発達障害がある私が料理で工夫していること~苦手意識を克服して、超簡単に美味しくできる!

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発達障害がある私達にとって、二つ以上のことを同時進行でこなしたり、手先の器用さが求められる作業は、どうしても混乱してしまいがちになりますよね?この記事を読まれている方の中にも、料理が苦手な人がいらっしゃるのではないかと思います。実際、タイミングや手順、味付けなどがよくわからなかったり、料理自体が途方もなく面倒に感じるといった発達障害の当事者の声をよく耳にします。そこで今回は、単純作業で混乱なく、なお且つ急がなくても時短で作れる調理法をご紹介したいと思います。手先が不器用でも、同時に二つ以上のことができなくても、きっと簡単に美味しく仕上がりますよ!

20分でカレーができる!

例えば、カレーを作ろうとした場合、まず野菜を切って炒めますよね?タマネギを炒めながらニンジンを切っているうちに、作業に手間取ってタマネギを焦がしてしまったとか、最初に全ての野菜を切り終えただけで疲れてしまったなどの経験はないでしょうか?あるいは、次の作業に移るタイミングを掴めない方もいらっしゃるのではないでしょうか?では、なぜ最初に野菜を炒めるのでしょう?答えは、短時間で野菜に火を通すためですよね。けれども、その作業は料理が苦手な人にとって、タマネギを炒めながらニンジンを切る作業は、決して簡単ではないですよね?私も困難に感じる一人です。自炊する日々を過ごす中で、最初は料理に苦戦していましたが、ある時、20~30分で作れる簡単な調理法を思いつきました。今回はチキンカレーの作り方ですが、レシピは次の通りです。

チキンカレーの材料
・鶏肉(約200g)
・タマネギ(1個)
・ニンジン(1/2個)
・ジャガイモ(2~4個)
・エリンギ(1個)
・水(約700~800ml)
・昆布茶の素(大さじ1)
・ブイヨン(コンソメかチキンスープか和風だしの素でもOK)
・カレー粉(大さじ2)
・コショウ(少々)
・練り生姜(少々)
※しょう油、ケチャップ、料理酒、とろけるチーズをプラスしたら、さらに美味しいです。

結論から言うと、野菜を炒める必要はありません!まず野菜を切ったら、少量の水で煮込んでいけば良いのです!この場合、一番硬いニンジンから切っていくと良いでしょう。火が通りやすいように、ニンジンは小さめに切るのがポイントです。煮込んでいるうちに次の野菜を切って、切り終えたら鍋に入れていけば良いので、混乱なくできると思います。素早く切れなくても焦る必要は全くありません。

野菜を切り終えたら、出汁の素を入れます。量は大さじ1~2杯程度が目安です。この際、昆布茶の素をプラスするのをお勧めします。火加減は中火が良いでしょう。10段階で4程度です。

少量の水で野菜を煮込んでいる間に鶏肉を切り、切り終えたところで鍋に入れて水を加えます。それから、カレー粉、コショウ、練り生姜を入れて味を調えていきます。少量ずつ入れる度に味見していくと、失敗しなくて済みますよ。しょう油、ケチャップ、料理酒、とろけるチーズをプラスしたら、さらに美味しくなると思います。

カレーが沸騰するまでの間に、余裕があれば包丁やまな板を洗っておくと、後片付けも完了できますよ。また、なぜカレールーではなく「カレー粉」をお勧めするかと言いますと、温め直す際に鍋をかき混ぜなくても、底が焦げ付く心配がないからです。例えば、カレーを温め直している時に電話がかかってきても、少しくらいなら離れて通話しても大丈夫です。それから、油を一切使わないのでヘルシーですし、何と言っても、すごく楽に鍋が洗えます。

料理の所要時間が20~30分なので、じっとしているのが苦手な方でも楽に作れると思います。また、この方法はハヤシライスやシチューにも応用可能です。

まとめ

このように、手先が不器用ですばやく野菜が切れなかったり、長時間じっとしていることが苦手な方でも、短時間で簡単に作ることができますので、お試しいただけたらうれしいです。この記事を読まれた料理の苦手な方が上手に作れたことで、コンプレックスを解消でき、自己肯定感を高められたらと願っております。今までできなかったことができるようになることは、やはり非常にうれしいことですから、料理の時間がリフレッシュになるかも知れませんよ。

みにくいアヒルのおっさん

みにくいアヒルのおっさん

広汎性発達障害・注意欠陥多動性障害の40代。いつか“白鳥”なれるよう、自分の輝ける場所を求めて、社会復帰への訓練を受ける日々を過ごしています。座右の銘は「諦めない」!

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