パニック障害ですが、新幹線に閉じ込められました〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.38>
暮らし 発達障害
出典:https://girlydrop.com/cafe/565
発達障害のASDとADHDを併発しています!vol.38 <毎月1日連載>
先日、電車が苦手なパニック障害がある私が、新幹線の人身事故により、新幹線に閉じ込められる出来事がありました。
パニック障害にとって、いちばんの恐怖とも言える、閉じ込められるという体験。その時、何が起こったか、解説していきます。
東京出張のために、前日から東京で滞在していました。最近は、とくに苦手なバスや電車に挑戦しており、精神科で処方されたお薬を飲んで旦那さんと一緒だと、新幹線には乗れるようになっています。グリーン車だと、静かで席もゆったりしていてなおさら快適だと思うようになっていました。ところが地下鉄や電車やバスはすぐに満員になるため、まだまだ恐怖や息苦しさがあります。タクシーを利用することも多いですが、なるべく節約して交通費を安くしたいという思いがあります。この東京出張でも、バスや地下鉄に乗り、かなり挑戦したことで、帰りの新幹線ではかなりの疲労がありました。また夕方でしたので、新大阪についてから晩御飯を食べようと思い、お弁当など買っていませんでした。浜松駅で人身事故があって、その新幹線の一本くらい後に乗っていたと思います。浜松駅の手前で、約4時間閉じ込められることになりました。
はじめ新幹線が止まった時にはここまでおおごとになるとは思いませんでした。新幹線車内でのアナウンスとスマホのニュースで、これは大変なことが起こったな、と復興まで長時間になることを覚悟しました。備蓄用保存水が配られ、少しホッとしました。お水の安心感はすごいですね。お腹が空いたのでお菓子を買おうと思ったら売り切れになりました。お茶とおつまみを買いました。阪神大震災の時も、空腹が続き、辛かったのですが、いつになったらここから出られるか、や、食べ物が手に入るかが、わからないというのは本当に辛い経験でした。ですが、この経験で、普段の生活がどれほど恵まれているかという感謝が心の底から溢れてきました。とにかく、数に限りがありますが、というアナウンスの後にいただいたお水が恵のお水だったので、大切に飲みました。やっと、新幹線が動き出して止まりながらたくさんのお客さんを乗せながら、新大阪まで向かいました。名古屋あたりで乗車されたお客様がお菓子を差し出されました。嬉しかったです。震災の時もですが、こういう温かいお裾分けをいただくことがあります。人間って本当は温かいものだなと、気づく瞬間でもあります。普段はイライラすることもありますが、困った時はおたがいさま精神にとても心が温かくなりました。
ここまで、温かい出来事を中心にお話ししてきました。
でも、パニック障害のある私にとって、この4時間は、やはり簡単な時間ではありませんでした。
正直に言うと、新幹線が「動かない」とわかった瞬間は、息が浅くなり、胸がざわつきました。
閉じ込められる、逃げられないという状況は、パニック障害の私にとって、いちばん苦手な場面です。それでも、なんとかやり過ごせたのには、いくつか理由がありました。ひとつは、夫が隣にいてくれたことです。ひとりだったら、もっと不安だったと思います。もうひとつは、念のために持っていた頓服のお薬(発作が起きそうな時に飲む薬)があったことです。「いざとなったら飲める」という安心感は、お守りのようなものでした。それから、グリーン車の席はゆったりしていて、周りに人がぎゅうぎゅうに詰まっていなかったことも、私には大きかったです。満員の電車だったら、きっと、もっと苦しかったと思います。イヤホンで好きな音楽を聴いたり、YouTube動画を観たりスマホで状況を確認したり。「今どうなっているのか」が少しでもわかるだけで、心は落ち着きました。
わからないということが、私にはいちばん怖いのです。新幹線がやっと動き出した時には、車内のあちこちから、ほっとした空気が流れたように感じました。止まったり進んだりを繰り返しながら、新大阪に着いたのは、すっかり夜遅くなってからでした。家にたどり着いた時の安心感は、言葉にできないほどでした。いつもの自分の部屋、いつものぬいぐるみたち。あたりまえの日常が、こんなにありがたいものなのだと、あらためて感じました。
この経験から、出かける時に意識するようになったことがあります。
❶ 頓服のお薬を必ず持ち歩く
発作が心配な時の「お守り」として。
❷ お水と、少しだけ食べ物を持っておく
お弁当を買いそびれていたので、空腹がいちばん心細かったです。
❸ 充電器を入れておく
スマホで状況がわかることが、私には大きな安心でした。
❹ イヤホンや耳栓を持っておく
苦手な音や、ざわざわした空気から、そっと離れるために。
大げさな備えではなく、いつものかばんに少し足しておくだけです。それだけで、想定外の出来事に対する心の余裕が、少し生まれる気がしています。
今回のことは、もちろん怖い経験でした。でも、苦手なバスや電車に少しずつ挑戦してきたからこそ、想定外の出来事にも、なんとか過ごせたのかなとも思います。無理は禁物なので、これからも頑張りすぎないようにしたいです。
それでも焦らず気長に、自分のペースで、できることを少しずつ増やしていけたらいいなと思っています。お水を配ってくださった乗務員の方、お菓子を分けてくださった見知らぬ方、そして隣にいてくれた夫。たくさんの優しさに支えられて、無事に帰ることができました。
同じようにパニック障害や、閉じ込められることへの不安を抱えている方が、ひとりでも「自分だけじゃない」と感じてくださったら嬉しいです。
https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu
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注意欠陥多動性障害(ADHD) 自閉症スペクトラム障害(ASD)


