられ、食事もいつでも好きなものを、好きなように食べられます。

しかし、私のように精神状態が悪化すると体調も悪化して、寝込んでしまう方。もしくは、気分や体調に波があり、元気な時は家事ができても、気分や体調が悪いと食事すら摂れなくなる方。

加えて、ひとりで暮らすには収入が心もとなく、お金の心配をしながらの生活がストレスになりそうで不安な方。あるいは偏食気味で、好きなものだけ食べてしまい、そこから体調を崩すのではないかとお悩みの方。

過去にひとり暮らしをした経験はあるけれど、寂しくなってしまい結局実家に帰った、という方もいらっしゃるかも知れません。

自立したいという思いに相反して、ひとり暮らしができるか心配になってしまう方は、結構多いのではないでしょうか。

そのような方は「グループホームでの生活」を1度考えてみてください。

確かに、私が現在利用している集団生活型のグループホームは、1人になれる個室はありますが、同居している他の利用者や世話人の方と、全く関わらずに生活することは不可能です。ある人にとってはメリットになり、また別の人にはデメリットになるかも知れません。

そこで今回は、私がグループホームの生活にメリットを感じるポイントをお話したいと思います。

メリットその1 生活費

ひとり暮らしをするにあたって、必要なのは住居と1人で生活していくのに必要な物資、そして生活費です。生活費については、生きていく以上継続的に発生するため、どの位収入があるのか、そのうちどの位「可処分所得」があるかが問題になってきます。

例えば大阪市で1人暮らしをすると「(家賃など含めて)毎月17万円前後の支出が発生する」というデータがあります。つまり、可処分所得を毎月必ず17万円確保できないと、ひとり暮らしが難しいのです。

ところが、ここで1人暮らしではなくグループホームでの生活を選んだ場合、生活費はどのくらい必要になるでしょうか。

グループホームについては、戸建ての住宅もしくは集合住宅の1軒分を、借り上げて運営している企業がほとんどです。家賃は居住する利用者で折半した金額とお考えいただければと思います。おおむね3~4万円前後の設定にしているホームが多いようです。

食費についてですが、グループホームのほとんどで、利用者への食事提供がおこなわれています。朝食と夕食の2食を提供されるパターンが、1番多いようです。2食提供の場合の相場とは、おおむね月3万円前後です。

※ただし、食事提供がないグループホームもありますので、事前の確認は必要です。

水道光熱費については、実費を請求するホームと料金を固定し、固定料金を毎月請求するホームの2パターンがあります。料金を固定している場合は、相場は大体月1万円前後です。水道代を固定金額、電気代とガス代については実費で請求するホームもあるようですので、こちらも事前の確認が必要です。

そのほか、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、シャンプー類などの日用品費を徴収するホームもありますが、こちらも相場は大体月5千円程度です。ホームによっては、自分で日用品を購入したいと希望すると、消耗品費を請求しないところもあります。

グループホームで必要になる費用は、この位でしょうか。ホームによっては入居時に敷金を、退去時に修繕費用を請求しているところもあります。

ちなみに、私が入居しているグループホームでは無料でWi-Fiが利用できますが、インターネット通信費を別途請求しているホームもあるようです。少しでも生活費を節約するために、無料でインターネットが使用できるところを入居条件にするのもいいかも知れません。

では、1か月分の生活費を上記のデータをもとに、計算してみましょう。※家賃は間を取って3万5千円に、水道光熱費は固定費用の相場の設定とし、インターネット費用については計上しません。

家賃3万5千円+食費3万円+水道光熱費1万円+日用品費5千円=8万円

これがグループホームで生活していくために必要な最低金額となります。後は昼食費、携帯電話の通信費、被服費、交際費、医療費などが必要になってきますが、これらを節約して合計5万5千円程度に押さえられたと仮定すると、「1か月13万5千円前後」の生活費が必要になります。

ということは、毎月の可処分所得が14万円程度あれば、実家を出て暮らすことができるのです。

もちろん、これはあくまでも相場の話ですので、実際のホームの料金設定を2例ほどご紹介いたします。

例その1 大阪のあるグループホームの場合
家賃 3万7千円~3万8千円
食費 朝食 1食300円、夕食 1食500円(月30日毎回食事をした場合、2万4千円)
水道光熱費 8千円
日用品費 2千円
合計 7万1千円~7万2千円

例その2 東京のあるグループホームの場合
家賃 4万5千円~6万円
水道光熱費 1万5千円
日用品費 3千円
食材料費 2万4千円
合計 8万7千円~10万2千円

こちらもあわせて参考にしてください。

メリットその2 新しい生活を始める時の初期費用

生活費を比較するなら、ひとり暮らしよりも断然グループホームの方がお得という話をいたしましたが、ひとり暮らしを始めるにはそれなりの準備も必要になります。

自炊をしないとしても最低限エアコン、洗濯機、掃除機、冷蔵庫、レンジ(オーブンレンジ)などの家電が必要になりますし、自炊をするのであればそこに炊飯器、調理器具一式、食器一式も用意しなければなりません。

その他ドライヤー、アイロン、テレビ、パソコンやタブレット、洗濯物を干すスペースがなければ乾燥機など、生活を充実させるためにはそれなりの投資が必要になります。

最近では家電のアウトレットやリサイクルショップなどがあるので、新品で購入するよりも安価に調達することもできますが、それでも万単位の出費はまぬがれないでしょう。

「洗濯機は無くていい、近所のコインランドリーで洗濯も乾燥もできる」と思う方ももいらっしゃるかも知れません。しかし、コインランドリーで洗濯すると1回あたり1,000円近く料金がかかるので、経済的とはいいえないのではないでしょうか。

