『統合失調症を患い早20年~第4回~1か月の任意入院1』

統合失調症

統合失調症を患い早20年

こんにちは、かのんです。

今回は私が任意入院をした時のお話しをしていこうと思います。

前回は初診から約3年余りを、自宅からの通院で過ごしていたお話しをしました。

この自宅通院の3年の間、症状は良くなることが無く、体感としては悪化していく一方でした。

そこで病院で急遽診察を受けに行った時に、主治医の先生ともう1人の初めて見る先生の2人からお話しを聞き、1か月の任意入院を勧められました。

その時に印象に残っているのが、初めて見る先生が(入院後、主治医の先生になってくれる方)が、「このままでもつらいでしょうから、1度入院してみることをおすすめします」と丁寧に、説明しながら話してくれたことを今でも覚えています。

私は入院をするのは正直、戸惑いがありました。

ですが、当時本当に家がつらかったのと、毎日毎日どうにもならない気持ちで荒れ狂っていたことを思うと、(1度入院してみるのもいいかもしれない)と思え、任意入院することになりました。

開放病棟だったのですが、私の1か月の過ごし方を挙げていきたいと思います。

私は何と入院中にも関わらずほぼ平日は毎日自宅に帰っていたのです。

何故自宅に帰っていたかというと、自宅のPCで漫画を描いていたからでした。

私は学生時代、絵を描くことが好きだったのですが、気持ちがふさぐにつれてと、大学進学も訳も分からぬまま進学したような感じだったので、将来何になりたいとか、どうしていきたいとかもまったく考える余地もなく、ただただ毎日がつらいと、日々の時間を過ごしていました。家もつらかったのですが、学校も凄く苦しかったので、大学を卒業してもう学校に行かなくていい!!と本当に親からも学校からも解放された気分でした。ですがその大学の卒業時にはすでに精神科へ通院していたので、卒業と共に、自宅で引きこもる生活が始まったのでもありました。

大学時代にアルバイトをしたりもしていたのですが、大学卒業後はただただ家でひきこもり、毎日わーわーと暴れるか、横になっているかのどちらかでした。


その入院する、となった時期に、私は好きだったイラストや漫画を描きたいという気持ちだけが高まっていました。

病気になってからも、つらく厳しい時期だったにも関わらず絵だけは捨てずに描いたり描けなくなったりでしたが、細々と続けていました。

その気持ちがあったので入院中にも関わらず、毎日1~2時間位自宅へと戻って漫画を描いているという状況でした。今思えばよくそんな情熱があったなあと思います。

そんな感じの外出が、入院中の私のルーティーンでした。


そして入院中に夜に1度だけ、「家に帰る!」と看護師さんと言い合ったことがありました。その時も1人の看護師さんが対応してくれて、結局は話をして納得して入院を続けました。

ここからは入院して良かった点を挙げていこうと思います。

入院して自宅と変化が1番あったのが、規則正しい生活を過ごせたということです。

私は自宅にいる時は、昼夜逆転していて、睡眠もままならず食生活も乱れ、外出もせず、ずっと家に引きこもっていたと思います。

その生活が、まず朝はちゃんと起きれるし、いつも病室を朝掃除に来て下さる方とも挨拶をして、朝食も決まった時間に食べて、お昼間か夕方に空いている時間に順番に入浴をして、洗濯も自分でするということがきちんと出来たのです。

そして夕食も病棟で食べて大体20時か21時頃だったかと思いますが、寝る前の薬をちゃんと飲んで、21時か22時には消灯という形で日々の生活のサイクルが1か月の間でしたが、正されていきました。

私は家では本当に不規則な生活を送っていたので、この生活が整うということは、この時はまだちゃんと理解していなかったと思いますが、今では本当に大事な事だと理解しています。


今回は1か月の任意入院についてお話ししました。

次回はその入院中の病状や今回の入院の目的についてお話し出来ればと思います。

統合失調症を患い早20年

かのん

かのん

20代前半の大学生の頃に精神科を受診。統合失調症と診断される。統合失調症の中でも、不安障害やPTSDなど症状は多岐に渡る。GW(グループワーク)や、地域活動支援センターなどを利用し、紆余曲折を経て現在就労継続支援B型へと通所と在宅を併せての利用の運びとなった。
創作が好きでイラストや漫画を描いたり、小説を書くことを趣味としている。

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