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発達障害・精神障害のある子どもに学校や習い事をさせることにおける注意点

発達障害・精神障害のある子どもに学校や習い事をさせることにおける注意点

出典:https://unsplash.com

これは私の体験談からの失敗点、問題点から学んだことです。実際に発達・精神障害のある人だけでなく、保護者の方にも読んでもらいたいと思っております。

「無理に学校、フリースクール等に行かせたり、習い事をさせたりするべきではありません。」

確かにずっとほとんどのことができないままでは困るし、中年になってもずっと引きこもりでいてはそれはそれで困ります。だからといって無理にやろうとすると、(障害特有の)様々なトラブルや思わぬトラブルを引き起こしてしまって、周りの人間に甚大な被害を与えてしまったり、逆に巻き込まれてに甚大なダメージを受けて、再起不能状態になったりしてしまっては元も子もないのです。

まず私の場合、アスペルガー症候群ですが、当時はかなりひどく過集中する傾向がありました。小学校の頃、何人かの特定の生徒を強く意識していたことがあります。この何人かの生徒のことが好きだっというよりは、むしろ強く惹きつけられる何かがあり、そのせいか過剰に意識してしまい、さらに自身の障害もあり、必要以上にジロジロ見てしまっていたのです。

どういう理由であれ、人を必要にジロジロ見るのは立派なハラスメントであり、環境権の侵害です。当時の私はそんなことを知らず、本人のことを十分に考えられる能力もなく、考えることさえしなかったのです。そう、私はその生徒に学校で知らず知らずに、とてつもなく甚大な被害を与えてしまったのです。

それだけではありません。私は小学校の頃、母に無理やり個人経営の塾に週1回通わされていたのです。その塾ではただ普通に講義を聞いて勉強するのではなく、グループワークがあったり、文章を読んだりする活動を行っていました。そしてなんということか学校で私が必要以上にジロジロ見てしまった人のうちの1人も同じクラスにいたのです。

ただでさえ学校で必要以上にジロジロと見て迷惑をかけてしまっていたのに、学校外でもその1人の生徒に、とてつもなく甚大な被害を与えてしまっていたのです。学校だけでなく、学校外でも被害を与えてしまう。こんなことあってはならないのです。

この特定の人を必要以上にジロジロ見てしまう行為について、これは言われて、注意されてやめられるものでもなく、どんだけ頑張ってジロジロ見ないように意識してもやめられるものでもありません。過集中というのはそういう状態にあるものなのです。

授業の内容を十分に理解できないだけでなく、ある特定の1人を学校だけでなく、学校外のこの塾でもハラスメントだと分からず被害を与えてしまっていたのです。まず自分で受講できるクラス(レベル)を設定できるというのに、親と担当の先生とで勝手に学年相応のクラスに入れられました。まずこれがいけません。発達障害があるということを担当の先生に注意深く伝えないといけません。当然、場合によってはその塾では運営上無理だったり、担当の先生が対応・対処できなかったりして断られるかもしれません。でも何かあってからでは遅いし、特定の人に危害を加えてはいけないのでそういったことは必ず伝えないといけないのです。

私が小学校の頃、当時の日本は発達障害について全く情報がありませんでした。ゆえに発達障害と認定されて周りの人に理解してもらい、うまく立ち回るのは難しかったはずです。では、どのようにすればよかったのでしょうか?

まずこの「特定の人を必要以上にジロジロ見てしまう」という性質を障害のある本人、そして本人だけでなく保護者の方もちゃんと把握、理解しないといけないのです。そして学校でそういったことをしてしまう対象となる人がいることを双方で確認します。集団授業は無理であるので、1対1の個別指導に持ち込まないといけません。このジロジロ見るという症状は、注意したり、ジロジロ見ないよう意識しても直るものでは決してありません。これを防ぐには物理的に私自身とその対象となる人を引き離す以外ないのです。学校でもジロジロ見てしまう人とは一緒のクラスにならないようにする工夫が必要だったのです。違うクラスになれば被害をかなり抑えることができます。そして学校外では一切の接点をなくし、接触しないようにすることです。

