転院した方がいいサイン

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前回、「精神科に行くことを迷っているなら」というテーマで、迷っているなら行った方がいいとのお話をしましたが、ここで医師との相性というものはとても大事になってきます。やはり人間なので、相性が合う、合わないはあります。結論から申し上げると、相性の合わない主治医の病院には行くべきではありません。なぜなら、病院に行くことがストレスになり、症状が余計に悪くなる可能性があるからです。そこで、わたしなりの転院した方がいいサインをお伝えしようと思います。

転院のきっかけ

わたしは2年前に体調を崩し、昨年の5月にうつ病の診断を受けました。そして、1年間通院した主治医との相性が合わず、現在は2箇所の病院に通院しています。転院先では、幸いにも相性のいい医師と出会うことができ、病院を変えてよかったと心から思っています。今でも最初の主治医に診てもらっていたら…と思うと、どうなっていたか分かりません。おそらく心の片隅に不信感を抱いたまま過ごしていたことでしょう。

と、いっても、すぐに転院を決意したわけではありません。「もしまた合わなかったらどうしよう」「最初から説明するのが面倒くさい」「どのお医者さんも一緒かも」こんな言葉が、わたしの頭の中を何度も駆け巡りました。半年ほど迷っていた矢先に、友人から「いい病院があるよ」との紹介を受け、わたしは今しかないかもしれない、と藁にもすがる思いで、転院を決意しました。今では、本当に信頼できる医師に出会うことができ、あのとき勇気を出してよかったなと思っています。

サイン① 病院に行くことがストレスになっている

ここからは実際にどんなサインがあったら転院した方がいいかをお伝えします。まず1つ目は、病院に行くこと自体がストレスになっていることです。そもそも、気持ちを少しでも楽にするために病院に行っているのに、それがストレスの引き金になっていては、病院に行っている意味がありません。わたしの場合、話しているときに貧乏ゆすりをされる、嘲笑うといったことがあり、話すたびにどんな反応をされるのか、と怖気づいてしまいました。それが次第に積み重なり、病院に行くこと自体がストレスとなってしまったのです。

サイン② 治療の方向性や薬の説明を充分に受けていない

あなたは治療の方向性や、ひとつひとつの薬の説明をしっかりと受けているでしょうか?自分の病気を理解し、どうやって治療を進めていくか、なんのために薬を飲んでいるのかを知ることは、治療していく上で非常に大事なことに関わってきます。実際に、転院する前は、充分な説明を受けておらず、わたし自身も病気に対する認識が甘かったように思います。今は、新しい主治医から、しっかりとした説明を受け、自分の病気と向き合っていくんだ、という気持ちが、より明確になりました。それにより、薬に対する不安感も消えたように思います。

サイン③ 本当の気持ちを言えない

このサインが出たら、転院を決めた方がいいと言っても過言でありません。本来なら、気持ちを引き出して汲み取るということが精神科医の仕事ではあると思いますが、どうしても相性の問題が出てきます。ですが、本音を言えないということは、治療をする上で大きな妨げとなり、なにより信頼感がなくなります。わたしの場合、小さな積み重ねもありましたが、転院を決めた決定的な言葉は「泣くほどのことではないだろう」というとどめの一言でした。精神科医がこれを言ってはいけないだろうと思うと同時に、わたしの中で、医師への信頼感はゼロに等しくなりました。人は信頼感を築くことに時間はかかっても、崩れることは一瞬なのだと思います。

医師の選択は治療の第一歩

転院をすることは決して悪いことではありません。むしろ自分の症状をよくしたいのであれば、悪い状態を脱した方が身の為だと思います。もし迷うのであれば、ひとりで悩まず、家族や市役所の障害福祉課などに相談してみてもいいかもしれません。手を差し伸べてくれる人は必ずいます。

まんた

まんた

病名:うつ病
年齢:20代女性
趣味:ヨガ、歌う、ウォーキング
現在は就労移行支援事業所で就職活動中。

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