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発達障がい〜神からの贈り物〜,連載コラム 2018.5.10

私の人生の価値を教えてくれたもの(『発達障がい~神からの贈り物~』第18回)

私の人生の価値を教えてくれたもの(『発達障がい~神からの贈り物~』第18回)
『発達障がい ~神からの贈り物~』 第18回 <毎月10日連載>

2018年も今月と来月で折り返し、過ぎ行く季節の早さに驚くばかりです。皆さんは今年のゴールデンウィークを過ごしましたか?最近の私は釣り三昧、休日だけでなく仕事帰りにも海に通うなど、相変わらず人生を満喫しております。

5月と言えば『五月病』という言葉が、最近は一般的になってきましたね。発達障害を持つ人たちにとっては不安な季節かもしれません。毎年5月、6月あたりから自助会に新たな参加者が多く現れます。

きっと社会との適応に苦しんでいる時に『人生を楽しむ』なんて発想をなかなか持てないのではないでしょうか?実は私自身も過去は一人前に働けない私が人生を楽しんではいけないと自分自身を縛り付けていました。結果的には己の人生に向き合い、人生の価値を肯定し、自身の人生を楽しめるようになってからの方が社会とうまく関われるようになりました。というか、周りが私にあわせてくれるようになりました。勿論私自身も周りへの配慮を気にかけていますが、それ以上に周りが私に配慮してくれることを知りました。

自身の人生を心から楽しめている人ってどれだけ存在するのでしょうか?発達障害の有無に関わらず、社会の中でそのような存在をほとんど見ることはないのではないでしょうか?

では、何故私がそう思えるようになったのか?答えは簡単です。自分の苦しさとしっかり向き合ったからです。言葉にすると簡単ですが、一方でこれに多くの時間を費やしました。向き合いには時間が必要です。

私の場合は、社会不適合からの鬱の後に発達障害の存在を知りました。駄目な自分と向き合い、孤独な時間を経て、多くの書籍を部屋の至る場所に積み上げて、そんなところから少しずつ少しずつ、自分の人生の価値を学んでいきました。言ってみれば苦しみが私の先生のようなものかもしれません。苦しまなければ何も学ぶことはなかったと言い切れるように思います。苦しみから逃れたい思いから一心に学び、苦しみから人生の価値を学びました。どれだけ自己実現ができても、苦しみが心から離れることはありませんでした。なりたい自分になっても、新たな苦しみが私の心を支配し続けました。今となってはその苦しみを与えてくれた発達障害の存在に心から感謝できるようになりました。

社会でどれほどの名声を得ても、自分自身が人生の価値に気づかない限り、心の闇から抜けられることはないでしょう。逆に、己の人生の価値に気づけば、周りの誰にも認めてもらう必要もありません。そして、自身の人生の価値を知ると結果的には社会との適応は楽になります。己の人生の価値を知るものは、他人の人生の価値をも悟ることができます。つまり、自分自身も周りも、全て肯定できるようになるからです。

私自身の苦しみは、自分自身を否定し、周りや社会を否定していたことから生まれたのでした。

現在の私は自分自身の人生を楽しむ毎に、多くの笑顔と触れ合えています。周りを幸せにできるのは心に幸せが溢れている人です。どれだけ人に尽くしても心に幸せが存在しなければ、誰一人幸せにできることはありません。

もしあなたが発達障害や社会不適合で苦しんでいるなら、自助会に参加してみませんか?きっとそこから何かを得られるでしょう。たくさんの書籍の中から人生のヒントを探すのも悪くないと思います。時間はかかるかもしれませんが、人生の価値としっかり向き合って見ませんか?そうすると、心から笑顔があふれ出るようになると思います。そしてその笑顔は周りの空気をどんどん変えていくと思います。

ライタープロフィール
Kei スズキ
Kei スズキ

1969年大阪府泉大津市出身 高知大学農学部卒
ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、道化師、学習塾経営など仕事は長続きしないながらも様々な分野に挑戦、一方で離婚を経験したことから10年の欝を経験。そののち2013年に発達障害の診断を受ける。現在はさかいハッタツ友の会の自助活動を中心に、自身の経験を活かし、発達障害者の生きがいや生き方についての啓発活動を行う。

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