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仕事 2019.5.9

ASDである私が企業実習を通して知った強みと弱み

ASDである私が企業実習を通して知った強みと弱み

unsplash-logoAnnie Spratt

就労移行支援事業所では障害や難病のある方に対しての職業訓練、職場探し、就職後の職場定着の支援もしてくれますが、その中でも自分に合った職業や職種を見い出す機会として企業実習があります。私は2018年11月より事業所へ通い始め、もうすぐ半年を迎えます。現在2社だけではありますが、企業実習を通して自分の強みと弱みを知ることがある程度できました。

企業実習の意義

就労移行支援事業所での訓練を活かし、企業実習を重ねた上での効果として以下のことが挙げられます。

・自分の得意なこと・苦手なことが整理できる。
・企業実習を経験し、職場環境について自分の適性が把握できる。
・精神面、体力面での自己管理方法が身に付く。
・自分の障害詳細をまとめ、説明できるようになる。

児童発達支援での実習

私が初めて体験させていただいた企業は、発達障害・学習障害・ADHD・自閉症のお子さんへ支援・教育を行う教室での実習でした。実習期間は2週間(1週目のみ月〜木曜日の4日間)、時間は10〜16時で、2週目からは1時間延ばしてもらい、17時まで行っていました。業務内容は掃除、おもちゃ拭き、教材作成、ファイル整理(実績表の準備等)、資料封入、ラミネートやテプラ作業等、様々な業務を経験させていただきました。特に集中しやすかった作業は教材作成やラミネートやテプラ作業です。パソコン上で教材データを作成するデジタル作業、ラミネートやテプラで手を動かすアナログ作業、そして仕上がった成果物を目にした時の達成感・満足感。過去にグラフィックデザイナーを職業としていた頃は仕事としての責任感、そして0から1を産み出す作業がとてつもなくストレスになっていたのに対し、こちらではそれを感じず、リラックスしながら取り組めました。以上からクリエイティブな作業は好きですが、付随業務としてのデザインやモノづくりの方が気負いなくできるのかと気付かされ、強みを活かせる部分でもあると思いました。そしてマナーや業務面は問題なかったのですが、作業が終わったタイミングでスタッフに話し掛けていいのか迷い、少し待機する時が何度かあったと。逆に言えばスタッフに話しかける適切なタイミングを図っていたのかと。「今話し掛けてもいいですか?」の一言で積極的に声掛けしていただいてもいいかとのフィードバックをいただきました。また最終日にはスタッフの方と一緒にお子さんの指導に入らせていただきました。指導と言っても一緒に絵本を使っての間違え探し、バランスボールを使っての中当てをお子さんと一緒に遊んだだけなのですが、子供が大好きな私にとって素敵な時間を過ごさせていただきました。

二社目は積極的に障害者雇用実習を受け入れている企業での実習です。私がこちらを実習先に選んだ理由として障害者雇用での就職を目指しているので精神・発達・身体等、何らかの障害を持たれた実習生の方が集まった中での業務、いわゆる特例子会社を想定していたからです。期間は二週間、時間は10〜17時で主に文章作成業務をしておりました。元々普段から小説や新聞等、活字を読む習慣がないのが影響しているのか分かりませんが、文章作成能力に乏しい私はASD(自閉スペクトラム)を持っている障害者であるので主に体験談を多く盛り込んだ方がまだ入力が進む感じでした。ただやはり作成ペースが遅く、言い回しに気を使い過ぎたりと私にとっては弱みの部分かなと思います。そしてこちらでは文章作成以外で私の苦手な業務にもチャレンジさせていただきました。例えば実習生の方に文章作成の手順をレクチャー(説明が下手なので相手にちゃんと伝わるかどうかの訓練)、半日ではありますが、文章作成をしながらの電話応対(苦手な業務との同時進行ができるかどうかの訓練)をさせていただきました。また一日だけ1時間早く来る日があり、サラリーマンやOLの人達で満員の電車内での移動はどのように感じるか、疲労度はどれぐらいか等、気付きを知るいいきっかけとなりました。

自分の強みと弱みを知る機会は就労移行支援事業所での訓練だけでは難しく、企業実習を通してこそ知り得るものであると思います。また自分でしっかり目的意識を持ち、取り組む姿勢は大事ですが、失敗を恐れることはないのです。失敗してもいい場なのです。そこから気付かされることが大いにあり、今後に活かしていくことが重要なのです。自分の就きたい職業や職種を見い出せない、自分の強みと弱みは一体何だろうと思っている訓練生の方は是非企業実習への参加をおすすめします。

ライタープロフィール
Y.S
Y.S

就業先での上司のパワハラなどからうつ病になり、約一年半に渡って心療内科へ通院する。目立った回復が見られない日々が続く中、偶然テレビで知った大人の発達障害に自分が当てはまる部分が多くあり、その専門分野のクリニックへ行き、ASD(自閉症スペクトラム)、また二次障害によるうつ病と診断を受ける。現在は就労移行支援事業所へ通い、自己分析や障害理解を進めるプログラムを積極的に受講。趣味はDJ、音楽鑑賞、旅行(食べ物がメイン)。

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