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 >  > 「障害を意識していくこと/障害を意識しないこと。その平衡感覚を持ち合わせていくこと。」(セコラム!第19回)
セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜,連載コラム 2018.6.25

「障害を意識していくこと/障害を意識しないこと。その平衡感覚を持ち合わせていくこと。」(セコラム!第19回)

「障害を意識していくこと/障害を意識しないこと。その平衡感覚を持ち合わせていくこと。」(セコラム!第19回)
『セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜』 vol.19 <毎月25日連載>

ぼくは障害に関する様々なプロジェクトに関わっています。その1つ、障害のある方に「生きざま」を中心とした取材を行い、その取材内容と生まれた感情をもとにうたをつくっていく生き様ソングプロジェクト(仮)。

「オープン/クローズ」「アナログ/デジタル」と往来していきながら、完成までの過程を一緒に共有していくプロジェクトをこれから行っていきます。そのプロジェクトの打合せが先日ありました。

打合せの前に行う「チェックイン」。そこで紹介する項目する1つに「あなたの特性」を入れました。特性=弱い部分/苦手な部分とぼくは思い込み、そこを補えるよう意識しながらプロジェクトを進めたい意図があり、項目に追加しました。

取材をお願いした車椅子ユーザーのおっちゃんは、こう答えました。「ぼくの特性は、人を巻き込むことです」と。車椅子に関連する特性が出てくると思っていたので、少し反応が遅れました。いわゆる予想外な回答。その回答のおかげで、持つべきではないバイアスが取り除かれ、真っ新で純粋な話し合いを行うことができました。

障害を意識していくこと/障害を意識しないこと。その平衡感覚を持ち合わせていきたいと思えた出来事でした。また、このプロジェクトを通し、これからの打合せを通し、障害の線引きが曖昧となる瞬間を見ていきたい。それは相手を知ることからでしか生まれないと思います。

1人ひとり考えや立場、生きざまは誰だって相手の思いや生きづらさを完璧に理解することはできません。でも、はなしを聞くことはできる。だから、このプロジェクトを進めるにおいて、個と個の関係性をつくっていくことを大切にします。次回の打合せでは、「わたしが話しやすくなるルール」を1つ持ち寄り、それらのうち3つを打合せのルールとしていきます。単純な決めごとだけれども、誰かがつくったルールに則ることで、新しい気付きが生まれることを期待しています。

ライタープロフィール
世古口 敦嗣(せこぐち あつし)
世古口 敦嗣(せこぐち あつし)

大学で中国語と英語を学ぶ。就職活動に失敗し、何となく障害者福祉の世界へ。新卒でNPO法人サポネに入社。介護福祉士/コーディネーター/事務局と幅広く業務を行う。障害者の生活をサポートするなかで、障害のある人が普通の暮らしを過ごす難しさや、彼らの「したい」を叶えられない悔しさを感じる。その難しさや悔しさを限りなくゼロにすることをライフワークと捉える。2015年から約2年間、障害者福祉の仕事と並行し、医療福祉エンターテインメント集団Ubdobe の関西支部長としてイベントを企画・運営を行う。現在、社会福祉法人明照会(あそか苑)勤務。法人全体の採用活動に関わると同時に、障害者福祉サービスの立ち上げを目指す。また「バリアとおさらば」をコンセプトと据えた団体の設立を目指している。ときどき、コラムニスト。ときどき、講師。

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