メンタルヘルスとは?うまくストレスに対処しよう

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出典:http://www.ashinari.com

当ホームページにお越しくださった皆様こんにちは。ライターのくろねこです。
今回はメンタルヘルスのことについてお届けします。

はじめに



インターネットをはじめとして様々な情報の入手が非常に容易になってきたことを背景に「メンタルヘルス」という言葉も珍しい言葉ではなくなってきました。そして、メンタルヘルス患者の存在もどんどん身近なものとなっています。

統計局が2014年11月20日に公表した日本総人口は約1億2,500万人、そのうち、約320万人が精神疾患患者といわれています(厚生労働省より)。


このようにメンタルヘルスの疾患に罹患している人は日本全国で決して少なくない状況です。   


メンタルヘルスの現状



精神疾患の種類による患者数は多いものから以下のようになります。

厚生労働省によると、平成23年度の精神疾患患者数トップ4は以下の通りです。

95.8万人 うつ病など:気分(感情)障害(双極性障害を含む)
71.3万人 統合失調症など:統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
57.1万人 不安障害など:神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
36.6万人 認知症(アルツハイマー病)

これらは、すでに医療機関で受診している患者さんの人数です。ここに記載はありませんが、不調を感じながらも受診せずに何とか毎日をやり過ごしている状態にある「精神疾患予備群」の方々もいらっしゃいます。

くろねこはうつ病ですので、気分障害に含まれます。病気になった15年前は、うつ病といった言葉が広まり始めた、メンタルヘルスについての社会の関心が芽生えたころでした。そのときと比べると今は随分社会に浸透してきたなあという感慨を抱きます。それだけストレスが増え、生きにくさを感じる世の中になってきているというサインなのかも知れません。


「よいストレス」と「悪いストレス」



現代に生きる我々は各種ストレスから逃れることはできません。それでは、そのストレスにはどのような種類があるのでしょうか。

万病のもとといわれるストレス。外部からの刺激などよって体の内部に生じる反応と、ストレスの原因になる外的刺激(ストレッサー)とをあわせてストレスと呼んでいます。

ストレスの主な要因は以下の4つです。動物と比べると、人間は特に心理的・社会的要因が大きいといわれています。

環境的要因:天候、騒音、暑さ寒さ、有害物質など
身体的要因:病気、飢え、睡眠不足など
心理的要因:不安、悩み、緊張、恐怖、怒りなど
社会的要因:人間関係、忙しすぎる仕事など

ストレスには「よいストレス」と「悪いストレス」 があることが分かっています。

区別の仕方はストレッサーに対する個人の受け止め方により決まります。
ストレスの感じ方は個人の個性や経験などにより違うだけでなく、同じ人であっても日々の体調によって変わります。

ストレスを感じると、体はそれを解消しようと、反応します。ストレスのもと、ストレッサーを上手く制御できれば「よいストレス」、上手く制御できなかった場合に、「悪いストレス」となるのです。

例えば、出産や引っ越し、昇進といった一見喜ばしいことであっても、上手く適応できないと不安や抑うつといった精神的反応や不眠、頭痛、食欲低下といった身体反応を引き起こす「悪いストレス」になり得るのです。

このように身近にあるストレスには多種多様なものがあります。例えば、仕事上での適度なプレッシャーはよい緊張感と責任感を生むでしょう。しかしそれが不安や身体の不調に現れるようならストレスを軽減するか除去しなければなりません。私たちはストレスとうまく付き合う必要にがあります。


ストレスと仲良く、ストレス対処法!



前項までで上げたようにストレスには様々な種類があり、過剰なストレスに晒されることは精神疾患の原因になりかねません。ではどのようにストレスに対処すればよいのでしょうか。

ストレスに対処する行動を「ストレスコーピング」といいます。「コープ=cope」とはうまく処理する、うまく対処するといった意味です。

ストレスコーピングには、以下のような方法があります。

①ストレスそのものを無くしてしまう
・深刻ないじめを受けている子供を転校させる
・ストレス過多の職場を辞める

②周囲の人の協力を得てストレスを解決する
・学校に相談して、いじめの事態改善をはかる
・上司・同僚に働きかけ、職場の環境改善の道を探る
・部署替えを願い出る

③ストレスによって生まれた自分の感情を周囲の人に聴いてもらい発散する
・公的相談窓口、カウンセラー・精神科医など専門家を利用する

また、ストレス対処法として3つの「R」が大切とされています。
・レスト(Rest・休養):脳と身体の休息のために質の良い睡眠をとること
・リラクゼーション(Relaxation・癒やし):音楽を聴いたり軽い運動をすること
・レクリエーション(Recreation・活性化):認識の歪みを取り除いてリ・クリエイト(創り直し)すること(手を動かして没頭できる、塗り絵や楽器の演奏など)


いかがでしょうか、ご自分で実践できそうな方法が見つかったでしょうか。
人が生きて行くうえで各種のストレスは切り離せないものです。同じ一日を過ごすのであれば、ストレスが大きな負担にならないように向き合い、その方法を工夫することがよいと言えそうです。


参考文献

ストレス解消のための3つのRとは?ストレスコーピングを実践しよう! いしゃまち
https://www.ishamachi.com

くろねこ

くろねこ

40代男性、気分障害(うつ病)現在就職活動を行っています。
今利用している就労移行支援機関の前に、別の就労移行支援機関を利用していました。
支援機関によって異なった点があって、自分の考えているような展開にならないこともあります。
自分のできることは何か、それを実現するにはどうしたら良いかを模索しています。

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