自閉症スペクトラム持ちのコミュニケーション練習法~同じ趣味の人と話してみる
発達障害自閉症スペクトラムの特徴として「コミュニケーションが苦手」というものがあります。「会話の途中からその輪に入ることが難しい」「話始めると一方的に話続けてしまう」こういったコミュニケーションの問題は僕にとっても課題です。そこで、コミュニケーションの練習がしたいと思い、ネットで情報収集しました。それを元にとある方法を考えついたのです。
コミュニケーションの練習法を発見
僕はコミュニケーシは苦手ですが、趣味のゲームについては、一日中話し続けられる自信があります。しかし、普通の人にゲームの話を延々としてしまうと、苦痛に感じてしまうでしょう。ある日、ネットでゲームの実況動画を見ていた僕は、同じ趣味の人と話をすればいいんだと考えつきました。しかし、いきなり会話をするのは自分にも相手にも負担になります。また、ゲームとはいえ幅広いジャンルがあり、同じ趣味の人を見つけるのは難しいです。なんと、これらを解決することができるゲームがあったのです。
チーム対戦のシューティング、陣取りゲームであるこのゲームには、専用のチャットルームが存在しており、対戦中に敵味方になってくれたプレイヤーとつながることができたのです。ある時、息の合ったプレイができる仲間ができ、一緒にテキストチャットをするようになりました。それから、一緒にゲームすることが増えました。そしてテキストチャットにも慣れたころ、「一緒にボイスチャットをしてみよう」と誘ってみました。はじめは相手も戸惑っていましたが、一緒に会話しながらゲームをすることになりました。
実行!
しかし、いざ会話をしてみたら、お互いにあまりうまくしゃべることができませんでした。このままだとせっかく会話しているのにもったいないと思い、倒されたときにオーバーリアクションしてみました。「ぎゃー!」とか「痛ったー!!」とか友達の家に行って遊んでいる時みたいに。するとそこから話が盛り上がり、初めての会話しながらのゲームは最後まで楽しく遊ぶ事ができました。この時に会話しながらゲームをするのはとっても楽しいと実感し、それからというもの、暇さえあれば会話しながら一緒にゲームを楽んでいます。
最初は自分含めて2人だけでしたが、慣れてくると3人4人と人数が増えていき、いつの間にか大人数で会話しながらゲームをするようになりました。敵を倒して喜んでいる声、敵に倒されてやられている声、そんな会話が楽しくていつの間にか話をすることが面白いと思えるようになっていました。
成果?
ボイスチャットにもだいぶ慣れてきたころ、あるゲームで朝8時からずっと会話していました。お昼ご飯を食べている時もそのままで、最終的には夕方の6時までずっとでした。
初めは、10時間ぶっ続けのゲームプレイになるとは思っていませんでした。しかしずっと話続けていたせいで飽きませんでした。ずっと楽しい話ができ、相手もその話を理解してくれるので会話が弾みます。
会話が苦手だった僕が、こんなにも長時間おしゃべりができるとは思いませんでした。訓練は確実に実を結んでいたのです
まとめ
趣味が合う人と会話をするという練習法は、自分のしたい話をすることができ、相手もそれを理解して反応してくれます。もっと趣味の会話をしたいという気持ちが訓練を後押ししてくれます。同じ趣味の人を見つけなければいけないという、なかなかハードルの高い方法ですが、確実に効果があります。話の合う楽しさもあれば、いろんな人たちとの出会いがあります。ですので、ぜひ自分から一歩踏み出してみてください。
この方法で、コミュニケーションは苦痛を感じるものではなく、楽しいものなのだということを知ってもらえたらうれしいです。僕の練習法はあくまで一つの手段にすぎません。ですが、誰かの役に立つのであれば幸いです。
自閉症スペクトラム障害(ASD)