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暮らし 2019.5.11

10連休明けから考える五月病〜GW明けの適応障害・うつと向き合う

10連休明けから考える五月病〜GW明けの適応障害・うつと向き合う

unsplash-logoAnthony Tran

新しい天皇陛下の即位に伴い誕生した10連休が終わりました。次の祝日(海の日)まで70日もあり、平日ばかりの荒野が2か月以上も続きます。そもそも額面通りに10日も休めた人がどれだけいるかという話なのですが。

さて、GWが明けると強烈な倦怠感に見舞われますね。俗にいう「五月病」というやつなのですが、正月明けやお盆明けに比べると五月病だけ名前がついているのは不思議な感じがしませんか。新生活に合わせて疲れ切ったところの大型連休なので、そのギャップで身体に不調をきたす場合が多いのです。医学的には適応障害と診断されやすいです。

環境の急変についていけない

4月は大なり小なり良かれ悪かれ環境が変わる時期です。内容を問わず環境の変化は強力なストレッサーとなり、強い緊張感が生まれます。これがGWになって途切れると、リバウンド的に休みグセがついてしまい、GW明けになって強烈な倦怠感に襲われるのが五月病の流れとなります。4月の変化具合によって五月病の強さも変わるので、進学・就職・転職などの一年目は最もリスクが高いです。

医学的には正式な病名でないため、医師の診断では何かしら別の診断名がつきます。多くは「適応障害」と診断されます。患者の状況によっては、うつ病やパーソナリティ障害の診断がついたりASDなど発達障害が明らかになったりするケースもあります。

五月病が深刻化しやすい人は、適応障害やうつ病になるリスクの高い人でもあるのです。度を越えて真面目過ぎたり完璧主義だったりするのが主なリスクといえるでしょう。

個人でやれることといえば

個人でできる五月病への対策は、環境変化による悪影響を抑えられるようなストレスマネジメントが挙げられます。空いた時間を趣味に充てるなり旧友に会うなり寝て過ごすなりして、ストレスの軽減に注力するのです。余暇をどう過ごしても後悔しない心構えも大切ですが、さすがにここまで行くと精神論になるでしょうか。

とはいえ、ストレスマネジメントといわれると難しい感じがしますよね。ストレスとの渡り合い方なので、本当に難しく正解などありません。そもそもストレスマネジメントが簡単に出来るならば五月病など存在しなかったでしょう。

高校生までの少年少女であれば、ストレス軽減にあたっての制限や課題も多いはずです。一年生ギャップで通常以上に疲弊していたりGWを見越して大量の宿題や部活を課されたりしているためです。「GWを返上すれば五月病など起こらない!」とばかりに部活で固める学校はありそうですが、一年生ギャップの根本的解決になっていない・過剰なストレッサーになる・顧問にも休みがない等、五月病以前の問題は出るでしょう。

五月病になった場合は医師にかかることになるのですが、その時間がとれるかどうかは大きな課題となってきます。今年は10連休もあったので、心情的にも無理をしがちになるでしょう。予防するにせよ医師の診断を受けるにせよ一個人の努力ではあっけなく限界が来てしまいます。

一斉に休むから何をしても疲れる

祝日で作った大型連休に全員で乗っかろうとする構造も疲れを生んでいます。大型連休を利用して旅行するにせよ帰省するにせよ、通勤と変わらないかそれ以上の混雑に見舞われ、却って疲れた状態で連休明けを迎える人は結構います。何連休取れた取れなかったでマウントの取り合いをする動きもあり、「取れない連休なら必要ない、みんな地獄に落ちろ!」みたいな意見も聞きました。

連休で会社や学校を離れている間に燃え尽きたことを自覚して連休明けが嫌になるという五月病。だからと言って連休を無かったことにするのはあんまりですが、6月へ半分先送りにするなど融通を利かせるならば大いにアリです。日本の休日事情は、先進国で一番祝日が多く有給が少ないデータがあります。国民の多数派を祝日に乗せるのではなく、各々が自由に祝日を再配置できるようにすればいいのではないでしょうか。6月に連休を置けるだけで気が楽になることもあるはずです。

企業努力だの制度改正だのが絡むかもしれないマクロな提案ですので、かなり夢物語ではあるのですが、考える価値はあると思います。祝日の自由な再配置が、有給消化率の悪さをカバーできるかもしれませんし。

まとめ

五月病は4月に年度が始まり5月に多くの祝日を構える日本特有のものであるとも言えます。そうなれば、日本ならではの休日事情にまで原因を求める難しい問題となるでしょう。

個人でのストレスマネジメントには差というものがありますし、限界もあります。とはいえ、休日に関することになるとどうにも良い方向へ話が転がりにくいので、各々が五月病にならないよう気を付けるしかないのが現状となりそうです。

仮に五月病で適応障害やうつになった場合は、精神科や心療内科へ通院するのが確実なのですが、通院には休みを取る必要があります。そうなると、結局休日の問題に回帰してしまうので、一度なってしまうと判断が難しくなることは否めないと思います。

参考文献

なんだか気分が優れない?それ、五月病かもしれません! コラム|社会福祉法人 恩賜財団 済生会
https://www.saiseikai.or.jp

ライタープロフィール
遥けき博愛の郷
遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。様々な分野で知見を広げ、何でも解説できる物知り野郎になるのが夢。

  • HSPと、ともに。
  • 発達障がい〜神からの贈り物〜
  • 生きる!生きる!心の叫び
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