ディスカリキュアとは?その症状・原因と対処法
発達障害ディスカリキュアをご存知ですか?ディスカリキュアとは算数障害のことを指します。学習障害の一つで、算数・計算などの考えて答えにたどり着く推論が著しく苦手な状態です。ディスカリキュアの特徴がみられるようになるのは、小学校の低学年から中学年、高学年と、算数の計算でくり上がりやくり下がりの計算を習う時期が多いようです。今回は、ディスカリキュアの症状・原因と対処法についてご紹介します。
ディスカリキュアの症状
ディスカリキュアの症状としては以下があります。
・計算ができない、できても計算が遅い
・暗算ができない
・繰り上がりや繰り下がりがわからない
・数の大きい、小さいがよくわからない
・図形を想像できない
・地図の見方がわからない
・文章問題が解けない
・簡単な数字や記号を理解しにくい
計算ができない、数の概念がわからない、図形がイメージできない、単位が分からない、などいろいろなタイプがみられます。
ディスカリキュアの原因
原因は短期記憶や空間認知に障害があることが原因と考えられています。
計算が苦手なのは、答えを出すまでの式の過程を記憶し続けられないことや、知っていることをもとに新たに予測する推論能力が弱いせいです。繰り上がりや繰り下がりの計算ができないことも、繰り上がった数字を一時的に記憶しておくことが苦手なためです。
数字の位やmとcmなどの単位が理解できないのは、空間認知に障害があり、左右の位置関係を把握出来ないためです。図形においては、空間認知能力の低さに加え、想像力の乏しさも関係してきます。
ディスカリキュアの対処法
次に対処法ついてご紹介します。
一つ目は褒めることです。
単純な計算ができないことや問題が解けないことを叱ってしまうと、本人の自信の低下につながります。
できないことに目をむけるのではなく、できていることを伸ばしていきましょう。
二つ目は正しい知識を持つことです。
一人で悩まずに専門の機関や支援してくれる場所に相談や助言を求めることにより、まずは正しい知識を持つことから始めるべきです。
専門機関は子どもの場合は保険センター、子育て支援センターなどで、大人の場合には発達障害者支援センター、障害者就業・生活支援センター
などが挙げられます。
三つ目は情報を共有することです。
一人で悩まずに、同じ病気を抱える親御さん同士で情報を共有することで知識もつきますし、心の負担も軽減されると思います。
またお子さんを理解するきっかけに繋がります。
ディスカリキュアのお子さんと接する際に大切なことはゆっくりと時間をかけて、お子さんと向き合うことです。またお子さんの学習環境も配慮すること必要です。
学習障害(LD)