障害者が就労のためにステップアップするにはどうしたらいいの?~私の就労移行支援事業所体験記
発達障害Photo by Amy Hirschi on Unsplash
皆さんは、就労のためにステップアップしてみたいと思いませんか?障害者のステップアップするための選択肢として就労移行支援事業所というものがあります。今回は、私自身の就労移行支援事業所に関する体験をそれまでの人生経験もあわせて、お話しします。参考にしていただければ幸いです。
就労移行支援事業所って何?会社シミュレーションも
就労移行支援事業所とは、障害のある方が一般就労を目指し、就労に必要な技能等を身に付けていく施設です。支援員が上司役、利用者が部下役のシミュレーション訓練を行っている施設もあります。
私が、就労移行支援事業所に通うまで
私は、大学卒業後の就職活動に失敗し、「仕事」がない状態でした。ですが、家でずっと引きこもるのは良くないと考えてスポーツジムで、バレエ、エアロビクス、ベリーダンス等のレッスンを受けたり、自治体主催のコミュニケーション講座を受講したりしていました。
とは言え、ずっと働かないのも良くないと思い、ある就職試験を受けてみることにしました。結果は不合格でした。履歴の空白期間、ビジネスマナー等の就労スキルの無さなどが原因であると考えています。また、私は発達障害と診断されています。一つのことにこだわり、作業効率が低下してしまいがちになるというのが、一番大きな症状です。そのような点から、継続して同じ場所に通いながら就労スキルを身に付けることのできる就労移行支援事業所に通うことが、私自身にとって必要であると考るようになりました。
そこで、複数の就労移行支援事業所を見学し、その中で特に親身に相談に乗ってくれた事業所に通うことにしました。この方々なら信頼できると強く感じたからです。
現在の就労移行支援事業所に対する思い
私は、現在通っている就労移行支援事業所が自分にあっていると感じています。理由としてはまず、私が何かつまづいたとき、親身に相談に乗ってくれることです。次に、日常のしぐさ、態度等を含めたビジネスマナーなど、就労に必要な基本的スキルを教えてくれることです。
面接に落ちすぎて、投げやりになり安定的な通所が出来なくなっていた時期に「ちゃんとした方が、ご自身のためですよ」というアドバイスで、前向きになるきっかけを与えてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、残念に思う点もあります。私が通っている事業所ではトラブル防止のため、利用者同士の連絡先交換は禁止されています。事業所から駅まで、一緒に帰ることも良くないと言われました。私はどちらかというと、励ましあいながら前に進みたいと考えるタイプなので、利用者同士のコミュニケーションが薄くなりがちな点は、少し残念に思います。
就労移行支援事業所でしていること、そして将来について
就労移行支援事業所は通所期間は2年と定められているのですが、私は前半の1年間、多数の就職試験を受験し、全て不合格になってしまいました。また、就職試験と並行して、ビジネスマナーを学ぶ講座等を受講していました。後半の1年である現在は、何か一つでも収穫を得たいとの思いから、パソコンの資格を集中的に勉強しています。
今は、多数の就職試験に不合格となったため、自信を失っている側面があります。パソコンの資格を取ることで自信を取り戻し、就職活動を再開したいと思っています。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。私と同じように就職活動がうまくいかず、苦しんいる方々の参考になれば、大変嬉しく思います。
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