SNSの渦に飲まれないように。
暮らし出典:Photo by Moritz Kindler on Unsplash
昨今ではSNSを何も利用していないという方はなかなか珍しいのではないかと思われます。個人だけでなく、企業でも商品の告知やイベント・キャンペーンの案内にSNSを使うことが当たり前になっていますね。わたしも普段はSNSにどっぷり浸かっていたのを、距離を置くことで感じたことがありました。
SNSに憑かれて疲れて
きっかけは「疲れ」でした。X(Twitter)を見ていると、心がザワザワしてとても疲れるのです。
原因はハッキリとはわからなかったのですが、有名人の訃報や、それに便乗して自身のいいね稼ぎに必死なユーザーを見たり、フォロワー同士で中身のない褒めあいをしているのが気持ち悪く思えました。
男女の優劣を叫ぶ者や、政治に関するツイートデモのようなものが目に入るのも、心の疲労の原因だったと思います。
依存症か強迫観念か
わたしがSNSにどっぷり浸かっていたと冒頭に書きましたが、はっきりいって依存症のレベルだったと思います。一日中、ちょっと休憩がてらにタイムラインを見たり、果てはトイレやお風呂までスマホを持ち込み、Xを閲覧していました。
自分がSNSを見ていない間に、何か面白い話題が上がっているのではないかと、半ば強迫観念のようなものに襲われていたのです。
わたしは15年ほど前に当時の「2ちゃんねる」に浸かっていた時期もあるので、それを少し思い出した感じです。
SNSと鬱の関係
SNS依存症が心に与える影響としては、依存症でない方に比べて鬱のリスクが2.7倍にものぼるといわれています。
攻撃的な言葉や誹謗中傷を見るだけでもあまり良い影響は受けないということですね。
やめたら体調が改善された!
SNSから離れることは、最初は苦痛でした。
ですが、慣れてくると不思議なもので、自分が知らない間に世間がどう動いていても、芸能人のスキャンダルを知ることができなくても、コンビニのクーポンが当たるチャンスを逃しても、何とも感じなくなりました。むしろ気分的に楽になりました。
わたしはパニック障害と双極性障害があるので、多少は他人の感情やオーラのようなものに流されていたんだと思います。SNSから離れることで鬱の期間も減り、どちらかというと朗らかに日常を送ることができるようになりました。
わたしは普段はSNSをスマホで閲覧していますが、必然的にスマホから離れることになり、睡眠時間もわずかに伸びました。不眠症にはスマホの長時間使用は悪影響なのだと、身をもって知ったのです。
時にはスマホを置いて
人と人の感情は伝播するものだと、わたしは思います。怒っている人に囲まれると、自然と怒りやすくなり、幸せな人が多いと自分まで幸せになるような気がしています。
いまでは以前ほどXに縛られることはなく、適度な距離感を保って利用できています。
もしあなたが、SNSに渦巻く不穏なオーラに心が濁ってきているのなら、少しスマホを置いてみるのもひとつの手かもしれません。
参考文献
SNSとメンタルヘルスとの関連 - 医療法人社団 平成医会
https://heisei-ikai.or.jp/column/sns/
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