強迫性障害とは?何度も同じことを確認せずにはいられない病気です
強迫性障害強迫性障害ってどんな病気?
強迫性障害は不安障害の一種です。不快な考えが頭に浮かび、何度も同じ行動を繰り返してしまう病気です。この不快な考えのことを「強迫観念」そして繰り返してしまう行動を「強迫行為」といいます。
また、強迫性障害は「自分が病気である」と自覚していない人が多く、逆に自覚していても、こうした症状を恥ずかしいと思い、他人や医者に相談できず独りで苦しむ人もいます。
強迫性障害の原因は、残念ながらはっきりとわかっていません。しかし、症状が続く原因や悪化の原因は解明が進んでおり、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどの機能異常によって起こることがわかっています。
どんな症状があるの?
「戸締りが不安になり、家に戻った」というようなことは誰しも経験があると思います。強迫性障害になると、そういった行動を何度も何度も繰り返さずにはいられなくなり、最終的には日常生活に支障がでててしまいます。
他にも
・不潔恐怖と過度の洗浄
・他傷行為への加害恐怖
・過剰な安全確認行為
・儀式行為
・順序や数字への異常なこだわり
・物の配置などへの執着
などといった症状もあります。
治療法ってどういうものがあるの?
強迫性障害の治療には以下のような治療法が用いられています。
・認知行動療法−強迫行為を我慢して行わない行動療法
・薬による治療−抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)など
上の治療法は、どちらか片方ではなく"両方"を組み合わせておこなうのが一般的です。
おわりに
強迫性障害は当人が気付きにくく、たとえ気が付いていても言い出しづらい病気です。自分に当てはまると感じたら、独りで悩まないで医師に相談しましょう。
パニック障害・不安障害