心の一歩

フレーフレーと叫びあう 『心の一歩 』vol.9

『心の一歩 』 vol.9 <毎月30日連載>

今、流行りのクラウドファンディング。
「みんなで笑いたい。やってみせます!!今年も金メダルを目指す有言実行 難病スイマー!! 」
というタイトルで、最近、脊髄小脳変性症と多系統萎縮症の認知度を上げるための活動に関して、寄付の募集を始めました。

よろしければ下記のサイトを眺めるだけでも訪問して頂けたら幸いです。
https://japangiving.jp/fundraisings/33625

寄付型のクラウドファンディングなので、支援者の方々へリターンは無いですが、サイトを通じてしっかりと、活動報告を残していきたいと考えています。この活動報告は自分の為ではあるけれど、また同時に、この病気で苦しんでいる人たちに何かを感じてもらいたいと思っております。

病気により運動神経が破壊されていく過程において、それでも何かこう、ポジティブな結果を刻んでいければ、今、もしくは後世の人に見て頂けるような形になり、結果としてそれがこの脊髄小脳変性症の認知度を上げる切っ掛けになるかも知れません。少しでも認知度が上がれば、社会からのサポートや、病気の原因究明と治療法の確立へ向けた医療機関の活動が、より活発化されていくかも知れません。うまくいくかは分かりませんが、私には時間が無い。受け身で待っている時間が無いのなら、正解は分からないけど、一歩前進するしかないのです。

私は、全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会に参加しております。ここでは、患者や家族が抱える要望を厚生労働省へ陳情を毎年行っています。今後は、その要請行動を全国規模で展開したいと考えています。その一つの活動として、全国各地で医療講演会を開催していきたく、その為の活動資金の募集をしようとなったのです。

私自身、講演活動も実際に少しずつ始めようと思っています。私は人前で話す技術なんかは勉強したことが無いですし、大衆の心を掴めるような話術も持っていません。しかし、私にしかできない事もあるはずだと思って、それを自分自身で鼓舞することにより、結果を残し、それにより皆さんにエールを送りたい、それをやり遂げなければならないと思っています。

私ができる活動は水泳を通して記録や結果を残すことだけです。“だけ”、と言っても簡単ではありません。戦いに近いです。しかも、見えない何かと闘っている感じで、時に孤独を感じ、時にとても辛い思いもあります。でも、この病気、この病気以外の障害者の方、健常者の方々も、つまり人は日々、何か見えないものと闘っていると思います。なんと無しに生きていくことが出来る人が居るのならば、それが良いのだと思いますけれど、それが出来ないのなら、皆さん励まし合い、闘い切って共に歓喜し、祝福さえも得ようじゃありませんか。

みんなで笑うってそんなに難しい事じゃないはずで。
やってみます。まずは今年も金メダル。

佐久間 勇人

佐久間 勇人

私は『脊髄小脳変性症』というだんだんと運動神経が失われていく進行性の神経難病です。今じゃ何をするのも命懸け。それでも大好きな水泳を続けています。溺れているんだか泳いでいるんだかわからなくなる時も増えてきました。心が折れそうにもなります。もう折れているかも知れません。
それでも水泳を通して色々な人と出会いたい。全力で笑いたい。皆で繋がり笑いたい。それが活力。HUG&PEACE

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