【訃報】パラリンピックパワーリフティング連覇、世界記録保持者のラーマン氏死去
スポーツ 身体障害パラリンピックパワーリフティング選手で、ロンドンパラリンピック、リオデジャネイロパラリンピック連覇したイランのシアマンド・ラーマン氏が3月1日に死去したことが、国際パラリンピック委員会が発表されました。心臓発作と言われています。
シアマンド・ラーマン氏の偉業
19歳からパワーリフティングを始めて、わずか2年のトレーニングで世界選手権に出場し、世界新記録の285㎏を達成しました。世界新記録を出すのは、10年以上のトレーニングが必要と言われている中での偉業でした。
2011年ワールドカップに出場した際、世界記録300㎏の試技申請をしましたが、重量プレートの枚数が膨大になり、挑戦することができませんでした。これが発端となり、50㎏のプレートが作成されたのです。
リオデジャネイロパラリンピックでは、310㎏を持ち上げ世界記録を更新。これは、健常者の記録より20㎏以上の重量です。
世界記録を出すたびに、ラーマン選手は、ドーピング疑惑の目にさらされていました。そのため、インタビューを受けた際でも一切飲食物を口にしなかったそうです。理由を聞かれると「僕は競技に人生をかけている。だから敏感にもなる」「たとえ、イランのパラリンピック委員会会長の部屋で出されたものでも飲まない」と信念を貫き通していたそうです。
2020年東京パラリンピックでも、新記録が期待されていただけに、突然の訃報でした。
参考文献
【朝日新聞パワーリフティングのラーマン氏死去 パラ連覇「超人」】
https://www.asahi.com/?iref=com_gnavi_top
身体障害