6月16日開催の「まぜこぜ一座 月夜のからくりハウス」今回は新作映画もひっさげる

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一般社団法人Get in touch!では、来たる6月16日に「まぜこぜ一座 月夜のからくりハウス」をLINEキューブ渋谷で開催します。今回はマイノリティパフォーマンスショーだけでなく、10月から一般公開される新作映画「まつりのあとのあとのまつり~まぜこぜ一座殺人事件~」も一足先に上映されます。

これらの取り組みに際して、代表兼座長の東ちづるさんがオンライン会見を開きました。会見ではイベントや出演者の紹介だけでなく、今までの歩みを振り返ったり質問に答えたりもしています。

歴代トップクラスに豪華な出演者

会見では、マメ山田さんやエスメラルダさんといった出演者らが紹介されました。まぜこぜ一座の古参メンバーであるマメ山田さんは、「東さんからスカウトの電話が来た時、最初は悪戯かと思っていたが、後で本気と分かった」とスカウトされた時のエピソードを話しています。東さんもスカウトについて「障害やマイノリティは関係なく、凄いけれどテレビに出る機会の少ないパフォーマーを見つける」と語りました。

ドラァグクイーンユニット「八方不美人」のメンバーであるエスメラルダさんは、ライターや脚本家としての側面も持っており、自身もパフォーマーとして出演する一方で新作映画の脚本も担当しています。以前から東さんと親交があり、映画の脚本を頼まれたことからまぜこぜ一座へ初参加となりました。

東さんは当初、別の人に脚本を依頼していました。しかし「社会派コメディーサスペンス」というジャンルのせいか「マイノリティの方々がこうも多いと、どう笑いを取ればいいかラインが分からない。2か月くらいワークショップをさせて欲しい」と言われます。ワークショップを開く費用が無いので、巡り巡ってエスメラルダさんに白羽の矢が立ちました。エスメラルダさんも「ダメな部分は東さんにNGを出してもらえばいい」という気持ちで思い切り脚本作りに取り組んだそうです。

他の出演者には、「もののけ姫」の主題歌を歌った米良美一さんや、ポールダンス世界チャンピオンの小源寺涼太さん、トップベリーダンサーのSAYURIさんなどが挙げられており、歴代で最も豪華なメンバーであることも示唆されました。

「誰でも楽しめる」というコンセプトは新作映画にも盛り込まれており、字幕や手話通訳や音声ガイドは既に用意されているそうです。音声ガイドは各自のスマホに対応アプリをインストールする他、読み上げソフトが使えるデジタルパンフレットの配布も予定されています。

大それた意味のない単純な興行へ

質疑応答では、まず新作映画についての質問がなされました。既に10月公開の準備は整っているほか、映画自体は完成されており、直近のイベントだけでなく8月のポニーキャニオン主催の試写会でもお披露目される予定です。

パンフレットの「扉だと思ったら厚い壁だった」という文言についての質問では、2017年の旗揚げ当時にメディア各社から連日取材を受けて出演者も盛り上がっていたのが、後で全く報道されていなかったというエピソードが話されました。取材をお蔵入りにされた理由が誰に聞いても分からないという調子だったそうです。

マイノリティを取り巻く現状については、「確実に社会はアップデートしているが、頑なに反対する人も残っている。肌感覚では、以前は賛成でも反対でもないフワッとしていたのが、見える化と反抗の分断が進んでいる気がする。観客に求めるのは、最後にモヤモヤを持って帰ること。身近な人に思いを馳せることです」と答えられました。また、社会的ソリューションなど大それたものでなく、単純な興行として成り立つことが新たな目的として挙げられています。


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障害者ドットコムニュース編集部

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