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特別支援学校とは?ひとりひとりに合わせた教育の場

出典:http://www.photo-ac.com

特別支援学校とは?



特別支援学校は、障害のある児童や生徒が通う学校です。

2007年までは、視力に障害のある児童生徒のための盲学校、聴力に障害のある児童生徒のための聾学校、知的障害・肢体不自由・病弱の児童生徒のための養護学校と、それぞれ別のものとみなされていました。しかし、ひとりひとりに合わせて適切な指導や支援を行うために、2007年からは、3種類の学校をひとつにまとめて特別支援学校とすることになりました。現在でも名前に「盲学校・聾学校・養護学校」と付く学校はありますが、すべて特別支援学校に含まれています。

特別支援学校には幼稚部、小学部、中学部、高等部が設置され、知的障害のある児童生徒を教育する学校を除いて、それぞれ幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準じた教育を行います。ひとクラス当たり平均3人の少人数制になっていて、通常の教員免許の他に特別支援学校教員の免許を取得した教員が指導に当たります。

特別支援学校の対象になる障害の程度は、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱で、それぞれ別の基準が学校教育法で定められています。


特別支援学校の教育内容



自立活動
教科は小学校、中学校、高等学校と変わらない科目があり、それに加えて「自立活動」が設けられています。自立活動は、「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」の6つの区分に分類されています。

例えば、聴覚障害を持った生徒が、聞こえる人たちとのコミュニケーションができるのか不安になった時に、聴覚活用が可能な場合、出来る限り口の形で言葉を読み取る練習や、自身が話すための練習をして、自信と意欲を持てるようにして、不安を取り除く活動などがあります。

個別教育支援計画の作成
個別教育支援計画は、個別支援計画を教育機関が中心となって作成したものです。乳幼児期から卒業後までを通してひとりひとりに的確な対応をして、学校外の福祉・医療・労働機関ともスムーズに連携して、より良い教育や支援ができるように作成されます。

教材
教科書は、それぞれの障害に合わせて適切なものが用意されます。例えば、視覚障害の生徒児童には点字教科書や、文字や図を大きくした拡大教科書が用意されたり、知的障害の児童生徒には、必要に応じて下の学年の教科書が用意されたりします。

この他にも、病弱・身体虚弱の児童生徒に対しては、訪問教育や病院内に設置された学級での教育など、それぞれの特性に合わせた教育が行われています。

特別支援学級との違い


特別支援学級は、特別支援学校とは違って、小学校や中学校の中のクラスの一つという位置づけです。通常学級の児童生徒と交流が持てたり、教科によっては一緒に授業を受けることができます。また、小学校や中学校と同じ指導要綱に基づいて教育が行われるため、特別支援学校に比べて学力の向上が期待できます。

しかし、教員が通常の教員免許のみでの指導が可能なため、障害に対する知識がない教員が担当することがあったり、関係機関の情報が入ってこないなど、デメリットもあります。




就学に向けての相談は、自治体ごとの教育委員会や特別支援学校でも受け付けているところが多いです。そういった窓口を利用したり主治医の先生ともしっかり相談したりしながら、一度見学に行ってみるなどして、お子様の気持ちも大事にして、一緒に進路を考えましょう。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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