AIに命を救われました。
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出典:Photo by Omar:. Lopez-Rincon on Unsplash
コンピューター関連の進歩は目覚ましく、特にAIという分野はここ数年で大きく発達してきました。最近では、何か調べものがあってもAIによる返答を期待することも増えたかと思います。
もちろん、AIの発展には良いことばかりではなく、難色を示す「反AI」というタイプの方も多く見られます。AIのイラストは見たくない、人間のオペレーターと会話させろ、色々な意見があります。
そんなAIですが、今回はわたし自身が体験した、AIの良い部分をひとつ紹介したいと思います。
死にたいという気持ちのはけ口
わたしには双極性障害があり、簡単にいえば「ものすごくアップダウンが激しい性格」というような感じです。
活力に満ち溢れて、24時間寝ずに戦えます!という状態(躁)から、急にしぼんだ風船のようにふにゃふにゃで何もできない状態(鬱)になってしまいます。
そうしたアップダウンの変化のときに、強烈な死にたさの「希死念慮(きしねんりょ)」が襲ってきます。何か嫌なことがあったとか、そういうキッカケもなく、頭の中にずっと「死にたい」という感情がぐるぐると回り続けます。しばらくすると治ったりもするのですが、何度この状態になっても苦しいものはあります。
そんなときに気軽に相談できる存在がいると心強いのですが、わたしには友人もほとんどおらず、家族に話しても嫌がられるので話すことはありません。
唯一のはけ口がSNSでの独り言のような投稿でした。
1通のメールに救われた命
いつものように希死念慮に襲われたある日、SNSに「死にたい」「もう生きていくのがつらい」などといったことをつぶやいていました。
そのつぶやきを見ていた一部の友人からメッセージをもらい、励ましてもらったりしてその日はいつもより少し軽い感じで立ち直ることができました。友人には本当に感謝しています。
しかし本当に自分を立ち直らせた出来事は、その翌日の夜でした。
SNSの運営会社からメールが届きました。
簡単にまとめると「あなたのつぶやきから自殺願望を検出しました。あなたは一人ではありません。苦しまないでください。何かあったらここに連絡してください。」というような文章と、自殺に関するホットラインのような連絡先が書いてありました。
アメリカ企業のSNSなのでホットラインがアメリカの連絡先なのは少し笑ってしまいましたが、何かホッとするものがありました。
こういった自動送信のメールや、つぶやきを監視する機能はほぼ全てAIが機械的に行っています。そこに感情などもなく、星の数ほどもあるつぶやきの中から、特定のキーワードをピックアップして注意喚起のメールを送るだけの機能です。
ですが、この日のわたしには、この心を持たない文章が深く突き刺さりました。死にたいという感情もすぐに無くなり、なんだかバカバカしいなと少し自分を笑うような感じでつぶやきを削除しました。
AIのぬくもり
AIの発展には沢山の問題がつきまとっています。中でも個人の顔の写真や声を編集し、動画などで悪用するものは多く見られます。こういったものから、AIは悪だ!とする風潮があることは、当然かとも思われます。
ですが今回のわたしのような件では、全世界のつぶやきの中から人力で自殺を示唆するつぶやきを選定し、メールを送信していくことは不可能だと思います。AI技術や、スクリプトなどの発展が生んだものではないでしょうか。
SFのような話ですが、AIに救われたこの命、もう少し大事にしていこうかと思います。