次に親の在り方についてお話したいと思います。自分の父は私が幼少の頃かなり厳しく、何かあればすぐ平手打ちをするなど虐待に近い行為を受けていました。母は母で融通が利かなく(そういう自分も融通がききませんが)、包容力がなく、いろんなことを後先やまわりのことを十分に考えず、やろう、やらせようとばかりさせていました。こんな状態ではいざという時に頼れず、不登校になってしまいました。

「学校に行かない自分を誰が守ってくれるのですか?」

暴力を振るってきたり、急いで何かをやらせようとして、落ち着いてじっくりと自分を見つ直すということができないのです。学校で自身が問題を起こしたり、トラブルに巻き込まれたりして、周りの人からみればいつもトラブルの渦中にいると迷惑がられて、いざというときに誰も守ってくれなくなるのです。

みんな共倒れで悪くなってしまい誰も得をしないのです。事実、私が一時期病んで1年間くらい休んでいるときがありました。しかし父は「目を覚ませ」と言い放ち、手を出してきました。母も何かをやろうやらせようとしていろいろとやらせてきました。

ここで一度必要なのは、

「とにかく休む。一度自分を落ち着いてじっくりと見つめ直す。」

ということです。その期間は人によると思いますが、2年3年、場合によっては10年くらい必要なときもあるのです。

不登校になることができなくなればなるほど休む期間は長くなってしまうのです。母が無理していろいろさせたため、1年で再び社会復帰したのですが、またいろいろとトラブルに巻き込まれて、成人した現在に影響を与えるほど大きく体を壊してしまいました。

仕事ができなくなっただけでなく、救急車で運ばれてしまい、それ以降日常生活を送るのがかなり難しくなってしまったのです。こうなってしまっては、元も子もないのです。まずなんとかしたい、どうにかしたい、直したい、早く社会復帰させたいというのは当然思うはずです。しかし十分に休まずに、何の得策もなく動いてしまっても、またトラウマ被害をぶり返してしまうだけで、場合によってはますます悪くなってしまい、最悪の場合は再起不能状態になってしまいます。急がずとにかく長期的に落ち着く事が何より大事なのです。

私は小学校の時に、様々な要因から一旦学校に通うのを止めないといけない時期がありました。自身の障害のために周りの人にとんでもない迷惑をかけてしまったのです。小学校6年の頃に学校行事である大役を任されました。しかし自身が障害のあることと能力の低さから、とてつもない大失態を犯してしまったのです。自分で判断が十分にできず、そうして不登校になってしまったのですが、自分を受け入れてくれ、守ってくれる環境もなかったのです。

「障害のある人、障害のある可能性のある人、何かをやるのに明らかに能力や力量がない人に、無理に他の人と同じようにやらせないということ。」

です。大きな責任を伴うものならなおさらです。また障害のある人も様々な要因で他の人と同じようにできないことに腹が立ったり、葛藤したり、はがゆいと思ったりしているでしょうが、

「ものによっては自分だけでなく周りの人にも大きな影響を及ぼすものがあり、それには大きな責任が伴ってくる。自分のことで精一杯であるし、悔しい思いをしているだろうが、ぐっと耐えること。自分だけがよければいいというわけではない。周りの人間を被害から守り、環境に配慮する必要がある。」

ということです。障害のある人、ない人、その関係者が一丸となってよりよい環境を作る必要があるのです。

自身の発達障害が周りに影響を与えることに気づいて行動ができるようにしないといけないと思いました。自分で気づけない、気づくのが難しいのなら、丁寧に教える発達障害専門の教育も必要だし、いざというときに登校を停止して、安心して居ることができる場所を作ることが必要です。また場合によっては周りの生徒と完全に引き離すことができるように環境の配慮が必要であると思います。家族や学校の先生、協力者や理解者などがしっかり発達障害の性質を理解して、発達・精神障害のある人とお互いに一丸となってよりよい環境や社会を作っていければよいと思います。

ライタープロフィール
ヤセイボー
ヤセイボー

アスペルガー症候群と診断された男性です。

  • HSPと、ともに。
  • 発達障がい〜神からの贈り物〜
  • セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜
  • 佐久間勇人の2018年自由日記
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