京都・舞鶴で本格フレンチとおしゃれなcafeを展開〜まいづる福祉会

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出典:社会福祉法人まいづる福祉会


京都府舞鶴市でフレンチレストラン「ほのぼの屋」及びカフェ「BONO」を運営されているのは、社会福祉法人まいづる福祉会さんです。他には作業所、グループホーム、ホームヘルプ、相談支援などの事業を運営されておられます。

景観や味だけではない、独特の特徴を抱いたレストラン



入り組んだ舞鶴湾を一望できる高台の一角に、リーズナブルな価格で本格フレンチを提供する店があります。名前は「ほのぼの屋」。屋号だけで、なんだかほっこり落ち着けるような印象が伝わってきます。

ですが、舞鶴市まちづくりデザイン賞を受賞した2階建ての建物にはある特徴があります。それは「従業員の方々が障害者」という事です。そしてさらに「従業員の方々は、皆プライドを抱いた、プロフェッショナル」だという事を追記しておかなければなりません。


一流のプロが集った理念とは?



この障害者が利用する「ワークショップ」であり、「本格フレンチレストラン」でもある「ほのぼの屋」ができたきっかけは、前身である「まいづる共同作業所」で、接客をして商売をする利用者(障害者)の姿に気づいた所から始まりました。

「誰もが入りやすく、障害者がお店と共に成長・発展していける商売というのを目指せないだろうか」こんな想いの下、一流のシェフや設計士、接客インストラクター等の英知が集合し、今では近隣で知らない人はいないほどの評判を持つレストランの完成まで漕ぎ着けました。


障害者とお店が一緒に成長!?



現在では、ターゲット層を40〜50代の女性に絞り、目と舌とおもてなしの心によって、非日常に誘い、彼女らの心を鷲掴みにしています。マーケティングにおいても成功させているレストランでもあります。

オープン当初は、一流の接客インストラクターにレクチャーを受けたとはいえ、ほとんど素人同然だった従業員の方々(前述した通り、接客担当の従業員は障害者です)でしたが、連日連夜、盛況が続く中、自然と自分達で仕事を考え、工夫を凝らしていってくれたそうです。今では、従業員の方々が、予約状況をみて、シフトをどう組んで、どうまわしていくか、切り盛りしてくれるようになっているそうです。

まさしく、障害者とお店が一緒に成長していった例だと、支配人の西澤心さんは振り返っておられます。


新しい挑戦・カフェ「BONO」



そして、カフェレストラン「ほのぼの屋」を運営しているまいづる福祉会は、2014年には新しい挑戦に打って出ました。

それがカフェ「BONO」です。「ほのぼの屋」と同じく、接客は知的・精神障害者の方々です。また、「BONO」ではそれに加え、調理や販売も行っているとのことです。

1階ではテイクアウトのドリンクとスイーツ、それに調味料や工芸品を販売しています。2階は、「ほのぼの屋」とは違う場所からですが、舞鶴湾を眺めることができる大きな窓が特徴のカフェになっています。

障害者の方々が働く本格フレンチレストランと、テイクアウトも行えるカフェの運営。

その着想には驚かされると同時に、新たなビジネススタイルの構築も考えられる好例ではないでしょうか。母体が福祉団体だからこそできる強みと、一流のサービスの提供にこだわる姿勢。そして、障害者の方々と店が相互に影響を及ぼし合いながら、成長していくというコンセプト。

障害者の方々も、お客様も、一流のシェフらスタッフも、福祉団体も、みんなでウィン・ウィンの関係になるという、新しい形の障害者雇用形態が舞鶴では展開されているようです。


【カフェレストランほのぼの屋】
京都府舞鶴市字大波下小字滝ヶ浦202-56
TEL:0773-66-7711
営業時間:ランチ 11:30~15:00
     ディナー 18:00〜21:00
E-mail:honobonoya@fancy.ocn.ne.jp
URL:http://www.honobonoya.com

【BONO】
京都府舞鶴市字浜1546-8
TEL:0773-65-3388
営業時間:10:00~21:00
E-mail:bono@honobonoya.com
URL:http://www.bono-maizuru.com

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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