「誇り」と「恐怖」と 生きる!生きる!心の叫び vol.6
スポーツ「誇り」と「恐怖」と 生きる!生きる!心の叫び VOL6
6/14(金)
千葉県代表として「いきいき茨城ゆめ大会」に出場することになった。
今年で5年連続、国体選手に成れた。
役所から連絡が入るのだけど、
何度だってこの瞬間は嬉しくて。勝手に笑みが浮かんでくる。
病気にならなかったら、国体なんて目指す事も、国体への興味だって頭の片隅にも浮かぶことはなかった。これは間違いない。まるで夢を見ているみたいな感覚だ!!
今年は正直言って選考される自信がなかった。
泳いでも泳いでもタイムは落ちてきている。
全ての種目で落ちているんだ、自信なんか持っていられない。
6月2日に行われた千葉県予選大会ではずっと不安だった。
ゴールした後も、充足感は無かった。
と言うよりも、自分の泳ぎに、タイムに、落ち込んだ。
それでも、大会に出れば周りの目など気にせず大声で声援を送ってくれる仲間がいる。
泳いでいなければ得る事はできない仲間や感情。
まさに感謝だね。何にも代えられないものだと思う。
そんな彼も逆に感謝を示してくれた。佐久間さんに影響されるものがあるよ、と。
なんだか嬉しい事だ。水泳を続けてきて良かったと思える。
千葉県予選大会を終えて落ち込んでいる私と、そこは慰めるわけでも無い仲間(笑)
物事を続けることの難しさは、いずれその先の達成感に繋がる。
物事を始めるときの覚悟が今を支え、今の踏ん張りが未来を支える。
かつて水泳を始めるときに言われた「佐久間君、今出来る事を精一杯後悔しない様に」という言葉は決して心の中から消える事はない。消してはいけない。
病状の進行によって水泳のタイムが落ちてきた今、水泳を続けられるか不安になるし、その不安から逃げたくもなる。いや、逃げることさえできやしないんだ。そんな場所は無いんだから俺には。
そんな状況でも、今は精一杯、踏ん張り続けている。なんとか踏ん張っている。
過去の覚悟が今を支えてくれている。だから未来は今が支えているだろう。
本当に難しくなってきたが何としてでも、水泳、続ける。
そこにハンデが有るとか無いとかは、全く関係ない!
「誇り」が在るのか!亡いのか!
「自信」に繋がっていくものは、何だッ!
そいうことを証明していきたい。
6/15(土)地方の友達から祝福の電話がかかってきた。
その途中、何人かに変わった。
「何オマエ酒飲んでんだよ!」とか、
「えっ?聞き取りづらいぞ!」と言われた。
音声のみだったが、マジ&真顔でそう言っているのはわかった。
「何も飲んでない」し「しっかり話してる」つもりだった。
自分ではまさかそこまでとは思っていなかった。
構音障害が出始めているのは分かっていたけれど、進行していることを実感してしまった。
迫りくる「恐怖」が私を襲う。今後を考えると真剣に涙が出てきた。
今まで、そんな事言われた事がなかったから、全く気にもしてなかった。
それを指摘してくれたのが仲間でよかった。
変に気を使われるよりか率直な指摘だった。
ありがとうと言いたい。
でも普段の生活では平然と「なにもないように」装ってきていた。
装えていると思っていたんだけれど、実際はそう聞こえていたことに対して「恐怖」という言葉しか浮かんでこなかった。
伝えたい事がうまく伝えられていないのかも知れない。
人前で話す事が不安になったり、いずれは嫌になってくるのかな?
この病気の恐ろしさが増す。
そんな風に書いていたら、ふと思いついた。
運動失調症の激しさは増してきたけど、パーツ毎の個別筋肉をもっと活かせたら良いのではないか?
連動的な運動は完全に無理だが、個別の筋肉をもっと考えて鍛えてみて、失いつつあるものを補えることはできないのか?と。
そうすることによって水泳でも、連動は無理でも一かき一蹴りではパワーが出せるのかも知れないし。
色々と考えてチャレンジしてみたい。
そうすれば、同じ病気の人の助けになるかも知れない。
どんな結果だって参考にはなるはず。
泣いてばかりいられない。負けねぇ~ぞ!!
私のそんな姿を応援してくれる人達がいる。ならやるしかないでしょ!!
今後の大会のお知らせ。
6/30(日)には地元千葉県で関東身体障害者水泳大会。
個人戦もあるが、私の中での最大の醍醐味はチームプレーのリレーである。
所属チームでエントリーし、目指すゴールに向かって皆で突き進む。たまらないね。
10/12(土)13日(日)14日(祝日)は「いきいき茨城ゆめ大会」。
最高に楽しんできます。
https://www.youtube.com/watch?v=By-K3vjxvNg
2019年6月2日(日)千葉県予選大会
25m自由形in水中スタート
11月23日(土)24日(日)は日本パラ水泳選手権大会(千葉県開催)。
リレーで1位を取りたい。
ではまた。