カサンドラ症候群とは?発達障害のパートナーに起こる二次障害

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カサンドラ症候群とは?

「カサンドラ症候群」は発達障害の配偶者を持つ人が、その配偶者とうまくコミュニケーションが取れないことから、心身に不調をきたしてしまう二次障害です。正式に障害として認められていないため診断基準や名前が確定しておらず、カサンドラ症候群やカサンドラ情動剥奪障害などと呼ばれています。

また、恋人関係だけではなく、家族や友人、会社の同僚の関係でも起こることがあります。

カサンドラ症候群の主な症状

カサンドラ症候群の症状には、下記などがあります。

・偏頭痛
・急な体重の増減
・自分に自信がなくなり、自己評価が下がる
・パニック障害
・抑うつ
・自律神経失調症

カサンドラ症候群の原因

カサンドラ症候群の原因は、発達障害のパートナーとの間に起こるトラブルです。

発達障害には、具体的に指示がないと行動できなかったり、会話の行間を読み取ることが苦手だったり、相手の気持ちを理解することが苦手だったり、興味を持ったことに過剰に熱中する傾向があります。

発達障害の方の中には、外では障害があまり目立たない場合があり、パートナーとの間でのトラブルや悩みを話しても理解されず「自分が悪いのでは」と思い詰めたり、自信を無くしてしまうことがあります。その孤立感と自己評価の低下が心身の負担となり、カサンドラ症候群の症状があらわれます。

カサンドラ症候群への対処法

カサンドラ症候群へと対処としては、まずは自分がカサンドラ症候群であることと、パートナーが発達障害であると気付くことです。

理解を深める
パートナーが発達障害であることを知ったり、その特性がどのようなものかを知ることで、ある程度の対処法を考えることができます。例えば、具体的な指示がないと行動できないことを知っていれば、指示を明確に出すことでトラブルを一つ減らすことができます。またパートナー本人が障害を自覚することで、改善するために意識をするきっかけにもなります。

悩みを共有する
カサンドラ症候群は、周囲に理解されない孤立感が原因となりますが、同じ悩みを持った方同士であれば困難を共有することができます。まだ数が少ないものの、カサンドラ症候群を持った方や克服した方が集まって、お互いを支えあったり克服を目指す活動が行われ、「自助グループ」と呼ばれています。

これらの他にも、お互いが納得したうえで別居をするなど、距離を置くことで症状が改善されたという話もあります。

自分がカサンドラ症候群と知ることで不安になることもありますが、逆に心が楽になる場合もあり、また対処法も見つけやすくなります。大事なのは、パートナーが悪いわけではなく、自分も悪いわけではないと理解することです。

障害者ドットコムニュース編集部

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