さて、それではグループホームへ入居する場合はどうなるでしょう。前の記事でも少しお話しましたが、グループホームには炊飯器、洗濯機、掃除機、冷蔵庫、レンジなどがあらかじめ設置されていることがほとんどです。共同生活型のホームであれば洗濯物を干す場所も広めに取られていることが多く、物干し竿も大抵ありますので、布団類も不自由なく干せます。

もちろん、ホームの備えつけの家電は利用者全員で共有しますし、洗濯物干し場も場所を譲り合って使わなければならず、いつでも好きに使えるわけではありません。それでも、そこの部分が気にならない方にとっては、初期費用を押さえられるので助かるでしょう。

ドライヤーやアイロンなどを常備してあるホームもあります。実際、私の入居しているホームではドライヤーが1台有り、利用者で共有しています。

実家を出て暮らすとなると洗濯バサミ、ピンチ、ゴミ出し用の紐など「これも買わなければ」と気がつくことが増えますが、こうした細々したものもグループホームには大抵揃っています。

したがって、グループホームへ入居する場合は、タオルなど含む衣類、衣類収納家具、カーテン、寝具、ベッド(寝具とベッドについては貸出しているホームもあります)その他自分の趣味のもの(本、テレビ、パソコン、タブレット、ゲーム機、DVDなど)程度の荷造りで済みます。

衛生面が心配で、自分専用の食器を持ち込みたい方もいるかも知れませんが、ホームによってはガラスや陶器など割れものの持ち込みはNGなことも多いので、事前に相談した方が無難でしょう。

メリットその3 食事・入浴などの生活支援がある

例えば風邪をひいたり胃腸をこわしたりすると熱が出て寝込む。あるいは精神的に落ち込むと、頭も上げられないほど寝込んでしまう。こうしたときに食事を用意したり、入浴するのは体力を消耗しますよね。

食事に関してはたとえ、でき合いのもので済ませるとしても、買い置きが無ければ買い出しにいく必要があります。入浴に関しても、お湯はりはスイッチひとつで済みますが、入浴後の掃除や、場合によってはシャンプー類の補充作業、そもそも入浴そのものがつらく負担に感じるという方もいらっしゃるでしょう。

仮に体調が万全だったとしても、仕事が忙しく疲労困憊で帰宅しても何もできない、何もしたくない日もあるかもしれません。

ひとり暮らしだと、体調が悪かったり、あるいは疲労困憊して食事や入浴なしで、そのまま寝てしまうこともあります。それがたまにであればいいのですが、問題はその状態が続いた場合、生活習慣が乱れてしまう原因になりますし、精神疾患をお持ちの方はそこから体調を崩してしまう可能性もあります。

ところが、グループホームを利用しているのであれば、大体の場合食事の提供があります。入浴に関しても世話人の方がいる時間帯であれば、準備から掃除まで世話人の方がされます。したがって、仕事で疲れていても食事は食べられますし、入浴でき、体調も安定しやすくなるのです。

肢体不自由であっても、入浴介助を受けられるホームがほとんどですので、安心して入居していただけるでしょう。

食事については世話人の方が調理して提供するホームもあれば、宅食などを利用するホームもあります。アレルギーがある場合もきちんと考慮してもらえます。

つけ加えると、お茶もホームで大量に沸かすことが多いため、事前に依頼すれば自分で水筒などに入れ替えて、会社や作業所に持参することができます。これで日々のお茶代を支払う必要がなくなるため、生活費の節約にもなります。

ゴミ出しも世話人の方がおこないますので、ゴミ出しのルールが細かく決まっている自治体で「ルール通りにゴミを出せるか心配」「ゴミを出し忘れたらどうしよう」という方も安心です。

グループホームでこのような支援を受けることにより、買い物や調理などに要する時間を疲労回復やストレス解消の時間にあてることも出来ますので、体調の安定にもつながるのです。

もちろん、家事については「ゴミ出しだけでも、できるようになりたい」「体調がいいときに料理をしたい」という方はホームの職員の方に一度ご相談下さい。

世話人については、日々のちょっとした愚痴や悩みを聞いてもらえることもありますので、入居後気の合いそうであれば、相談してみてはいかがでしょうか。辛い気持ちを吐き出すことで、日々のモヤモヤを翌日に引きずらないようにもできます。

さて、何ごともメリットばかりではありません。それはグループホームでも同じことです。そこで次回は、私が経験したエピソードをもとに、デメリットについてご説明したいと思います。(→次回に続く)

▶次の記事:グループホームに住んでみて知った(5)~とあるアラフォーADHDの意見


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オランプ

オランプ

長年にわたってうつ病で苦しみながらも病気を隠して働き続け、40歳になる前にやっと病気をオープンにして就労したものの生きることのしんどさや職場でのトラブルは軽減されず。実はうつ病の裏に隠れていたものはADHDであり、更に気が付けばうつ病も病名が双極性障害に変化。これだけ色々発覚したので、そろそろ一周回って面白い才能の1つでも発見されないかなーと思っているお気楽なアラフォー。
実は自分自身をモデルにして小説を書いてみたいけど勇気がない。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

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