聴覚障がい者とITがつくる未来、デフ×ITイベント「DEFCON」9月26日赤坂で開催
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聴覚障がい者とITの交差点から、社会の"当たり前"を問い直すイベントが開かれます。2026年9月26日(土)、東京・赤坂で開催されるのが「DEFCON 〜デフ×ITがつくる未来。社会の"当たり前"をアップデートする。〜」です。聴覚障がい者の当事者、支援者、企業の採用担当者、そしてこのテーマに関心を持つすべての人へ。DEFCONは、雇用の数字だけでは語りきれない「その先」を、テクノロジーと対話の両輪から考える場として企画されました。主催は、聴覚障がいを持つエンジニアのキャリア支援に取り組む株式会社C4Cです。
数字だけでは埋まらない、雇用の「その先」――DEFCON開催の背景
日本の難聴・聴覚障がい者は推計約1,430万人。世界に目を向ければ、WHOの「世界聴覚報告書」は、2050年までに世界の4人に1人にあたる約25億人が、程度の差はあれ難聴を抱えて生活するようになると予測しています。聴こえにくさは、決して一部の人だけの話ではありません。
雇用の制度面も動いています。2024年4月、民間企業の法定障がい者雇用率は2.5%へ引き上げられました。しかし厚生労働省が公表した「令和7年 障害者雇用状況」の集計結果では、法定雇用率を達成した企業の割合は46.0%にとどまり、半数を超える企業が未達成という状況です。さらに2026年7月からは、この法定雇用率が2.7%へと引き上げられています。基準そのものが上がるなかで、達成へのハードルは今後いっそう高くなります。
ただ、C4Cが問いかけるのはその先です。制度は整いつつある一方で、採用後のコミュニケーション設計、職場での相互理解、業務のマッチングといった「採用してからの課題」に直面する企業は少なくありません。数字の達成が目的化すると、採用する側とされる側の「期待値のミスマッチ」という本質的な問題が置き去りにされてしまう。DEFCONは、その死角に光を当てようとしています。
c「デフ×ITがつくる未来」とは――技術と対話、両輪でもう一方の主役がテクノロジーです。AIによるリアルタイム文字起こし、音声認識、手話翻訳。聴覚障がいがあっても当たり前にコミュニケーションが取れる技術が、急速に実用化の段階へ入っています。「聴こえない」ことが働く上での壁になりにくい環境は、少しずつ現実のものになりつつあります。
とはいえ、社会を変えるのは技術だけではない。これがC4Cの立つ位置です。同社はデフエンジニアリング事業を通じ、聴覚障がいを持つエンジニアのキャリア支援を続けてきました。その現場から見えてきたのは、「当事者の声を知ること」と「立場を超えた対話」こそが、制度やテクノロジー以上に必要なものだという確信でした。DEFCONは、その確信から生まれたイベントです。「デフ(Deaf)」と「IT」を掛け合わせた造語がそのまま名前になっています。
斉藤りえ氏・岩田進氏・難聴うさぎ氏――3つの視点が交わる登壇陣
DEFCONには、政治・経営・当事者発信という異なる立場の3名が登壇します。

衆議院議員の斉藤りえ氏
政治の側から登壇するのは、衆議院議員の斉藤りえ氏です。1984年青森県生まれ。1歳のときの病気で聴力を失い、著書『筆談ホステス』はドラマ化されました。東京都北区議会議員、東京都議会議員を経て、現在は衆議院議員として活動しています。聴覚障害のある議員が国会で質問するのは戦後初で、音声読み上げソフトを使ってそれを実現しました。情報保障の制度化を重要政策に掲げ、「当たり前」を一歩ずつ動かしてきた人物です。

株式会社イルグルム代表取締役CEOの岩田進氏
経営とテクノロジーの視点を持ち込むのは、株式会社イルグルム代表取締役CEOの岩田進氏です。2001年、大学在学中に同社を設立。「データとテクノロジーによって世界中の企業のマーケティング活動を支援し、売り手と買い手の幸せをつくる」をビジョンに、マーケティングAI・コマースAI事業を展開しています。IT企業の経営者の視点から、これからの組織づくりやテクノロジーが持つ可能性に関心を寄せています。

難聴うさぎ氏
そして当事者発信の立場から、共同主催も務めるインフルエンサーの難聴うさぎ氏が登壇します。島根県松江市出身。生まれつき両耳約100dBの重度難聴です。松江工業高等専門学校を卒業後、大手建設会社を経て24歳で世界一周の旅へ。帰国後はSNSで、聞こえない当事者としての経験や情報保障について発信を始めました。総フォロワー数は80万人を超えます。現在は企業・自治体との連携や講演活動を行い、株式会社ASTOLTIA代表取締役として、誰もが活躍できる社会の実現を目指しています。著書に『音のない世界でコミュ力を磨く』があります。
参加して持ち帰れるもの――キャリア・事例・交流
DEFCONで得られるものとして、主催は5つを挙げています。キャリアのヒント、デフ×ITの最新事例、障がい者雇用のリアル、当事者・企業との交流、そして同じ想いを持つ仲間との出会いです。
当日のプログラムは次の流れです。13:30開場。14:00からのオープニングに続き、14:25から難聴うさぎ氏のセッション、14:45からLT(ライトニングトーク)、15:15から約1時間のパネルディスカッション。16:20からの記念撮影を挟み、16:30からは交流会が予定されています。会場には手話通訳とリアルタイム字幕が用意され、情報保障に配慮した設計になっています。
開催概要・申込方法
イベント名:DEFCON 〜デフ×ITがつくる未来。社会の"当たり前"をアップデートする。〜
開催日時:2026年9月26日(土)14:00〜17:00(13:30開場)
会場:赤坂インターシティコンファレンス(港区赤坂1丁目8-1 赤坂インターシティAIR 4F)
アクセス:東京メトロ 溜池山王駅・国会議事堂前駅(14番出口より当ビル直結)
参加費:参加チケット2,000円/障害者参加チケット1,500円(当日、障害者手帳を確認)/交流会3,000円
定員:100名
主催:株式会社C4C
申込・詳細:https://def-con.net/?utm
問い合わせ:https://portal.c4c.co.jp/
法定雇用率という数字は、あくまで入り口にすぎません。採用の先にある働き方、コミュニケーション、そして相互理解をどう設計していくか。テクノロジーと当事者の声が交わるこの場は、聴覚障がい者とITの未来を「他人事」ではなく「自分たちの問い」として持ち帰るための一日になりそうです。
DEFCON 公式サイト:https://def-con.net/
株式会社C4C:https://portal.c4c.co.jp/
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