障害者が職場での人間関係を築くためのソーシャルスキルトレーニング~クッション言葉や傾聴のスキルが役に立つ

仕事

今回は就労移行支援事業所で受講した「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」で感じた、人間関係を良好に保つ方法についてお伝えしたいと思います。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

社会生活を送る上では、人間関係を上手くやっていく能力が必要になります。

ソーシャルスキルトレーニングとは、職場の人達と良好な人間関係を築き、保つ事ができるようコミュニケーションの練習を行うことです。色々なシーンを想定してコミュニケーションの練習を行いましたが、実際のビジネスシーンは「クッション言葉」と「傾聴姿勢」が大切だと思いました。

クッション言葉とは

クッション言葉とは相手に何かお願いをしたり、お断りをしたり、異論を唱える場合などに言葉の前に添えて使用する言葉です。

代表的なクッション言葉で「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「失礼ですが」「早速ですが」「あいにくですが」「差し支えなければ」「お手数をおかけしますが」「出来ましたら」「今、よろしいでしょうか?」「申し上げにくいのですが」「もし、よろしければ」等があります。

依頼する場合は「お手数ですが」「恐れ入りますが」「大変恐縮ですが」等があります。断る場合は「申し訳ございませんが」「せっかくですが」「大変申し訳ないのですが」等があります。

上手く活用する事で直接的な表現を避けられ、丁寧で優しい印象を相手に与える効果があり、又否定的な言葉など言いにくい内容でも、相手に失礼にならずに伝える事が出来るので、知っておくと大変役に立ちます。

傾聴姿勢について

傾聴姿勢とは相手の話に対して、耳を傾けて、熱心に聞く事ですが、意外に出来ていない方が多いのではないでしょうか。例えば部下に「今、よろしいでしょうか?」と声をかけられてもパソコン画面を見つめたままで「何」と返事をする上司に、部下はどんな感情を抱くのでしょうか?又は自分自身も同様の行為をしているのではないのでしょうか。

相手の話に対して、共感(他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。)を示す事が大切であり、「目を見る」「頷く」「相手の言葉をオーム返しする」「メモを取る」等があり、熱心に聞いている態度を示す事が大切だと思います。但し、ネガティブな発言に対して、共感はしても同調(他のあるものに調子をあわせること。他と同じ意見・態度になること)する事は避けるべきであり、相手の感情を自分の事のように感じてしまい、同じ意見・態度になる事になりますので、共感と同調の違いについては意識する必要があります。

ヘミングウェイは「私は話を聞くのが好きである。注意深く聞くことで、多くを学んだ。だが、聞こうとしない者は多い」と言っています。又、「あわてて頼みに来る人は大勢いるが、急いでお礼に来る人はほとんどいない」と言った言葉があります。

良好な人間関係を構築する上で、参考にしていただければ幸いです。

バブルリング

バブルリング

53歳で妻と2人の子供と暮す4人家族の父親です。2017年4月に激務の果てに「うつ病・不安障害」を発症しました。現在では、症状も安定し就労支援事業所へ通所、「何のためにうつ病になったのか」を考えなら家族を含め沢山の方に支えられ、生かされている事に感謝し、日々を過ごしています。趣味は風景写真と沖縄旅行で、撮り貯めた写真を観る事で癒されています。

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