子供部屋おじさん」で開示請求が通った?小さな報告で12,000いいねの大きな反響
暮らしPhoto by Erik Mclean on Unsplash
「子供部屋おじさん」が侮辱にあたるということで開示請求が認められた…それだけの投稿がXで200件以上のリポストがつくほどの反響を見せています。単語そのものだけでなく、前後の文脈も含めてどういった意図で言われたのか慎重に判断された上で開示に至ったそうです。
投稿者は文面からして、誰かの依頼を受けるほど開示請求に精通した人物(ゆえに多くは語られていません)と推測されます。本来望み薄のケースであったと投稿者は語っており、飽くまで事例判断に過ぎず真似しても認められないことがある旨の注意喚起も添えられていました。この投稿は3,500以上のリポストと12,000以上のいいねの大反響を起こします。
「子供部屋おじさん」とは実家住まいの独身男性を揶揄するネットスラングです。かつて使われていた「パラサイトシングル」が若者の貧困と結びついたせいで使えなくなり、代わりに「子ども部屋で寝起きするおじさん」という意味で子供部屋おじさんが台頭しました。「こどおじ」と略されることも多いです。
ただ難しいのは、自虐どころか自称で言われることもある点ですね。例えば「夏の大型連休は、避暑地でもある地元に帰って“子供部屋おじさん”になる」となればただの自称か状態を表す言葉です。だからこそ、一単語だけに囚われず、前後の文脈を含めて発言の意図を慎重に読み取る必要がありました。そして、侮蔑の意図が認められたからこそ開示請求が通ったのだと思います。
これを我が事のように喜ぶ声や妥当な判断とする称賛、逆に生き方に水を差された不平不満など、様々な反応が寄せられています。原文ママでの引用ではありませんが、幾つか拾ってみたいと思います。
肯定的な意見
・これは朗報。
・チー牛も開示通るのかな。
・テレビで同じようなことを言っていたタレントも制裁してほしい。
・どんな言葉でも侮辱として使えばアウトだろう。
・類推すれば分かること。
・当たり前。
・チー牛が侮辱と認められる日も近い。
・文脈で判断したのは良い事。言葉狩りではない。
・そもそも悪口を書き込む必要性が無い。
・弱者男性も同様に開示できそう。
・誹謗中傷は絶対ダメ。昔とは違う。
・侮辱のつもりで言ったくせに後で侮蔑の意図はないなど通用しない。
・ネットの煽りで得るものなど無い。他の事をせよ。
不平不満の声
・世も末だ。
・傷つく奴いるの?ネタだよネタ!
・いずれ「てにをは」も侮蔑語になるだろう…
・言われる方が悪いのに他責思考。こんな奴に権力を持たせたら日本は終わる。
・これじゃ何言っても侮辱になるんじゃねえの?ということはこの文章も?コワ~
・侮辱罪は廃止すべき。自由の侵害だ。
・これが通るなら正当な批判も封じられる。言論弾圧だ。
・匿名アカウントの戯言、開示なんてどうせ嘘に決まってる。
・こどおじはモテないから悪口くらい許されるべき。
・実家住まいってだけで侮辱扱いなんですかあ~?
・表現の自由が危ない!
・俺はこどおじをリスペクトしてるからOK!
・こどおじ如きの為に開示請求するエネルギーに驚愕。
・これから何て表現すればいいんだ…
・事実を言ってるんだから良いだろ!
・開示は一つの段階に過ぎず、まだ侮辱と公認された訳ではない。
・どうせ別の侮蔑語に乗り換えるだけだ。
・これでアウトは厳しすぎる。
・もう何も言えない時代だ。
肯定的な意見には、誹謗中傷の意思と文脈そのものが咎められるという見解や、他の侮蔑語にも応用できるのではないかという期待が多く挙がっていました。不平不満を垂れている側は、敢えてノーコメントとします。この開示請求への不服を述べるよりも、自分が「指殺人」に加担しないよう精々セルフコントロールに励んでいた方が今後の為だと思いますよ。
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