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佐久間勇人の2018年自由日記,連載コラム 2018.7.30

「チャレンジすることが目前にある。しないなんて選択肢は俺に無い」 佐久間勇人の2018年自由日記 vol.7

「チャレンジすることが目前にある。しないなんて選択肢は俺に無い」 佐久間勇人の2018年自由日記 vol.7
『佐久間勇人の2018年自由日記 』vol.7 <毎月30日連載>

遡る事2か月前2018年5月20日(日)

毎年行われる千葉県障害者スポーツ大会。そう国体予選大会である。
今年、私は自分の障害区分が重くなった。それだけ病気が進行しているという事なのだろうか?
自分では全く意識がないし実感もわかない。しかし陸上では、へっぴり腰のような不安定さで歩行もおぼつかない。バランス感覚のなさ。やはり症状は進行しているのか。
それでも、今年の国体は福井県で開催されるので是が非でも行きたい。
数年前に福井で講演した。国体を目指します、大会記録出します、と。
男は黙って有言実行。やればできるのだという事を示したい。

出場種目は25m自由形と25m平泳ぎである。
自分で言うのも何だが、しっかりと練習を続けて来たのだから予選通過の自信はある。
割り振られた自分の障害区分で福井国体の大会新記録出せるかどうか、ここが勝負で。
だから予選で終わるわけにはいかない。
平泳ぎは全国の記録を破れそうだ。溺れなければ・・・。そういう気持ちで挑んだ。
大会当日、もう何年も応援してくれている先輩がまた来てくれた。
マジ嬉しい、感激、感謝だね。
そんなこんなで、溺れずに精一杯楽しんで泳ぐことができた。
あとは6月の半ばの予選結果を待つだけ。
選ばれるかちょっと不安なのだけれど、国体で新記録を出すためにやってきたのだ。
大丈夫、ここでは終わらない、と、自身を鼓舞した。

2018年6月9日(土)

手動車椅子から電動アシスト車椅子へ変更を考え、試運転してみようと、1週間使用してみた。
自宅内の移動では専用の柱を立て、それに掴まって移動していた。
オラウータンか、もはやナマケモノみたいに。しかし、膝も腕も痛みを覚えることが多くなってきた。
だから電動アシストに。
電動アシスト車椅子。最高に楽ちんだった。文明の力は素晴らしい。
でも同時に、こんなに楽でいいのか?という疑問符が現れた。
ちょうど1年前、急激な膝の痛みから杖歩行が困難になり、車椅子に変えた時のことを思い出した。
膝の痛みはなくなって良かったのだが、同時に全く歩けなくなったのだ。
そりゃそうだ。足を使用してないのだから当然の事と思った。
今度は腕か。。。
まだ自分の手で車椅子を動かすことが出来る・・・どうしよう。
これは甘えだ。まだ早いッ。そういう思いがこみ上げてきて、今回は先送りにした。
その代わり、室内でも車椅子で移動できるように室内移動用足漕ぎ車椅子にした。

いずれ私は全ての状況で移動が困難になる。
そんな状況、想像ができない。
でも、それが現実で有ろう。
考えただけで不安から涙が出てくる。信じがたい。

しかし、まあ考えても解決はできない問題だから、別の事に頭を使おうと思っている。

電動アシスト車椅子。なかなか優れものであることは間違いない。

2018年6月14日(木)

市役所から連絡があった。福井国体へ千葉県代表として選考された。
これで4年連続選出。
今回の種目は25m平泳ぎ。もちろん大会新記録を狙う。
福井の皆さんへ良い報告が出来ますように。

こんなハンデ追わなければ国体なんて目指しもしなかった。
ましてや、この年齢までスポーツに取り組んでいたかさえ不明だ。
国体とは全国身体障害者スポーツ大会である。全国の各都道府県から予選で選ばれた代表者が集まってくる。
予選含めて参加人数はものすごく多い。
毎年毎年この大会に出るために一生懸命練習をしている仲間を、選手を、私は沢山知っている。
皆、山の頂を目指している。登り切れるかは分からない。それでも挑戦している。
みんなの思いがある大会で、結果を残し、思いっきり楽しんで来ようと思う。
出場が叶わなかった人の分も頑張ろうと思う。
私達にとって、社会にとって、こういう場があることは本当に大切なことだ。
とにかく、どんな状況だろうと、人生を楽しみ、後悔もしたくない。
今出来ることを一生懸命に楽しもうと思っている。

2018年6月17日(日)

第32回関東身体障がい者水泳選手権大会in埼玉県障害者交流センター
この大会は11月に行われる全日本パラ水泳選手権大会への予選大会のようなものである。
25m自由形と50mバタフライでのエントリーである。
自由形はまぁまぁな自信が有ったが、50mバタフライは泳ぎ切ることさえ自信が全くなかった。
でも泳がないと全日本パラ水泳選手権大会への参加資格が自動的に無くなる。

大会へ参加ができないかも知れない。そんな時、力になったのが仲間のパワーである。
今回は学生時代の悪友、病気は違えど仲間になってくれた病院の先生夫婦、あと女性も♪応援に来てくれた。
うちわに私の名前を書いて応援してくれた。忙しい中、夜な夜な作ってくれたのかな。
ジャニーズの一員にでもなった気分で(笑)、本当に感激した。
やはり仲間って最高だ。

そして何とかバタフライは泳ぎ切り、11月の本大会にも出られるようになった。
本当にありがとう!

ライタープロフィール
佐久間 勇人 Powered by スマイリーエッジ
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2010年、小脳が萎縮し、伝達神経系が徐々に破壊されていく神経難病脊髄小脳変性症であることを知りました。そこから今日までは沢山の経験・後悔がありました。人と出会い、生まれた笑顔、そのありがたみを人一倍感じとり、今まで気が付かなかったようなことを学べてきたような気がします。ハンデがある。でも、それは「個性」でもある。そう思うようになった時、生き方がかわりました。そして、障がい者水泳というスポーツに出会うことが出来たのです。目標を持ち、チャレンジし、全国障害者スポーツ大会(2015わかやま大会・2016いわて大会)においては新記録を樹立しました。まだまだやりたい。まだまだチャレンジしたい。継続していくことに最大の意義があると思います。何もしないで、後悔するのではなく、「いま」できることを思いっきりやりたい。限りある時間の中で出会うべくして出会えた“こと”。体験の中で見つけた思いをお伝えしています。

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