自閉症スペクトラム障害を持つ私の専門学校生活

発達障害
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コラム記事2つ目になります。パソコンが好きで、ゲームもたくさんプレイしています。今回は自閉症スペクトラム障害を持つ私が専門学校にいた時のお話について皆さんに伝えようと思います。

専門学校入学の私

専門学校入学した時の私は、とても緊張しました。校長先生が強面で、威圧感も強い人でした。それが逆に学生たちにやる気を与えてくれる凄い人でもありました。そんな校長先生が、般若心経の読経をやっており、学生たちにも「般若心経を必ず読誦(どくじゅ)して下さい」と仰っていました。最初は覚えるのが大変でしたが何度も唱えると、身体に染みるほどになりました。

最初のオリエンテーションで学校が安心・信頼・尊敬を忘れないことをモットーとしていることも知りました。

また、オリエンテーションで学科、コースの説明がありました。内容を簡潔に言うと、ゲーム専攻・システムエンジニア専攻・デザインイラスト専攻の3つのコースがありました。私はゲームが好きでしたが、他の専攻も気になっていたので、他の専攻も見学したり、それぞれの内容を勉強したりしました。しかし、肝心のゲーム専攻ですが、プログラムを覚えるのにかなり時間が掛かりました。そして結局、何もわからないまま前期が終了してしまいました。

前期終了前には専攻を決めないといけなかったのですが、ゲームのプログラムが難しいと感じてしまい、ゲーム専攻は諦めてしまいました。そのため、システムエンジニア専攻かデザインイラスト専攻の2つに絞りました。その中でもデザインならゲームと一緒に何か出来るかもしれないと思い、デザインイラスト専攻で学ぶことにしました。

専門学校での私

デザインイラスト専攻を選んだ私でしたが、グループワークが自閉症スペクトラム障害のせいでとても不安に感じてました。進級制作は1人で製作し、ウェブデザインで学んだことを最大限に活かしました。しかし、障害が原因で、発表では上手く話せず説明不足の為に作品が上手く伝わらず、見て頂いたいろんな会社にそのことを指摘されました。この指摘があったことで、直すべき所に気づき、次の進級制作に活かしてリベンジしたいと思えました。

2年生に進級して、さすがに慣れてきたのか、グループワークでは少しずつ話し合えるようになりました。障害がある私なのに助けてくれる人がいることは凄いんだなと感動しました。涙はそこまで流しませんでしたが。

その後、自分のスキルを強化する為、グループ制作をすることになりました。2人の先輩が前回の進級制作で私の作品を見ており、問題点を指摘されました。それでも応用すればいい作品が出来るよと言われました。その年の進級制作は先輩と一緒にグループ制作をしました。1人の先輩はウェブデザインを仕事にしている卒業生、もう一人はシステムエンジニア専攻の卒業生でした。これは頑張るしかないと思い、進級制作発表の本番まで全力で取り組みました。

そしてついに本番に迎えました。発表は下手でしたけれども、先輩が助けてくれたおかげで、賞を取ることが出来ました!これをきっかけに私はウェブデザインにさらにのめり込むことになりました。

専門学校卒業の私

卒業する年である3年生時、私はよりクオリティの高いウェブデザインを完成させるためには、どうすれば良いのかを考えていました。卒業する前には就職活動のために会社説明会に行ったりもしました。面接においては、練習では上手く話せましたが、本番では緊張のあまりどのように話せばいいか分からなくなってしまい、頭が空っぽになりました。その結果、内定を貰えませんでした。

面接には何度も挑みましたが、どうしても緊張して上手に話せず内定が貰えませんでした。この結果を見て、専門学校の先生が「就労移行支援施設でやってみてはどうですか」と紹介してくださいました。そして、私は内定を貰うために就労移行支援施設に通うことにしました。就労移行支援の授業中は、卒業制作が出来ませんが、指定の曜日だけは学校で卒業制作が出来ました。

前回の進級制作のリベンジをする為に、今まで学んだこと全てをこの卒業制作にぶつけました。本番までメモを読み続け、説明を体にしみる勢いで覚えようとしました。本番では説明も非常に良くでき、ウェブデザインもプロに近い作品になりました。しかし、品評してくださった一部の会社はウェブサイトは出来たとしても、そのサイトを制作した目的が無いとこのサイトを制作した意味が無いということを指摘してくださった厳しい会社もありました。結果、残念ながら賞を受賞することが出来ませんでした。何だか納得がいかないと感じました。さらに内定は未だに貰っていませんでした。

そのまま卒業してしまいました。助けてくれた仲間が居なくなることに、どこか寂しい気分になりました。それでも就職活動は続けています。今現在は就活成功の為に就労移行支援に通い、実習などにも行っております。

asei君

asei君

自閉症スペクトラム障害発症、中核症状。ウェブデザイン専攻卒業。ゲームが大好きで、その実力は本物。戦略・カード編成を組むのが得意。フィリピンと日本人のハーフ。間もなく23歳。未だに彼女と付きあったことが無い。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

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