なんでも発達障害説を立てて何がしたいのだろうか
発達障害「フワちゃん発達障害説」なんてものが囁かれているようです。“号泣県議”の野々村竜太郎氏や“申告漏れによる脱税”の徳井義実氏などにも「発達障害説」が唱えられてきましたが、そういう言説を見るたびに何がしたいのだろうかと疑問に思います。なんなら、“ブレインクリニックで診断された”といって自ら発達障害説を提唱した木下優樹菜氏のようなケースもあります。本当に何がしたいのでしょうね。
事の発端は、お笑い芸人のやす子さんへの暴言ツイートでした。「やす子オリンピック、生きてるだけで偉いのでみんな優勝」と投稿したやす子さんに対し、「お前は偉くないので予選敗退。死んでください」と噛みついたそうです。その影響は凄まじく、フワちゃんを起用していた企業や番組などは皆対応に追われていました。
それで湧いたのが「フワちゃん発達障害説」です。言ってはならないことをつい言ってしまうから発達障害なのだという解釈だそうですが、それはASDの特徴を聞きかじりで語っている“知ったかぶり”に過ぎません。ただ、その“知ったかぶり”にすら信じ込んだり迎合したり、或いは利用したり等がある訳ですから、懸念が無いと言えば嘘になります。
即座にこう反論が飛びました。「発達障害の失言は飽くまで『空気が読めない』からであって、気に入らない相手にすぐ暴言を飛ばすことではない」
発達障害説を唱える行動原理は、どうやら2つあるようです。ひとつは、嫌いな人間や行動を発達障害に結びつける「発達障害=悪」を根底とした考え方。もうひとつは、自分の至らなさを発達障害のせいにして逃げたい「免罪符」の考え方です。いずれにせよ、障害云々より性格の問題でしょうね。
場にそぐわない発言について具体例というか体験談を出しましょう。3Dプリンターを使ったある取り組みに関するWeb会見で質問を求められたのですが、正直何も思いつきませんでした。そこで絞り出した質問が「3Dプリンターで銃を複製した事件が昔ありましたが、あのような不適切な事例への防止策は考えていますか」だったと思います。相手の声色にこもった微細な“イラつき”を感じて、「やらかした」と思いました。なお、回答については頭に入りませんでした。定型は相手の“地雷”がカンニングしたかのように分かるのでしょうかね。
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