うつ病と食事療法の関係性~うつを治すためには

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出典:www.photo-ac.com

うつ病を治すためにできることは何かを考えた場合、いくつかの項目があります。精神科で受診して薬物医療を受ける、毎日の生活を規則正しくする、自分に合った支援事業所に通所する、など。ここではうつ病と食事の関係をテーマに考えてみたいと思います。

食欲がなくなってしまう

うつ病になると急に食欲がなくなり、個人差はありますがやせたり、またはその逆で肥満になってしまうことがあります。どちらかといえば統計学上、肥満傾向にある人の方が多いようです。私も過去に重いうつ病にかかってしまい、病気にかかる前の体重から20キロ増えたことがあります。20キロですから体重が100キロ近いところまでいきました。私の経験から肥満症になったことでいろいろな障害がおこりました。

まず健康面です。うつ病を発するとどうしてもひきこもりがちになってしまいます。そこで家でふさぎ込んで寝てしまう時間が多くなり運動する機会もなくなってしまう。急な階段を上がるとすぐ息切れしてしまう。食事の時間もバラバラになり生活が不規則になってしまう。これでは精神的にも健康的にもよくありません。そこでうつ病を治すためにはどのようにすればいいか、私が通院している病院の精神科の医者に助言をもらいました。

生活のリズムを崩さない事、そして第一に太らない食事を心がけることが大事なのです。

うつを改善させる時間管理

私がまず始めたことは毎日の時間管理です。何時に起床し、就寝するかを決め、朝食、昼食、夕食の時間を決めて間食はなるべくしないように心がけました。しかし私はその頃、うつ病を発していたので、なかなかそう簡単に自分の時間の管理ができませんでした。まず最初に始めた事は、当時私は仕事をしていなかったので、ハローワークに通い、障害者に限定した求人を探しに行く時間を持つようにすることでした。大きなハローワークには障害者専門のブースがあり、職員・相談員さんは個別にその方にあった求人の情報を教えてくれたり、助言をしてくれます。私の今の生活状態の現状を言ったところ、相談員さんから初めて就労移行支援事業所の存在を知りました。うつ病でひきこもりがちな私が、自分で時間管理を正しくするようになったきっかけが就労移行支援だったのです。

私が通所している就労移行支援事業所は午前9時にはじまり、昼食時間は午後12時から1時間、午後は3時までと決まっています。1日中家に閉じこもるのではなく、外に行く機会を増やすこと、それがうつ病を改善する道筋になりました。こうして通所しながら時間を守ることで食事時間帯も決まります。通所が安定した頃には土・日・祝日に限って近くの区民センターのプールで泳ぐ習慣ができました。うつ病で家に引きこもっていた時期の体重が100キロ近くだったので、生活習慣や食事制限が正しくなることで私の体重はみるみる減っていき、今では85キロをキープしています。うつ病を防ぎ、治す為の方法のひとつとして時間管理を正しく設定することなのです。

栄養のバランスを考える

私がうつ病から改善の方向に向かい、85キロの体重をキープできているのも、食事面を重要視しているところがあります。栄養不足は集中力の低下やイライラなどといった精神的不安定につながるので注意が必要です。肥満の人はまずエネルギーをとりすぎないことです。甘いものや炭水化物などの糖質を控え、食事に気を使い、必要な栄養素をとることでビタミンやミネラル類、食物繊維、たんぱく質、糖質、脂質といったものをバランスよく摂取することが大事です。その為には、主食や主菜、副菜、汁物がそろった食事がおすすめなのです。そうすることで栄養のバランスが整えやすいといえます。

主菜には、肉や魚、豆などを使ったたんぱく質をしっかり摂取するのがいいようです。たんぱく質は、アミノ酸で構成されています。主に血液や筋肉になり、多くの酵素や神経伝達物質の材料にもなっているのです。副菜では、野菜などをたっぷりとります。これらはビタミンやミネラル類の補給源となるからです。

食事の時間を正す、栄養のバランスを考えることで肥満になりにくい体質を維持することができています。ただしうつ病を治す食べ物は特別なものがあるわけではありません。言える事は1日3食の食事をきちんと食べること、栄養面で気を使うこと、さらには適度な運動や十分な睡眠をとる、外に出る機会を持つことでうつの改善に少しは役立てられるものと考えます。

参考文献

障害のあるみなさまへ
www.hellowork.go.jp

うつに効果的な食事療法のポイント
kenka2.com

うつも食べ方が原因だった!? 
style.nikkei.com

ブノアド

ブノアド

数年前に就活中、何十社も不採用になりそれが元で精神的に支障をきたし、重度のうつ病にかかりました。その頃から引きこもりになり、病院の主治医から就労移行支援所の存在を知り、通所することになりました。内から外へ、そして社会復帰の為に日々前進すべく活動する機会が持てました。目標は就労して世の為、人の為に役立つことです。

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