自閉症スペクトラムと就職活動
仕事 発達障害出典:Photo by Marten Bjork on Unsplash
私は自閉症スペクトラムで意思疎通や初めての環境がとても苦手で頭が真っ白になってしまいます。就職を考えたときに障害者雇用だとしても就職活動に苦労する人は多いのではないでしょうか?私の経験からその対策や活動の方法を紹介していきたいと思います。
私の場合
私は学生時代から人との意思疎通などがあまりできずに苦しむことが多々ありました。コンビニエンスストアに一度フルタイムで一年半働いたていたのですが、意思疎通があまりうまくできず、また接客業が苦手だったために退職してしまいました。あまり職業的にも適職ではなかったのかもしれません。
自閉症スペクトラムの適職とは?
同じ自閉症スペクトラムだとしても症状は様々だと思います。なので、自分に合った職業をみつけることが一番重要だと考えています。そのためには就労移行支援事業所などを利用し、事務系、作業系、清掃系などの実習や、職場見学を試してみることが良い方法だと思います。
実際のところ、私が初めて就職活動をするときは、どんな職業に就きたいかなどまるでわかりませんでした。ここが障害を持っている人の就活で一番の問題点だと考えています。障害を持っている人は自分と向き合い、障害と職業がどういうふうに相互作用するのかあまり分かっていない人も多いです。障害を克服しなくてもいいのですが自分の「障害」にならない仕事を見つけることがとても大切だと思います。
私は最初、作業系の職業に就きたいと思っていましたが、作業系は倉庫などの人が多いところで働くことが多く、職場見学の時点で焦りや少しのパニックが出てしまい、私には続かなそうだなと分かりました。これには少し残念で悔しい想いもありましたが、適職を知るための大きな収穫だと思いました。
現在の私
私は現在、就労移行支援事業所に通っているのですが、この方法で、適職を探すために職場見学や実習などを行っています。また二年間という期限で時間が限られているため焦る人も多いです。しかし、そこはスタッフの方と活動していくことで焦らずに進めていくことができるはずです。
私も通い始めの頃はどうしても焦りがちで、あらゆるところの求人を受けていました。しかし、ほとんどが書類選考で落ちてしまいました。書類選考に通っても面接でだめなところがほとんどでした。そこで主治医の先生に「焦り過ぎは良くない」と助言をいただきました。
また、私は通っている就労移行支援事業所を一度変えています。なぜなら、前の事業所は通所がメインで実習が少なく、あまり私には意味がないと感じ始めていたからです。今通っている就労移行支援事業所は、職場体験や実習が多いところなので続けて通えています。最近は、どうしても適職がなければ最近はA型就労継続支援などに通うのもいいのではないか考え始めています。
障害者の方は健常者の人に比べて就職活動に時間がかかりますが、就労移行支援事業所などでの訓練を通じて、自分に合った職業を見つけることが遠回りの様で一番の近道になると思います。
自閉症スペクトラム障害(ASD)